PAUL GILBERT
KING OF CLUBS Tour






 エアロスミスのライヴの興奮も収まらぬうちにポール・ギルバートのライヴの日をむかえてしまった。
 ポールのソロライヴとしては日本初(アイバニーズ等のイベントを除く)であり、その一発目をここ 名古屋クラブクワトロで行われる事になったのは嬉しかった。


 ライヴ当日(3.12)は平日の木曜日という事と、ライヴハウスでの立ち見よる混雑を考えて私は会社に休みを頂き、万全の体制を整えてライヴに臨んだ。
 会場であるクラブクワトロは名古屋パルコ東館の最上階にあるライヴハウスであり、今池ボトムラインや名古屋ダイヤモンドホールというライヴハウスと同じように海外のバンドを度々招聘しているが、後者に比べていかんせんホールの小ささは否めない。その為 MR.BIGで得たポールの人気を思い相当な混雑を警戒して、私は開場3時間ほど前に自宅を出て2時間前にパルコに到着した。
 パルコに到着して、私は人の並びを心配しながらエスカレータで順に上に昇っていくが、いつもの階段にすわり込み並んでいる人たちがいない事にまずはひと安心。
 「なんだ、大したことないじゃん」と思いつつ階段を昇っていくと、やっぱり、いるはいるはでクワトロの入り口から既に100人近くが並んでいた(座っていた?)。
 やはりポールは人気者なんだなとその時、改めて感じたのだった。
 私は最後尾に着くと階段に座りこみデイパックから「火車」(宮部みゆき 著 新潮文庫)を取り出し開演までの時間に嘆息しながら暇つぶしに読み始めた。


 開場はほぼ予定通り。おきまりのカメラチェックを通り抜け会場に入るとすでにステージ前方は人で埋まっていた。しかし、私はステージかぶりつきで見ることは最初から眼中になく机のある席を狙っていた。
 するとステージ右横のテーブル席(椅子はない)が空いているではないか。この席は以前「FIREHOUSE」を見たときと同じであった。ここならステージにもそんなに遠くもなく全体をやや見渡せないものの、机にもたれながら見れる利点がある事を思いだし、私は早速この席をGETした。
 しかし、時間はまだ6時10分を過ぎた程度。開演までにまだ50分近くある。どのように開演までの時間をつぶそうか、ぞくぞくと会場に入る人の流れを見ながら私は思案に暮れた。


 開場までの2時間、開演までの1時間、計3時間の待ち時間を乗り越えやっと開演時間の7時をむかえた。
 BGMとして流れていたRolling Stonesの曲はその時一転して軽快かつ変なカントリーの曲(後に「Viva Las Vegas」という曲名である事が判明)に変わり、照明が落とされた中徐々にヴォリュームが大きくなっていく。
 あちこちから「ポール!!」のかけ声がかかり、その中をバンドのメンバーがステージ袖から登場してくる。(サイドギターのマイク・スズーターが登場した時はあたりが暗かった為、一瞬ポールかと思ってしまった。)そして最後に主役−”ポール・ギルバート”が登場。
 いっそう沸き上がる歓声。そして聞き慣れたギターのイントロ。
 そう、曲はMR.BIGよろしくアルバムの一曲目はライヴの一曲目「Champagne」だ。この曲は私がMIDIデータ化に対して特に聞き込んだ曲であり、私にとって思い入れは深い。
 ドラムからベース、キーボードのパートごとのフレーズが細かく頭に入ってくる。そしてお待ちかねのポールのギターソロ。ギター譜が頭の中をかすめ、一緒になって指を動かしていた。

 そして2曲目は出だしがはっきりとしなかったが、聞き慣れたギターリフが....。
 曲はMR.BIGの「Stay Together」だ。(DA.PUMPじゃないよ)
 エリック・マーティンが歌うよりもキーが低いが、さすが自作の曲だけに歌いっぷりは堂々としたもの。(そういえば、この曲はまだライヴでは聞いた事がないが再びエリックが歌うライヴで聞くことが出来るのだろうか?)
 3曲目はソロ作「KING OF CLUBS」の曲に戻って「Vinl」。シングルカットされたこの曲もそうだが、ポールの曲からはビートルズ、チープトリック、ジェリーフィッシュ、そしてポールのフェーバリットアーティスト”トッドラングレン”からの影響が見え隠れしている。続いて4曲目は「Girlfriend's Birthday」。ここまでの曲は比較的、原曲に忠実に演奏されてきたが(細かなギターフレーズは除く)この曲では途中に意外なドラムソロが披露された。はげしいドラムソロとは無縁なこのメロウな曲に突如始まるドラムソロに驚いてしまった。そして5曲目はスティーヴ・ヴァイ主導の元制作されたクリスマスアルバム「Merry Aexmas」から「Mt. Fuji Christmas」だ。(3月にクリスマスソングとはちょっと....)


 --実は今回、ライヴのセットリストはあらかじめ有名なWEB「WE LOVE MR.BIG! GILKO'S HOUSE」から入手し(入手したのはL.A.公演)それをプリントアウトしたものを持参し、一曲一曲チェックしていた。--


 6曲目はアコースティックギターのバッキングが印象的な曲「Girls Who Can Read Your Mind」へ。左手のギタリスト(トニー・スピナー)のアコギが良くはまっている。
 いよいよ問題の7曲目。前述したセットリストでは”???”となっていた謎の曲だ。
 注目のポールからの紹介ではなんと「Spice Girls」だった。「な、なに?スパイス・ガールズ」と思ったが、最近のエレクトリックフェンス(ポールのお遊びバンド)でもいい加減な題名をつけて演奏したりとかもしているので、これもいつものジョークだろう。
 曲名は最後まで謎だったが、スパイス・ガールズに似合わないギターオリエンテッドな曲で、ギターソロはどこかで聞いたことがあるフレーズが....。「これって、まんまレッド・ツエッペリンの何かの曲のソロフレーズじゃないの?」と思ったが、生憎曲名が出てこない。そんなこんなで謎の曲も終わってしまった。(その後「YOUNG GUITAR」誌5月号によりこの謎の曲が本当にSPICE GIRLSの「2 Become 1」であることが判明した。またギターソロは「天国の階段」から、イントロのリフはブラック サバスの「Sweet Reef」であることも判明。でもレッド・ツエッペリン+ブラックサバス=スパイス・ガールズって一体、何のだろう?)
 次の8曲目はセットリストどおり「My Naomi」
 個人的にはアルバムの中で一番のお気に入りのこの曲は、全編チープトリックという感じで特にキーボードのフレーズは正にそうである。この時はそのフレーズがあまり聞き取れなかったが多分もうひとりのギターリスト、マイク・ズーターは弾いていたような気がする。(良く憶えていないが)
 9曲目は「Double Trouble」
 左手のギター、トニー・スピナーもアコギからエレキにギターを持ち換える。いかにものブルースロック的なこの曲からは、今回のライヴで間違いなくハイライトになるであろうジャムセッションになだれ込んだ。以前、ギター雑誌のインタビューでポールが語っていたように「Double Trouble」からの流れで「Jam」が録音されたようにライヴでもそれが再現された訳である。しかし、今回はポールともうひとりのギターはブルース・ブレ(バレット)ではないが、その代わりにマイク・ズーターとトニー・スピナーという強力な二人のギタリストを迎えてのセッションは見応え充分だった。
 ポールが先導してブルースロック風、クラシカル風とそれぞれテーマを決めてフレーズを繰り出していくと、他のふたりもそれに応えて同じようなテーマのフレーズで応酬するところは正にギターバトルそのものであった。



まだまだ続く










SET LIST
1Champagne
2Stay Together
3Vinyl
4Girlfriend's Birthday
5Mt.Fuji X'mas
6Girls Who Can Read Your Mind
72 Become 1 (Spice Girls)                       
8My Naomi
9Double Trouble
10 〜 JAM (Triple BIG GUITAR !!)
11Bumble Bee
12Street Lights
13Seven Impossible Days
14Green Tinted 60's Mind
15I'm Just In Love
・・・Encore 1・・・
16 Million Dollar Smile
17Red Rooster
・・・Encore 2・・・
18Blue Jean (David Bowie)
(On Drums Patricia "Akemi" Gilbert)
19I Love You Japan











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