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涼風真世サヨナラショー
● 宝塚大劇場 1993年5月9日 15:00公演/10日 13:00公演
● 東京宝塚劇場 1993年7月30日 17:30公演/31日 15:30公演
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プログラム
- T・・・ミットサマー・イブ
U・・・パック誕生〜Future Man〜
V・・・我が名はオスカル
W・・・アンチェン・マイ・ハート
X・・・悪夢
Y・・・旅立ち
Z・・・LOVER'S GREEN
かなめちゃんのさよならショー。観たくて、観たくて、観たくて…。でもそんな人いっぱいで、いろんなところで
努力してみたけれど、無理でした。それでも最後まで、見届けたくて、会場に足を運びモニターにくぎ付け。
東京の前楽では、抽選に当たって会場に入ることが出来、大楽は道端で聞いてました。そんな忘れられない
サヨナラショーの思い出…。チョット思い出して書いてたら、いろいろ覚えていて長くなってしまった(^^ゞ。
今よりも密度の濃い涼風三昧の日々でしたね。
- 5月9日 15:00公演
- 11:00公演を観劇し、サヨナラショーがついたこの公演のチケットのさぱきを探すが、手に入らずしかたがないので、
帰ろうかという時、2階でモニターがついているといううわさを聞いて、急いで駆けつける。この頃
大劇場は改装中で、入場券もいらなくなって間なし、もうモニターは出ないとかやっぱり出るとか、全然分からない状態
だったなぁ。もう席は埋まっていて、仕方がないから、後ろの細いクーラーのところに半分腰掛けた状態で
みた。前楽のモニターは最悪で、声は聞こえてくるけれどかなり舞台が遠い上に、人がすぐいなくなる。
その度にみんなで「あ〜」って…(^^)。
組長さんが、かなめさんのメッセージを読む。「後悔はしていません」で始まり、「男役 涼風真世」で終わる
メッセージはかなめちゃんの気持ちがストレートに伝わってきて、早くも涙ムード。
幕が開いて、PUCKのミットサマーイブの曲が流れる。ぽつんと人影があるけれど、かなめちゃんがどんなかっこう
しているのか、判別不可能…(T_T)。それでも雰囲気伝わって、オスカルで出てきた時にはみんなで拍手。
妙な一体感がありましたねぇ。
- 5月10日 13:00公演 大劇場最後の日
- 5月にしては肌寒く、今にも泣きそうな天気だったと思う。朝は雨が降っていたかなぁ。
結構早くに到着したにもかかわらず、すでに列が出来ていて…。当日券があったのかなかったのかその辺の記憶は
さだかじゃないけれど、とにかく前日にいたモニターのある部屋に入る権利をゲットした。
但し、ちゃんと椅子に座れたのよこの日は。部屋はイメージでいうと小学校の視聴覚教室。ここ最近のトップさんの
サヨナラの時のように、お茶付きなんてものではない。ただ椅子があるというだけ、それでもなんだか
ほっとしてしまった私は初対面のお隣さんと話しはじめてしまったのです。周りを見渡すと、
いつの間にか誰もいなくて、なんでだろ〜ってのんきに構えてたら、みーんなかなめちゃんの楽屋入りを
見に行っていたそうな。これ未だにくやしーんですよぉ。自分ののんきさ加減が…(>_<)。
舞台が始まる前は、どうにかさばきが出てないかって、うろうろ。その間にも修学旅行生がどんどん
入場していく〜。全くこんな日に団体を入れるなんて…。必死の形相の涼風ふぁんの怒りの目が
修学旅行生にそそがれる。しっかし、初めて宝塚みて、千秋楽でってどんな風にうつるんだろうか?
トップの退団でなくても異様な雰囲気にはなるよなぁ。いきなり袴着て大階段降りてきたのを見た日にゃ。
う〜ん(-_-;)。一度聞いてみたもんだ。
気がつけば、開演。気がつけばお隣さんは、運良くチケット手に入れて去っていってしまった(゚゚)。
心配していた声も、1回公演のせいか前日よりはマシみたい。でも思いっきり出すもんだからやっばり辛そう
。今にして思えば、オットーのあのちょっと引っかかったような声の出し方って、のどには負担が大きかったの
かもしれないですねぇ。中に入ったお隣さんのお話では、男爵とのお財布の件のやり取りのところ、
のんちゃん涙ぼろぼろだったそうです。ああいう日のお芝居ってかなりいつもと違う感情が湧いてくるもの
なんだろうなぁ。
普段、淡々と過ごしている私。こんなに涙って出るものなのだと自分でビツクリした。ほんまに…。
パレードは、6時のニュースの時間に生中継ということで、かなり待ったね。風がきつくて、白いTシャツを着ているファンクラブ
の人達が寒そうだった。ふぁんの人達の花のゲートをくぐりぬけ、てをちっちゃく振りながらテケテケと
歩くかなめちゃんでありました。
- 7月30日 東京公演前楽
- 夜行バスで、朝一に東京宝塚劇場に直行。当日券の抽選に挑む。ラッキーなことに、午後の部のチケットが
手に入る。信じられなくて、しばし呆然。午前、午後と2ヵ月ぶりの「グランド・ホテル」もう、
たまらなく感動!!。午後の部の始まる前に秋葉原のホテルにチェックインしに行く。場所が分からなくて
泣きそうになった。汗だくになりながら、午後の部を見る。お待ちかねのさよならショー。パックの
音楽が流れて…生で観れたーって感動(^.^)。噛締めながら一生懸命みた。
かなめちゃんやっぱり声の調子悪そう。あと一日がんばれ。ずっと祈っていた。
でも前楽って、味気ないの^^;。エバーグリーン終わってすっと幕下りちゃうのよ。宝塚のあのみんなで歌って
終わるっていうのやっぱりいいなと、再認識。
- 7月31日 千秋楽
- 朝から抽選、前の日よりも一段とすごい人。どんどんと抽選がすんでゆく。東宝の人に封筒渡されて、
中見せられて・・・はいおわり(-_-;)。合理的なのもいいけど(梅田の並びは時間かかるんだな。今はましになっているけど)、
あまりにあっけない。せめて自分の手で引きたかったな。
入り待ちをする。モップちゃんを連れたかなめちゃん。人の後ろからぴょんぴょん飛び跳ねながらみる。
となりの映画かんも行列ができていて、すごかった覚えがあるのだけど、なんの映画だったんだろう・・・。
11時公演、これが正真正銘最後なのねって・・・オットーの笑顔に号泣・・・なぜだか、バーで踊っているところが
で涙がでるのぉ。
午前中から、東宝の前には、パレードのための場所とりの人でいっぱい。さよならショーの時だけ、
通りにも流してくれて・・・不思議な気分で聞いた。その日に知り合った子が、ゆりちゃんのファンクラブに
入っていて、ガードするっていう。一緒に来る??とか言われてついていった私。これってかなりラッキーだったのよねぇ。
確かに大変だったんだけど。あの人込みじゃ顔みれないって思ってたのに、私の前にはかなめちゃんのファンクラブのひと
のみって状態。おかげで、ちゃーんと手を振って歩くかなめちゃんの姿この目でしっかりと、見ることが
できました。感謝、感謝!!かなめちゃんは、手を振りながら、右に左に笑顔を振りまいて、あの場所を
かみ締めるように歩いていきました。
◎ サヨナラショー
幕が上がる。広い舞台にぽつんと立つPUCK。《ミットサマーイブ》
今だにこの曲を聞くとこの日の感情がよみがえってくる。赤いラガーシャツにオーバーオールこの姿は
永遠にみんなの記憶に残るだろう。そしてハーミアが出てきて《パック誕生》のシーンの再現だ。
妖精達に囲まれて歌う♪僕はパック〜♪と・・・
宝塚の楽の日には《我が名はオスカル》で、おもわず詰まってしまったかなめちゃん。みている方はたまりません・・・。
ピンクの軍服が懐かしい。ちゃんと当時の扮装で歌ってくれるのがふぁんにはたまらなく嬉しい。
同時に退団する羽根ちゃんがベルばらからの歌を、男役さんに囲まれながら歌うと、オスカルから一転して
の《アンチェンマイハート》。赤いバラ持って銀橋から登場です。(あのバラ、誰がひろったんだろう。)
ショー「ビバ・シバ」の再現です。いどむような迫力ある歌声がたまりません。
舞台がしずかになると、「銀の狼」より、《悪夢》そして《旅立ち》。シュールな雰囲気の舞台を思い出し
ながら、聞いてました。《旅立ち》はよしこちゃんが出てきて、ジュエット。よしこちゃんとみつめあう
目が色っぽい。♪ただいとおしく・・・このフレーズを歌うかなめちゃんの歌い方がめちゃんこ大好き!!
でも、前楽の時は、かなり喉がつらかったのか、声の出る音程をさがしながら歌っている様子で、その心情
を想像すると、よけいにつらかった。
最後は《ラバーズグリーン》かなめちゃんにとっての宝塚は、PUCKにとっての森かなぁ。そう思うと
やっぱりPUCKってかなめちゃんそのものだぁ。みんなが見守る中の歌。
♪夢さめても残るだろう・・・思い出してほしい・・・覚えていてほしい・・・君と出会い愛し合ったことを・・・♪
かなめちゃんからのメッセージのように・・・響く。(ビデオみたら、もう泣きそーな、でも幸せそうな顔してましたねぇ。)
「歌の妖精は森に帰ってゆきます。」汝鳥組長の名言に涙・・・(T_T)はかま姿で大階段を降りてくるかなめちゃん。
なんか、納得したような表情。そのまま、消えていきそうな雰囲気もあったなぁ。昇天するんじゃないかと
自分の前でよしこちゃんと、ゆりちゃんの手をしっかり握ってうれしそうなかなめちゃん。
子供が大切なものをもって喜んでるみたいでしたね。
約30分これが長いのか短いのか・・・
「やりたいコトが、涼風らしいショーができた」というかなめちゃんの
言葉どおり、かなめちゃんのトップとしての3年弱を凝縮したまとまったショーだったように思う。
《アンチェンマイハート》の他にショーの曲がなかったというのが、意外だったりするけれど、
主題歌以外にも素敵な歌に巡り合えたってことかしら。
このまま、姿を見ることができないんではないかという私の心配は、杞憂におわり、
5年たった今もいろいろな形でがんばっている姿を見せてもらっている。
ある意味、あの摩訶不思議な魅力っていうのは、姓を殺している状態の独特のものだったのかもしれないと、
思うこともあるが、その魅力とは違った輝きをみせてもらっているし、やっぱり不思議な方。
これからも、ずっとずっと見ていたい。
98/05/10