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商品名
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「俺の空」 1巻 〜 5巻 |
作者
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本宮ひろ志 |
出版社
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集英社 SUPER PLAYBOY COMICS |
定価
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757円+税 |
購入場所等
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BOOK OFFにて450円で購入
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コメント
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思春期の性バイブル?
「俺の空」と聞いてニヤッとするあなたは確実に30代以上でしょう。
この作品が「週刊プレイボーイ」に連載されていた頃をリアルに知るあなたも
確実に三十路を超え40代に突入している頃ですか?
そんな世代に「思春期の性バイブル」として君臨していたのが本作「俺の空」。
Storyは国家をも動かす事が出来るほどの安田財閥に一人息子として生まれた
(出生には色々あるが)安田一平が安田家の伴侶として迎えるに相応しい
女性を全国(または世界中)を放浪しながら探すというもの。
限られた期間は1年(高校で取るべき単位を2年で全て取得。東大入学までの
空いた期間をそれに充てる)。その間に多くの女性と出会い その女性との色々なエピソードが波瀾万丈に語れていくのだが、その中でなんと言っても一番のキモは出会った女性達とのHシーンである。
放浪の旅の前には憧れの美人女教師に性の手ほどきを受け、バージン喪失志願の2人の女子大生の願いを叶え、潜入捜査の婦人警官ともいい関係(それもアメリカでは金髪美人とも)になるなど男の願望を全て満たしてくれるような展開に当時の世の男性読者は拍手喝采であったと聞いている。
それにHシーンばかりでなく その女性達を取り巻く過酷な環境(簡単に言うと敵役−悪者ですね)に対し、安田財閥の財力や知名度で対抗し、打ち負かしてHappy Endとなる展開。
これなど正に『現代の水戸黄門』に他ならないわけで日本の国民性を考えればヒットして当たり前の作品だったと言えるでしょう。
この傾向は最近の「サラリーマン金太郎」でも見受けられ(族あがりのサラリーマンが自社の会長やその他、政財界、暴力団のトップの連中から可愛がられるなんてのは
正に安田一平の幻影を見るかのようだ)実際のところ、最終的には権威に頼る展開は多少、鼻につく部分もあるのだがまあ 男のヒーロー像はかくあるべきという典型ではないだろうか。
ちなみに私がこの漫画に出会ったのは小学生高学年の頃。
当時、年に何回か訪れていた従兄弟の兄ちゃんの本棚から見つけ手に取ったんだと
思うが冒頭から前述した女性教師とのあんな事、そんな事...小学生には刺激的な事このうえもなかった(苦笑)その後、中学に入ってからも友人の間などで回し読みもされるぐらいこの漫画は人気であったのだが今回、「俺の空」をネットで調べてみて意外にも女性の意見を多く目にすると我々の世代でも女性の間では結構、密かに読まれていたのかもしれません。
今のようにAVや雑誌、ネットなど無かった まだまだほのぼのとした時代であったという事なのでしょう。
ちなみにその従兄弟は後年、自分の息子に主人公と同じ名前を付けたのでした。
【補足として今でもそのアナザーストーリーが雑誌(「ビジネスジャンプ」集英社)に連載しているそうなので興味のある方はご覧になったらいかがしょうか。新書版も1〜3巻までSCオールマン(集英社)から発売中です。】
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