Keyboard Mania
2017.04.06更新
DELL AT101キーボード ラベルの変化
DELLの大型キーボードは、ラベルがきれいに貼られていないものが多いのですが、特に初期のモデルではきれいに「貼れない」という問題があります。
キーボードの裏面中央に、ラベル貼り付け用として一段凹んだ場所があるのですが、この正方形の角の部分が比較的大きなRとなっているのに対し、ラベルの角が鋭角のため、貼ったときにどうしても四隅がはみ出てしまうのです。
何故このような未完成な状態で出荷したのかは分かりませんが、最初期の2色成型モデルは貼り付け部位、ラベルともに小型だったことを考えると、ちょうど大型ラベル用に切り替わったところで、しばらくラベル作成側の設計ミスか何かで、そのまま使わざるを得なかったのではないかと推察しています。
こちらはweb上で探し出してきたラベル画像です(勝手に使ってすみません、SerialNo.は隠してあります)。
42533
初期のモデルは、ラベル四隅が鋭角にカットされ、位置合わせした結果どこかしらの隅が貼り付け位置からはみ出ているものが多いです。
43197
若いロットでは隅のはみ出しが見られますが、後期ではラベルのRカットが大きくなり、 貼り付けがきれいです。
14140
いちばんひどいのがこれ。ラベルのR処理が全くされていないようで、四隅ともに完全にはみ出ています。後期では43197同様、ゆるいRカットによりきれいに貼られています。
25109
Silitek製になると筐体側のRが小さくなり、逆に四隅に隙間が生まれます。
29858
これも同様、隙間があります。
47422
同様です。このモデルはP/Nがラベルに直接表記されるようです。EU発足により、CEマークが付きました。
AT101W
ラベル側のRも鋭角になり、筐体側とぴったり合うようになりました。ラベルにP/Nを印字できるスペースがあるにも関わらず、実際のP/Nは別途貼り付けています。
P/N 貼り付け側形状 ラベル形状 その他 42533 丸型 角形 ラベルが二隅からはみ出る 43197 丸型 角形 ラベルが二隅からはみ出る 43197後期 丸型 丸型 正常 14140 丸型 角形 ラベルが四隅からはみ出る 14140後期 丸型 丸型 正常 25109 角形 丸型 ラベル四隅に隙間がある 29858 角形 丸型 ラベル四隅に隙間がある 47422 角形 丸型 ラベル四隅に隙間がある AT101W 角形 角形 正常 こうやってまとめてみると、ラベルと貼り付け側の寸法が一致しているものはとても少ないことが分かります。また、43197と14140は、両者ともロットナンバーの若い方に角形ラベルが使われていて、後期で丸型になることから、この2モデルは実は同時期に作られていたものかもしれません。特に14140は、品名が Model AT101 ではなく Model 101 であること、電気安全関連の認証マークにアメリカのUL、カナダのCSAに加えて、当時のドイツのTUVが追加されていること、さらに内部基盤自体が異なり韓国製と書かれているなどの違いがあり、このキーボードの出自が特殊であった可能性があります(特殊システム向け?)。
qwerty(a)mxw.mesh.ne.jp