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アイドルモンスターこと、きっか(吉川友)のデビュー3周年記念のツアー。 あれから、もう3年も経ったのかと感慨深い。 デビュー時から追っかけているファン(自分も)は皆、きっとそう感じている 事だろう。 2011年−春。3月30日「きっかけはYOU!」でデビューする予定だったきっか。 しかし、3.11の東日本大震災によりデビューはおあずけ(5月11日に延期)。 なお、3月11日の当日、きっかはキャンペーンで名古屋を訪れていた。 翌日にはイベントも用意されていたが、当然の如く中止された。 茨城県出身のきっかはこの時、どんな気持ちだったのだろうか? 被害の大きかった茨城の実家の安否に気が気でなかったに違いない。 しばらく実家に戻れなかったきっかは、仲の良い真野恵里菜と泊まったりと 当時の事をラジオ(ヤングタウン)で楽しく話したりもしたが、 心の中はきっと、色々と渦巻いていたと思う。 そんなこんなで、デビューは仕切り直し。 4月24日、きっかは再び、名古屋の地に降り立った。 千種イオンで行われたプレデビューイベントは、今でも鮮明に覚えている。 デビューから3年を経て今年のきっかはとても精力的に活動している。 2月の定期イベントツアー、アップアップガールズ(仮)、ポッシボー との3マンツアー、ドラマ「乾杯戦士アフターV」出演、各種アイドルイベント への出演。また7月にはサッカーワールドカップで賑わうブラジルのサンパウロ で開催されるアニメイベントにライヴゲストで出演するという八面六臂の 活躍をしている。その中でのデビュー3周年記念のツアーである。 盛り上がらないワケがない。しかも今回は東名阪だけでなく仙台と福岡を 加えた5大都市でツアーを行う事になっていた。ここ名古屋はツアーでは ラス2。 終盤であった。 私は例によって、一日二回公演の二回目−夜公演をチョイスした。 昼公演も盛り上がったと聞いたが、夜公演も昼に負けず劣らず大変、盛り上がった。 定番のSE「Ignition」から大声援の中、白いミニのドレスを身に着け小さな王冠を ちょこっと頭に載せたきっかがステージに現れた。そして− SEが一瞬、途切れ始まった1曲目、それは意外な選曲「冬空花火」だった。 3列目の端で見ていた自分は、ステージから距離は近いものの、人の影で きっかの全身像をなかなか捉えるのは難しかったが時々、合間から見え隠れする その姿は、一言で表せば”エロ神々しい”(笑)非日常感此処に極まれり。という 感じだった。 2曲目のデビュー曲「きっかけはYOU!」で歌詞を盛大に間違えたきっかは その後のMCで 「普段入れないチャチャ(煽り)を入れたら、そちらに夢中で間違えた」 「一つのことをやろうとしたら、一つのことが出来なくなる、そんな不器用な女、吉川友です」 と自虐的に言い訳をしていた。また、そういう時(歌詞忘れの時)は客席にマイクを向けます ので宜しく−というのを忘れなかったのも実にきっからしい。 「ここから始まるんだ!」「ダーリンとマドンナ」「ハピラピ 〜Sunrise〜」 とノリの良い3曲を連続披露。客席もヒートアップ。場内の温度も確実にアップし、とても暑い。 今日2回目のMCでは、昨夜、握手会イベント(近鉄パッセ・タワーレコード)の為、名古屋入りした時の事に 話が及んだ。 「名古屋はお飯が美味しいのにも関わらず、握手会後にはホテルに直帰、 何処にも連れて行ってくれなかった。行ったのはコンビニだけ」(苦笑)。 マア、ダイエット中だから仕方ないと言いくるめられたものの(苦笑)その後、スタッフだけで 味噌煮込みうどんを食べに行ったと訊き地団駄を踏んだと話した。 だからこそ、今日は名古屋名物の美味しいものが食べたいと思っていた処、 ライヴ前に出演したCBCテレビ「花咲かタイムス」のメイクさんに教えてもらった 「コンパル」のサンドイッチと「千寿」の天むすが、偶然にも楽屋に置いてあって『僕らはいつも以心伝心』とオレンジレンジの曲の一節を歌って喜んでいた。 2月の定期イベントでも聞いた新曲「いいじゃん」を披露すると その後のMCで、先日行った−同じく新曲「URAHARA テンプテーション」を併せた ジャケット写真とPVの撮影についてのエピソードが披露された。 2曲分の撮影をわずか一日で終わらせた為、最後に撮った「いいじゃん」の顔のパンパン具合と足のむくみ具合 に唖然。これが世に出るのかと嘆くものの『いいじゃん』と客に慰められるのだった(笑)。 とても面白く仕上がっているというこのPV、今から楽しみである。 雰囲気を変えてと披露された次のバラード3曲。 「ありのままのI LOVE YOU!」「運命」「世界中に君は一人だけ」。 今回のライヴで間違いなく、白眉の時間だった。 きっか自身、バラードはとても緊張すると言っていたが、なかなかどうして 堂に入っていた。元々、歌唱力に定評のあるきっかにはその魅力を伝える最高の 舞台であっただろう。特にきっか、お気に入りの「運命」は前回の定期ライヴでも披露され 素晴らしかったが、今回はより丁寧に、情感を込めて歌い曲に磨きが掛かっていた。 4回目のMCを挟むと、ライヴも既に終盤。 盛り上がるナンバー4曲「ドラマチック」「私がオバさんになっても」「Time to zone」 「ずっとずっとずっと君がスキだ」が立て続けて披露された。 この中で、印象的だったのは森高千里カバーの「私がオバさんになっても」と 「ずっとずっとずっと君がスキだ」であった。 自分が20年以上の森高ファンだからというのもあるが、2012年11月のイベント以来聞く意外な選曲と 曲中の観客とのコラボレーション(?)が最高だった。 まさか2番を我々、客に唄わせるとは(笑)それにしっかりと応えて歌うファン。 長年の森高ファンの自分でも、とっさに歌詞が出てこなかったというのに(苦笑)。 それに『とても心配だわ、あなたが若い娘が好きだから』の歌詞に『浮気禁止』と 若いアイドルに流れるかもしれない?ファンに苦言を呈する煽りを入れるきっからしさ。 それが面白かった。 最後の「ずっとずっとずっと君がスキだ」も”歌詞飛び”というハプニングが功を奏した という感じだった。宣言通り、歌詞が出てこないとなると、すかさず『みんなでカバー』とマイクを客席 に向けるきっかにえーイング/ブーイングどころか、みんなそれに従った。 曲後半は、きっかに促され始まった我々の『ラーラーラー♪』のコーラスをバックに歌いあげ、 感動的な曲エンディングを迎えた。 夏に行われる数々の大規模アイドルフェスへの意気込みを語った後、披露された ラストの曲は前回、聞くことが出来なかった新曲「URAHARA テンプテーション」。 「いいじゃん」とは真逆なカッコイイ曲に、来月の新曲リリースがより楽しみになった。 ぜひ、TVでも披露して多くの人に聞いて欲しいと思う。 ステージを降りた瞬間から、すかさず始まった”きっかコール”。 のっけから、全力の力強いコールに押され時を置かずにきっかはステージに 復帰した。 MCで再び、ワンマンライヴで名古屋に戻ってくる事を力強く宣言してアンコール/ラストは 「こんな私でよかったら」。 特徴的な手の振りが、ステージと客席を包んでいった。 「また、きっかに会いに来て下さい」という優等生発言と 「名古屋コーチン最高!」という迷言を残し、きっかはステージを降りていった。 終演後に開かれた握手会では、3曲バラードの感想をきっかに伝えた。 特に「運命」いいですねえ〜と言うと、そうでしょ、そうでしょと笑顔で 応え、曲について饒舌に説明を加えて至極、上機嫌。よっぽど「運命」が 気に入っているんだなと理解したのだった。 ライヴの冒頭、きっかは 「汗だくにして、会場に出て、風邪ひかせてやるんだ」と言っていた。 それは、大袈裟でも何でもなく本当に汗が自然と出てくるぐらい暑い、熱いライヴであった。 |
SET LIST | |
0 | ignition |
1 | 冬空花火 |
2 | きっかけはYOU! |
MC 1 | |
3 | ここから始まるんだ! |
4 | ダーリンとマドンナ |
5 | ハピラピ 〜Sunrise〜 |
MC 2 | |
6 | いいじゃん (New Song) |
MC 3 | |
7 | ありのままのI LOVE YOU |
8 | 運命 |
9 | 世界中に君は一人だけ |
MC 4 | |
10 | ドラマチック |
11 | 私がオバさんになっても |
12 | Time to zone |
13 | ずっとずっとずっと君が好きだ |
MC 5 | |
14 | URAHARA テンプテーション (New Song) |
・・・Encore・・・ | |
MC 6 | |
15 | こんな私でよかったら |
挨拶 |
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