5月1日 しまなみ海道全通の日。
2日目の今日は宿を9時過ぎに出て、早速ロケ地巡り を開始。まずはSOUNDS OF SETO を見に西を目指す。
思ったよりは距離があったが、その姿は正に豪華客船と言った 雰囲気だ。ここで世界初と言ってもいいくらいの船上映画館が 本日オープンするというのも、それも第1回目の上映に参加する というのも意義深い。
SOUNDS OF SETO
SOUNDS OF SETO

次に海沿いを東方向を目指し歩きはじめる。この海沿いに歩くというのも 尾道を感じる一番の手段である。
歩いている最中にHさんの携帯にO保さんから連絡が入る。
「こもん」で合流するということで私たちも「こもん」を目指す。
「こもん」でO保、I出両氏と合流した私たちはまず「タイル小路」を 訪れた。ここで色々な人達がタイルに書き残していった文章を読んだり 、自らも書き残したりして楽しんだ。僕は佐野奈波さんに向けメッセージ を書き残してみた。
タイル小路
タイル小路

その後は御袖八幡宮に向かい、しばし「転校生」の一夫、一美の気分を 味わう。ここではS家さんとも合流した。
そして次に千光寺ロープウェイのりばに戻り、千光寺山をロープウェイで 登る。展望台に登ると素晴らしい尾道水道の風景が目に飛び込んでくる。
ここは尾道を訪れると僕が必ず立ち寄る場所である。本日はしまなみ海道全通の日 ということもあって観光客が非常に多い。
展望台を下った後はプティ・アノンにてソフトクリームを食べしばし休憩。 そして千光寺山を下りながら次に「あの、夏の日」でも撮影に使用された ポンポン岩を目指す。
ポンポン岩
ポンポン岩

ポンポン岩でもそれぞれが思いおもいのポーズで写真タイム。
ここにも 観光客の波が押し寄せてきたので早々に退散。次に昼食を求め尾道商店街に向かう。 途中でH岡さんからO保さんの携帯に連絡があり、商店街で合流することを 約束。
商店街に入ってから昼食を求めあちら、こちらを物色するが同行する人数もあり なかなか決まらない。その間にパッチワークで尾道の地図を作り展示した店があり そこの女主人に呼び込まれて店内に入る。そしてそのパッチワーク地図には我らが 大林監督も人形になって登場していたのでうれしかったが、なんでも5月14日に NHKの「ひるどき」に登場すると宣伝していました。(後日、この日の放送を見たが あまりはっきりとは映らなかった。残念!)
この女主人とは翌日、衝撃的な出会いをすることになる....。
その後、H岡さんと関西支部のA野さん、M林さん、元九州支部長U田さんとも合流。 初対面でした。
合流し、人数が増えた為余計に昼食をどこで取るか難しくなった私たちは 外で日に当たりながら弁当でも食べるかということになり、駅前のコンビニの出店で 弁当を購入。食べる場所を探すが、その前に駅前の「あの、夏の日」の立て看板の 前で記念撮影。私たちはSOUNDS OF SETOの近く、ちょうどグリーンヒルホテル 尾道の裏手あたりの階段で海を眺めながら食べた。(女性陣は室内で)
食べ終わり日陰でぼおっーとしていると、見慣れた一団が通りかかりO保さんらに 挨拶していく。なんと佐野奈波さん達だった!!
その後も美術監督の竹内公一さんもいらっしゃるはでSOUNDS OF SETOの近くということもあってそこは映画関係者の通り道になっていた。
私たちもそろそろ映画上映に備えてSOUNDS OF SETO前に移動する。

そして、ここからがモノ凄かった


今回1回目と2回目の上映の間に舞台挨拶があるという事で、キャストのみなさんが どんどんSOUNDS OF SETOに向かって歩いてくるのだ。
ミッキー・カーティス夫妻、松田美由紀さん、岸部一徳さん林泰文さん入江 若葉さんの3人組、厚木拓郎くんら子役の子達、勝野洋、キャシー中島夫妻に 勝野雅奈恵さんらがこの船に乗船された。こんな奇跡のような瞬間はまたとない と思ったので僕は用意したサイン帳にサインをもらいまくった。(キャストのみなさん、ご無礼がありましたらお許し下さい)
その後、私たちもSOUNDS OF SETOに乗船する。船内は、あたり前だが 船であったが、1階下はおみやげ売場、2階は劇場、まっすぐ進むとチケット売場に なっていた。チケット売場では出来立ての各種GOODSが発売されていたので ここで僕はポスターを購入。
それから2階に上がると正面には「あの、夏の日」の”やくざの弥勒様”が鎮座ましている。その横には監督の直筆の言葉が掲げられていて、その横はキャスト、スタッフの控え室になっておりひっきりなしに色々な人が出入りしている。
なんとも自由な雰囲気で、ちょっと覗くだけでもProducerの恭子さんの姿も確認 できてしまう。厚木拓郎くんら子役の子達は室内にじっとしているのがつらいらしく 船内を探検しているみたいでそこかしこで見かけることもできた。
また子役の子達に手を引っ張られた奈波さんともここで再会。タイル小路にメッセージを書き残してきたことなどを告げて別れた。その後、奈波さん達は下船して舞台挨拶までの時間を子供達と一緒に(S家さんもまた連れていかれてしまった。)ゲームセンターなどでつぶされたようだった。

LINE

そして、いよいよ「あの、夏の日」の船上での記念すべき第1回上映が始まった。 昨夜のなんとも言えない緊張感に溢れた中での上映と違い、今回は普段映画館で 見ているようにリラックスして観賞できた。今回もよく知っている尾道の風景が 映し出されるとどうしてもうれしくなってしまう。
それに昨夜以上に映画に集中でき、色々なことを考えながら見ることが出来たのも 今回の収穫であった。
第1回上映後はいよいよ舞台挨拶である。と言っても普通の映画館のような 大きな舞台がある訳ではなく、この劇場自体がこじんまりとした小屋の為スクリーン の前に一列に集合する形となった。
舞台挨拶 佐野奈波さん
キャストのみなさん 佐野奈波さん

この舞台挨拶には主役の小林桂樹さん、 厚木拓郎くん、久米邦彦くん、宮崎あおいちゃん、芥川志帆ちゃん、 佐野奈波さん、勝野雅奈恵さん、入江若葉さん、林泰文さん、松田美由紀さん、 ミッキー・カーティスさんと出演されていない岸部一徳さん、勝野洋さんも 登場された。自分は最前列に陣取っていた為、キャストのみなさんとほんの3メートル ぐらいの距離しかなく、おまけに正面は偶然にも奈波さんであった。
舞台挨拶ではみなさん色々なことを話されたが、20年ぶりに大林映画に帰ってこられた松田美由紀さんの「今の日本映画で、暴力もない裸もない大林映画は本当に貴重です...」という言葉が一番印象に残った。


舞台挨拶の後キャストのみなさんが退場されて、僕たちも退席したがしばらくは 劇場のフロアをぶらぶらしていると控え室からキャストのみなさんが出ていくのが 見える。周りではRさんが林泰文さんと親しげに英語で話されていたりもする。 (Rさんは「マヌケ先生」で英語指導を担当されたスタッフでもあったのです。) 僕はここでH岡さんに続いて勝野雅奈恵さんに「映画はどうでしたか?」と尋ねられながらサインを頂いた。近くで拝見すると本当に外人並のプロポーションに驚きました。
その後キャストのみなさんは3階に上がられて記念撮影を行い、松山に向かわれた ようだった。(後日談として、しまなみ海道開通のあおりを受けこの日は尾道に戻ったとか)
私たちはSOUNDS OF SETO下船後、船の前で記念撮影などを行い(ここでRさんともお別れ)昨夜に続き食事会&打ち上げを「ビストロ ヴァンビエール」で行った。 ここでは、しまなみ海道全通を祝う花火が「バン!バン!」と上がる中、支部交流会のような楽しいひとときを過ごし夜は更けていったのでした。


翌日私たちは「時をかける少女」のもうひとつの舞台であった竹原などを散策し、 夕方に尾道を離れた。



今回の旅は、あまりにも色々なことが有りすぎ言葉では全てを言い表せないが 本当に行って良かったと思っている。
それはスタッフやキャストのみなさんにお会いできたことも素晴らしかったが 何よりもOBsの他の支部と知り合いになることができ、交流できたことが 本当に楽しかった。
尾道でお世話になったみなさん、本当にありがとうございました。
また、いつかお会いしましょう。

Thank you for your kindness , See you Next Time.


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