吉川友
12thシングル
「DISTORTION / ときめいたのにスルー」
リリースイベント








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Official Twitterより









 前回のリリースイベントから、1ヶ月。

 まさか二回目があるとは思っていなかっただけに、前回イベント時に突然、開催が発表された時は、驚きだった。
 そして先日 イベントが開催される会場が発表された時は、更に驚きが加速した。
 なんと、その会場は子供の頃から、行き慣れた場所であったのだ。
 きっかが名古屋で初めてソロ・イベントを行ったのは、2011年4月24日「きっかけはYOU!」プレデビュー・イベント』であったのだが、その会場であった千種イオンを思い起こさせた。いや、それ以上の地元感に感激したのだった。
 会場であるイオン八事は、2014年に4階を高齢者向けのフロアを開設し、「グランド・ジェネレーション・モール」(G.Gモール)となった事もあり、自分がその4階の会場に着いた頃には、引き詰められたパイプ椅子の客席は年齢層の高い客を中心に埋まっていた。これは普段のきっかのイベントでは、あまり見られない光景だろう。
 もちろん、客席の要所要所にはこの日の為に東京、大阪等から遠征してきた友フレの面々も見える。
 そんな中、開演時間を迎えようとする直前−レーベルスタッフのお馴染みRMさんから、サウンドチェック(リハーサル)を行う事がアナウンスされた。
 きっかのイベントは、このリハーサルも含めて全てがイベントなのである。



【1回目】

 今回も「DISTORTION/ときめいたのにスルー」の衣装(ライダースなど)でステージに現れたきっか。
 年齢層の高い客席に戸惑いながら、サウンドチェックとして「DISTORTION」を歌いだした。友フレの手拍子がきっかを盛り上げる。
 サウンドチェックと言いながら、本域で1番を歌い上げステージをはけていったが、私には前回、栄HMV見た時よりも力が入っているように見えた。
 しばらくして開演時間となると「ignition」が両端のスピーカーから溢れ出した。
 勢いよく、きっかはステージに飛び出してきた。始まったのは新曲「ときめいたのにスルー」であった。
 友フレを中心に手拍子が始まると、気付けば、いつもの吉川友のライヴパフォーマンスである。
 「吉川晃司の吉川に、友(とも)と書いて『きっかわゆう』と申します」といつも以上に丁寧な自己紹介と、(このイオン八事の地下食品売り場で)スタッフに買ってきて貰った「養老軒」のフルーツ大福を”びっくりするぐらいの美味しさ”と褒め称えた地元ネタで1回目のMCを盛り上げると、きっかの表情にも緊張から いつもの笑顔が戻ってきた。
 2曲目は、年齢層の高い客へ訴求する選曲となったバラード「さよなら涙」
 遠征してきた友フレにも、絶賛されたこの選曲。やはり地方ならではのサプライズである。
 続くMCでも「緊張します」としきりに言うきっかであったが、この空気を楽しみたいと前向きに捉え、すぐさま、判りやすい花粉症の話を取り上げ、先日のShowroomでも言っていた「花粉症だと思わずに、風邪だ、風邪だと思うようにしています」と宣言して笑いを取るのだった。
 3曲目の新曲(ボーナストラック)「華麗なる大変身」で、きっかの先導で手拍子が場内に拡がり、その手拍子に年配者も加わっているのを見てホッコリした。
 4曲目は「こんな私でよかったら」
 普段はスタンディングで、フリ真似するのが当たり前の曲において、今日は着席(強制ではないが)というのは、友フレにとってはやや物足りない感じであったが、手拍子と掛け声がそれに取って代わり曲を盛り上げることにつながった。
 最後のMCでも、今日、初めて見に来た客に向けて丁寧な自己紹介(同じ事務所の森高千里さんの曲をカバーしているなど)を加えたきっか。
 デビュー8年目は伊達じゃない。と再認識するばかりだった。
 ラストに新曲「DISTORTION」でイベントを締めくくると、あらためてお礼を述べてステージを降りていった。



【2回目】

 15:00からの2回目は、比較的、前方の席を友フレが占めていた。
 自分も先程よりも かなり前の方へ移動出来て、ステージがより近くなった。
 見慣れた顔が近くに多かった所為もあるだろう、イベント中、きっかの顔には安堵の表情が見受けられた。
 イベントのスタートを知らせる「ignition」が鳴り響き、手拍子が始まると、きっかがステージに再登場した。
 今回の1曲目はボーナストラックな新曲「華麗なる大変身」であった。きっかに促された手拍子が、場内に大きく響き渡った。この選曲もあって1回目よりスタートは勢いを感じるものとなった。
 直後のMCも、前回で要領を得たのだろう、丁寧な自己紹介も八事についての話も 既に板に付いてきていた。
 ここで自らの趣味の話にも及んだ。釣りやゴルフ、そしてパワースポット巡りを上げて、八事の寺(興正寺)にも行ってみたいと述べるのだった(とは言いつつ、イベント終了後、すぐ帰京しないといけないので残念ながら、行けないが。とも付け加えていた)。
 2曲目は「冬空花火」
 1回目も同じタイミングで「さよなら涙」を披露した事で称賛されたが、この「冬空花火」というレアな選曲は、参加した友フレの中でも大絶賛であった。
 私もまさか、ここでこの曲を聞けるとは思わなかっただけに感激も一入であった。遠征してきた甲斐があった。というツイッター上の言葉も大いに頷けるものであった。
 間違いなく、この「冬空花火」披露が、本日の名古屋イベント白眉の瞬間だったと思う。
 2回目のMCで「大人になったので 今年は花見をします」宣言をしたきっか。その宣言どおり、後日、花見の様子をブログにアップし、有言実行してみせた。
 「自分のことを”きっか”と呼んでください」とMCをまとめると、新曲「ときめいたのにスルー」を披露した。今回も一糸乱れぬ手拍子が曲を盛り上げる。
 4曲目は今や定番の「さよならスタンダード」を披露した。
 最後のMCで「楽しんで頂けましたか?」と問いかけ、その反応に「ハハ」と笑ってしまったきっか。少なくとも彼女にとってホームとは言い難い環境で、確かな手応えを感じての笑顔だったのかもしれない。
 その後、なぜか「ファンレター待ってます」と言ったのは、今までそんな事を求めた事が無かっただけに笑ってしまったが、新鮮にも感じた。
 ラストは新曲「DISTORTION」
 最後の曲というのもあってか、本日一番、声が出ていたのはあながち間違っていないだろう。
 つまり、八事という新たな地でも、きっかは傷跡ならぬ、爪痕を残すことに成功したのだった。









【 第1部 】 START/13:00

SET LIST
*DISTORTION (Rehearsal)
0〜 Ignition 〜
1ときめいたのにスルー(New Song)
MC 1
2さよなら涙
MC 2
3華麗なる大変身(New Song)                     
4こんな私でよかったら
MC 3
5DISTORTION(New Song)










【 第2部 】 START/15:00

SET LIST
0〜 Ignition 〜
1華麗なる大変身(New Song)                     
MC 1
2冬空花火
MC 2
3ときめいたのにスルー(New Song)
4さよならスタンダード
MC 3
5DISTORTION(New Song)






12thシングル「DISTORTION / ときめいたのにスルー」は2018年1月17日発売。通常盤、初回限定盤A、初回限定盤Bの三種類がリリースされました。なお初回盤Bのみ、ボーナストラックである「華麗なる大変身」を収録。













新星堂イオン八事 Twitterより