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2001年2月27日〜3月24日 帝国劇場
脚本 山崎 豊子/脚本 菊田 一夫/潤色 佐々木猛/演出 小島 靖

花のれん
CAST
河島多加 浜 木綿子 ガマ口 宮川 大介
河島吉三郎 藤田 まこと お米 宮川 花子
伊藤友衛 田村 亮 春団治 島木 譲二
お政 涼風 真世 武田 小野寺 丈

このぐらいやんちゃな役の方が似合ってるかもしれんっ!!と、この舞台を見たときにゃ本気でそう思ってましたっ 今は・・ワカンナイや…(^・^;)「火サス」よかったし・・(笑)。(舞台から一ヶ月以上経ってます(-_-;))。とにかくよく口が回るっ。 こんなかなめちゃんみたことあるよで・・・なかったかも・・・
舞台は大阪、かなめちゃんも大阪弁・・・チャキチャキですっ(^^ゞ

河島多加はだんな吉三郎と呉服屋をやっていたが、店はあまり繁盛していないのに、 芸人を引き連れて、お茶屋遊びする夫に手を焼いていた。ある日、ほんまに寄席が好きなんやっていう夫にそんなに好きなんだったらそれを商売にしようと、寄席をはじめる。
3年が経ち、一応形になってきてたけれど、名もない芸人さんだけでは、お客さんはさぁっぱり。「冷やしあめ」ばかりが売れていく。 吉三郎はあいかわらずで・・・商売になったらおもしろない・・とかゆってる。その吉三郎が、お茶子頭にと言ってつれてくるのがお政ちゃんなんですわ(やはり・・ 今回もまた出番までは20分経ってからでしたネ(笑))。
まぁ〜〜よー口が廻るコト。ちょいとばっかし(ちょっとやないか(*^^*))美人やからって鼻高々(鼻が高いのは生まれつきだそうで・・・(笑))っていうか、鼻っぱしらが強いっていうか・・・しょっぱなから古株のお米さんらと、バチバチやっちゃてましたわ。。おザブをパンパンとハタク姿が かわいかったりして・・
どうやらだんなさんとは昔分けありだったご様子で・・(切れて、7年だか8年だかって言ってましたねぇ・・いったいいくつやねん??(笑))。現在の愛人゛しのさん゛のことネタにだなさんに甘えてる・・・ちょろっと手出して・・ちゃっかりもん!!。
もうねぇ・・かわいいてしゃーないっ。正座したままぴょんぴょん飛ぶっな−んてことも披露してくれちゃいましたしねぇ・・・(あれは・・演出家の指示なんだろか・・・飛べと・・??)
ここは、ちらしのお着物だったかな。ヘアスタイルは編み込みはいっていた。

お多加さんといやぁ・・
いい芸人を使わないとどっしたって繁盛せんと、売れっ子の芸人さんを待ち伏せして接待して、引き抜き作戦に出た。しかし、その待伏せしてる場所ってんがお便所なんではすわ・・いやはや・・(でっかく『御便所』と・・・(笑))。 接触がうまいこといって、これはいけるかもって喜んでいたら、お政ちゃんが あわてて走り込んできた。吉三郎が愛人の宅で倒れたと・・・
(「旦那はんがぁぁ〜〜」って叫んで走ってくんだが、この叫び声かしわぎーぃ〜〜と叫んでいたその昔をちょいとおもいだしちゃいましたよ(笑))。

床についてる吉三郎に、ずっと操を立てると(船場のしきたりなそう)の白い喪服に手を通す、その姿をみながら、吉三郎は、 息絶える。お多加さんは、男になって、吉三郎の夢をしっかりと守っていくと誓うのだった。

2幕は、それから数年後、大阪市内にいくつもの小屋を持つようになり花菱興行となっていた。 時代もうつり、椅子席にどんどん変わっていって、 お茶子がいらなくなるかも・・と、お米さんたちが嘆く。。。
お政さんといやぁ。。。最近様子がヘンとの噂。急にいなくなったと思ったらそわそわしてて・・・ (性格はなんだけど(笑)仕事はよーくできたご様子ね・・)

ある日舞台上の春団治が、黙ってしまった・・・十八番のだしもの「お伊勢参り」を忘れたと・・・怒った客のうち、 柄の悪いのが、楽屋にまでなだれ込む。そこに居合わせた政治評論家の伊藤友衛がなだめようとしていると、 多加が質屋から春団治の「お伊勢参り」を受け出ししてきて、一件落着。これが多加と伊藤との出会い・・・
場面変わって・・・
かなめちゃん便所の窓からひょこんと顔のぞかせるっ。あっあ・・あーたまで、そないなとこから・・・(笑)。 ひょこっと出てきて、師匠にひょいとお金握らせて・・ごにょごにょと・・・色目つかっとる(ーー;)。←イマイチ強引だったんやけど・・ 師匠がどっかいったら「師匠は女に目がないからなぁ・」って^^;。どんなもんだいのニヤリ顔。
なにやらいつぞやのお多加さんとおんなじや(笑)。けど、状況が違うとえらいがめつい女にみえちまうわねぇ(笑)。 ちゃっかりしつつも、若い芸人に見られて口止め料せびられちゃってるんだわさ。でも、下っ端に用はないって 追い払うお政ちゃんに「そのうち見返してやる」って言い捨てる2人。それ見ながら「待ってるわ」って言った顔はね、 なんだか2人がかわいいてしゃーないって感じなんだわなぁ〜。
2幕に入ると花菱の景気がいいせいか、着物に着てはります。 浜さんは、かなーり派手な色合いのものをしっかと着こなして・・・すごいです。猫の柄のお着物が印象的・・ かなめちゃんも、ここのシーンの黒い帯好きや(*^^*)。

しかし、お茶子頭のお政ちゃんが芸人引き抜いてどないすんのんやぁ・・って思っていたら、今度は行方をくらましたっ。 数日後の給料日、芸人の移籍が話題となる。 引き抜きやぁ〜〜って事務所は大騒ぎっっ。そこにバン!!って 入ってきたのは、ライバル会社の社員となったお政しゃん(ーー;)。びっくりしたわさっ。 その姿って言えば、お茶子姿から、バリバリって音しそうなキャリアウーマンちゅう かっこに変身(黒いストライプのスーツざんす)。アップだった髪もショートボブに。。。いきなり顔の小ささが目立つんですけど^^;。
一応挨拶にきたというお政しゃんを責める社員。しかし、多加さんのようになりたかった(小さい頃船場の人らにあこがれて・・ 云々っと話していたがちょっとよくわからんかった^^;)・・・だから、そのまま真似したって。好きなこと言ってるんじゃないわぁ・・ 感じですが、背筋ピンと伸ばして、はっきりとした口調とは裏腹にすごくつらそうで・・・うるうるなんですわかなめちゃん。
別に単に将来のコト考えて、自分の力でやっていくためにっていう野心からだけでもよかったんだけどなぁ・・ナンテ思ってしまうが、 ここいらあたりにゃ、この時代にまだ残っていた生まれの差なんてものが感じられるようになってんでしょね。
しかし、お米さんにまたまた「あんたの頭の中は貧乏人の財布といっしょや・・中身からっぽ」・・っていっちゃってましたねぇ・・ (笑)。
それを聞いたお多加さんは、「商売の恩は石に刻む、商売の仇は水に流す」って・・・やっぱ数倍も上手やね。ある意味同士的なものを 感じていたのかなぁ〜〜なんてちょっとジーンと来ました。

悪いことは続くもので・・・改装中の小屋から火が出た。幸いにもけが人はいなかったが、営業停止になっては 困ると、伊藤に泣きつく・・・そこで、伊藤からプロポーズされるお多加・・・
しかし、お多加が悩んで悩んで悩んで、やっと決心がついたと思ったら・・・伊藤は殺されてしまった・・(-‖-)。

そして一ヶ月・・・。てっきりそこのシーンでかなめちゃんの場面は終わったものだと思っていたから、また顔がみれたときにゃ うれしかったよぉ・・・(=^^ゞ
しっかし「あ〜あ、なんでこんな男運わるいんやろぉ〜〜」って(笑)。ずっこけた・・
ライバル会社の宣伝部に引き抜かれたお政ちゃんだったけど・・・どうやら、体よく利用されただけだったご様子。一ヶ月ってことになっているらしいから、ほんまに引き抜き騒動が終わったらポイだったわけね(T^T)。 自業自得っていやそれまでだけど、悲しすぎるわな・・。それでも、なんかからぁっとしてるところがもしかして、かなめちゃんの性格入ってる??(笑)
お多加さんの息子さんみかけて、ぼんぼん〜〜って(笑)。その言い方好きや。「バチがあたったんや」って いわれて「知ってたんか」ってはき捨てるように言うんだわさ。なんだかなぁ・・このやりとりがむちゃくちゃツボに入って おかしいてしゃなかった^^;
そこによぼよぼのじーちゃんがいてて、「肩もんでくれ」って・・・そのじーちゃん昔お多加さんにお金貸してた高利貸し。 今、一人だからいっしょになろって迫ってくる(笑)。んでもってちゃっかりお金もったじーちゃんについてった お政ちゃんでありました。「おいしいもん食べまひょ」って(口ぐせかいな)、「そばかなんか・・」っていうじいちゃんに、 一瞬そばかってな顔してから(「うなぎ」好きやもんなぁ・・(笑))、引っ込んでゆくのだ。
ここはまたまた着物に戻ってて・・・羽織がとってもかわいくて、そのまま飾っておきたくなった。持っていたかばん、 私ホシイですっ。大切に使うから・・・くださいっ(笑)。
お政ちゃんが去った後は・・お多加さんのシーンでオシマイってはずなんだが・・・申し訳ないが、ここの部分、 観劇直後から私の頭の中から綺麗に消えてしまっちゃって思い出せない・・・(-_-;)。

お芝居そのものは。。。おもしろいんだかなんなんだか・・(-_-;)。
浜さんのちゃっかりさ(これがこの方のキャラなのかしら・・(笑))、台詞の間は楽しいけど私の好みとしては、 TVでみる浜さんの方が好きかもしれない・・・。
お多加さんの人生なんですが、ずっと苦労の次に苦労がやってきて・・・それに立ち向かっていく明るいけなげさが いいんです。でも、それが続くから・・どこが山場なんだか・・・(__).。oO。 イマイチ盛り上がりが中途半端で印象うすい・・・^^;。
まっ、その場その場は楽しかったですけどね。
舞台転換の間はあんなもんなんでしょうかねぇ・・別にそっくり全部装置を 取り替えなくても・・もうちっと工夫できないんでしょうかねぇと、その次の週に「ドラマシティ」の公演みながら 思っちゃいました。

藤田さんは1幕でご昇天されちゃいまして、そのままサヨナラでした(笑)。この方も出がゴミ箱で・・・(笑)。 道楽ものでのらりくらりとしている亭主って無茶イメージですわ。
田村さんはやはり2枚目ですねぇ・・・かっこよろしっ。しかし、どーも、お多加さんに惚れたお人は短命らしい・・・(-_-;)
大介さんが、はまっててよかったなぁ・・。
花まるマーケットに出演時も浜さんLOVEと^^;。きっと、楽しいお稽古場であったに ちがいないねぇ・・・メンバーもおかしい人(頭じゃありません!)一杯だしっ。笑い転げている 姿が目に浮かぶし・・・そうだったらいいなぁ(もちろんお稽古は、マジでしょうが・・)。

かなめちゃんは、体全体でバーンとつっぱしったような役で、いい意味でらしさがあったような気がする。 出番はいつもと変わらないけれど、出番以上に見たって気にさせてもらった。
コールの時もね、いつもはなんだかそそと出てさっさとお辞儀して、帰っちゃうんですが、なんか余裕があって、 華やかに見えて嬉かった。
恒例の(浜さんの舞台じゃ恒例なんでそな)手ぬぐいなげは、どうやらいつもワンテンポずれてるって噂。一番前、中央に座っていたんだが・・・一瞬目があったと思った(勝手に思っただけだよ)瞬間・全く違う方向にポイって(笑)。残念でしたわ^^;

次は、芸術座の「夏しぐれ」。大御所おふたりとの共演です。今度は帝劇よりも少し小さな劇場。さて どんなんになりますやら・・・

2001/04/15