森高千里
LIVE ザ・NEW SEASON!〜DO MY BEST〜







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   サプライズ発表の後は13曲目「気分爽快」と同様に、次曲「あなたは人気者」の振りの練習が 行われた。また、この曲も同様に客席をビデオカメラで撮影する事が告げられ、カメラマンが ステージに呼ばれた。
さすがにこの「あなたは人気者」の振りは40を過ぎたオッサンには恥ずかしいものがあったが (苦笑)、 それでもほとんどの観客は事前指導されたように踊った。
これもステージから見るときっと、とても統率されたものになっていた事だろう。





 17曲目。遂に、念願の曲が披露された。
鳥肌が立つというのはこの事を云うに違いない。イントロから思いが込み上げてきた。
コンサートの定番曲でありながら、長らくツアーでは披露されなかった「GET SMILE」
個人的には1992年のROCK ALIVE ツアーで聞いて以来、なんと21年ぶりなのである。
どれだけ私が待ち望んでいたか判ると思う。
 「ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ」
と拳を振り上げ、『行くぞ−♪』の歌詞でジャンプする。
これをずっとやりたかったんだ−と泣きそうになりながら心と身体を踊らせていた。

 「日本を応援する曲です」

と言って始まったラストの曲は「テリヤキバーガー」

観客の誰もが、なにもかも忘れて、この曲に集中し楽しんだ。

 『アメリカ、イギリス〜』 『関係ないわよ!』

 『ロックも、ヘチマも〜』 『関係ないわよ!』

 『男も、女も〜』 『関係ないわよ!』

かって慣れ親しんだこのコール&レスポンスは、今夜も見事に再現され大きな盛り上がりとなった。

 ステージを降りていく「LOST IN SPACE」メンバーと森高さん。
場内が暗転すると、すかさずアンコールを求める千里コールが沸き起こった。


 しばらくそれが続き、ステージにバンドメンバーが復帰すると千里コールはより大きく激しくなった。
 聞き慣れたピアノのメロディラインが場内に響き渡り、それが「雨」だと判ると森高さんの 唄声を、今か今かと固唾を飲んで待った。
ステージを包みこむ青い光と、中央で光るキラキラが相まってこの曲の持つ情感を見事に 体現していた。その中で、艶やかに歌い上げる森高さん。
 何度、聞いてもこの曲はイイ。

 アンコール明けのMCで、デビューした当時の事、25周年のこのコンサートツアーの感謝を述べた 後、森高さんからコールされた曲は今夜に相応しい「コンサートの夜」だった。
キラキラ輝く星屑ライティングの光が、ステージから客席に溢れ出て、その光景はとっても 綺麗だった。
 卒業の日に、大切な友人と共にコンサートに行き想い出を作るというこの曲は、25周年を経た 復活ツアー最終日の今日は特に心が響く。私は学校時代の友人や「古今東西」ツアー直前に 亡くなり、一緒に行く筈だった大学時代の友人の事をどうしても思い起こさずにはいられなかった。

 再び、ステージを後にする森高さんとバンドメンバー達。
その姿が見えなくなるのと同時に、千里コールが起こった。それは先程と比べてもはるかに 大きく激しいものであった。

 「アンコール、ありがとうございます」

ステージに再臨した森高さんは、この25周年ツアーが始まるまでの不安を吐露しながら、コンサート に駆けつけてくれた我々ファンに再度、感謝を述べられた。

 その後、このツアーでは恒例となった客席を交えた記念写真を撮影。カメラマンは森高さんを撮り続けた 三浦憲治さんである。我々は、それぞれが出来るだけ目立つように特徴的なアピールを施し、写真に収まった。
 だが、今夜は特別なゲストが居た事を忘れてはならない。
森高さんによってくまモンが呼び込まれ、大歓声の中、ステージに再登場。
くまモンを交えて撮影会が行われると、くまモンはその特徴的な動きを残しステージから捌けていった。






 「”これからも、もっと私を見て”ということで。」

と言葉を添えて、始まった最後の曲は「見て」

 曲をやり終えた森高さんには、その充実ぶりを表すように笑顔(あるいは涙もあったか?)が溢れていたのだった。





 もう二度と無いと思われた森高さんのコンサート。

 同時期に活躍したバンドや、森高さんと親交の深いPRINCESS PRINCESSが復活し、 森高さんもいつかは!と思い続けて早、数年。
ずっとこの日を待っていた。


懐かしさと楽しさが交差した2時間。それはもう夢の時間−Dream Timeだった。

 だが、夢はいつか終わる。哀しいかな、それが世の常である。


 しかし、森高さんは今後について、前向きの発言をされた。

つまりはこれからも、歌手活動を継続し、また我々の前−ステージに帰ってくると。 私はこの言葉を信じて、待ちたいと思う。





 そう、夢の時間は、まだ終わっていないのだ。









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