Keyboard Mania
2010.11.17更新
PHAETHONキーボード FC200Rとは?
メカニカルキーボードの新種発見。と言っても見た目はMajestouchの亜種みたいなものでしょうか。N-KeyRolloverの表記があり、ゲーマーを意識した製品のようです。 外装裏面です。ブランド名だけで会社名が記載されていません。PHAETHONのホームページは見つかりませんでした。 チェリーのメカニカルスイッチ採用品です。レーザー印字ということが明記されていますね。USBとPS2の両対応。かなりマニアックな製品です。 本体色、言語(朝鮮語/英語)、スイッチの種類により、様々なラインナップが用意されているのでしょうか。せっかくなので朝鮮語版を購入(配列はUS104と同じです)。 開けてみるとこんな感じ。簡易的なハードカバーが付いています。 取り出してみました。FILCOのロゴがPHAETHONになった程度で、Majestouchと同じデザインに見えますが・・? MajestouchではFILCOロゴ下にあったLEDランプが、PHAETHONでは各キー内蔵式になっています。キートップ文字は、Majestouchのような斜体ではなく、昔ながらの字体ですね。 全部光らせるとこんな感じ。派手にしたいのでしょうが、個人的には、高輝度LEDは目に刺激があるのであまり好きではありません。緑や赤のLEDの方が渋いと思うのですが・・。 購入したものは茶軸でした。ベースの鉄板が赤色に塗装されているのが密かな主張となっています。打鍵時のたわみは無く、筐体も含めてかなりカッチリした印象です。 裏面。Majestouchと違ってケーブル脱着式で、そのケーブルは左右、中央のどこからでも出せる優れた設計です。これによりゴムと脚の位置が変更になっています。スタンド先にも滑り止めがあり、とてもしっかりと作られている感があります。 脱着式のケーブルを挿すとこのようになります。型番を示すラベルが貼ってないですね。店頭サンプルにはあったので、貼り忘れの可能性があります。Made in Taiwan 横から見るとこんな感じ。上下幅も、ギリギリまで狭めていますね。 分解してみました。こちらは筐体。キーボードユニットが、3本のネジと共に下側筐体にツメでしっかりと固定されているので、結構苦労しますが、その分しっかりしているとも言えます。 キーボードユニットです。コンパクトにまとめられていますね。鉄板は上側で曲げられていて、強度向上に役立っています。 MajestouchではLEDが収められている部分。鉄板には切り欠きがありますが、PCB基板上にはLEDをはめ込む場所がありません。NumLockキースイッチにはLEDが埋め込まれています。 基板裏面です。Majestouchを持っていないので詳しくは分かりませんが、比較した方の情報によると、基板自体、全く異なる設計のようです。 基板上の表記。CST-104-KORとあります。
当初は、Majestouchとほぼ同じと思っていたのですが、設計が一新され、機能・構造面ではMajestouchの改良版とも言える内容です。CST-104でWeb検索をすると、台湾のCostar社がヒットするので、ここが製造元なのでしょうか。
残念ながら私はMajestouchを持っていないので操作感や分解比較ができないのですが、OEM元は同じで、韓国メーカーが独自にオーダーしたものではないかと考えています。 さっぱりとした筐体デザインで無駄に派手なわけでもなく、好感の持てるキーボードです。肝心のキータッチですが、筐体の剛性が高すぎるせいか若干落ち着きのない印象を受けます。
この手の新しいキーボードは、古くからのビンテージ派には批判されがちですが、世の中に出てくるだけでも貴重な存在ですので、少しずつでも改良を重ねて品質アップを目指してもらいたいものです。
qwerty(a)mxw.mesh.ne.jp