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01 就職しやがれ!
02 グラビア29時
03 東京魂CITY
04 Over 30 Do The 魂
05 Mach魂Mach
06 竹内力
07 ラーメンNo.2
08 カヲルの朝昼晩
09 Kozono Rocks
10 チャンピオン鷹
11 Run魂Run
12 女体盛りやるならリメンバーミー
13 石鹸のテーマ
14 新しいロック
15 知りすぎた仙台(Call&Response2)
16 ジングル魂
17 オリバーカーン
18 仮面ライダーギリト
19 東北刑事
20 巨乳&ナンシー
21 ハイテンション・パブの反省会
22 出たい
23 あの歌の故郷を訪ねて
24 ローライズの魂
商品名
グループ魂 「Run魂Run」
販売元
ミデイ
定価
3000円 
購入場所等
レンタル(笑)
コメント

「リキ リキ  竹内力」
「ショウ ショウ  哀川翔」
「レン レン  大杉漣 伊佐山ひろこ〜」



最近、あちこちで名前を聞く若手脚本家と言ったら宮藤官九郎。通称、クドカン
この名前に聞き覚えが無くともその作品名を聞けばピンとくる人も多いだろう。映画「GO」「ピンポン」ドラマ「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」「ロケット・ボーイ」最新作「ぼくの魔法使い」etc....と此処最近の有名どころの作品を一手に引き受けていると言っても過言ではない。元々は松尾スズキ氏が主催する劇団「大人計画」の俳優兼脚本家であったが 今や各分野でひっぱりだこの人気ぶり。
そのクドカンがもう何年も忙しい合間を縫って続けているのがパンクバンド&コントグループの「グループ魂」である。
グループ魂....そのメンバーはギターで”暴れるに動く”と書いて「暴動」こと宮藤官九郎。「大人計画」の看板役者にして これまた映画・ドラマで活躍する”破れるに壊す”と書いて「破壊」こと阿部サダヲがボーカル。そして「大人計画」の俳優、「バイトくん」こと村杉蝉之介がコーラス、MCの以上3人。
今回紹介するのはグループ魂、メジャーレーベルからの第一弾アルバム 「Run魂Run」だ(インデーズからは1999年「Grooper」というアルバムをリリース済み)音的には基本的にパンクロック、AC/DCタイプのタテノリ系ロック、レゲエ、フォークと結構幅広くジャンルに捕われない。
そんなバラエティに富んだ楽曲群の中で私的に印象的なのは「グラビア29時」「竹内力」「女体盛りやるならリメンバーミー」あたりだろうか。
グラビアアイドル(Race Queenも含む)への想いを綴る(??)「グラビア29時」、Vシネの帝王いや、ミナミの帝王こと竹内力をリスペクトする「竹内力」(ちなみにグループ魂が世間的に広く知られるようになったのもこの曲をNHKの「トップランナー」で演奏したところによる。この曲のPVには本物の竹内力も出演して花を添えているのだ)。レゲエ(あるいはスカ)+「女体盛り」という”ありえねえ〜”組み合わせが非常にGoodな「女体盛りやるならリメンバーミー」。みな歌詞のインパクトが大きいが演奏面でも非常に手堅い作りとなっている。
それから後半に配置されたショートコント、ドラマの数々。
これがもう爆笑、激笑の連続。
ストーカーと化したファンとのライヴ会場におけるコール&レスポンスが楽しい(笑)「知りすぎた仙台」。昨今の仮面ライダーや戦隊物に子供よりも熱を上げるママ達の本音(要はライダーそのものはどうでもよくてそれを演じるイケメン俳優に夢中という)の的を射ている「仮面ライダーギリト」
「素股(すまた)」(苦笑)を言いたいばかりに「しまだ」を東北なまりで変換するだけの刑事ドラマ「東北刑事」。10分以上の長丁場をナンバーガールの向井秀徳まで担ぎだして放送禁止確定の曲を聞かせる「あの歌の故郷を訪ねて」などなど これが笑わずにはいられましょうかという感じである。
先日、偶然にもこのグループ魂のライヴ映像をTVで見たが(数年前のナンバーガールとの対バンライヴ)コール&レスポンスなどはCDの雰囲気そのままであった。逆に考えればライヴの雰囲気をそのままCDにコンパイルしたとも言えるのだろう。完成度は高い。
我々の世代にとって ショートコント(ドラマ)と楽曲の合体と聞くとスネークマンショー、またはスネークマンショーとYMOの合体などが思い出されるが制作者側もそれを多分に意識していると思われる。
いわばグループ魂は「平成のスネークマンショー」なのかもしれないですな。


最後に本CDに登場するキーワードを記しておきます。


「ヤマダ電気」
「Over 30 Do the シコール」
「グラビアやめたら応援しねーぞ グラビアクイーン」
「クイ込め クイ込め レースクイーン」
「フラッシュ読まなきゃ眠れない」
「ぼくの先生はヒットラー」
「急いで初恋」
「鷹さん 鷹さん〜」(注:お馴染みAV男優加藤鷹)
「チョコさん チョコさん〜」(注:同じくAV男優チョコボール向井)
「God Save The Japanese Porno」
「女体盛り」
「下北沢」
「反対ー 戦争反対」
「仙台サイコー」
「なべやか〜ん」
「モッコリしてなきゃギリトじゃない」
「すまた(素股)しずえ .... しまだしずえ」
「リフォームしようよ〜」
「野田社長」(注:小池栄子、MEGUMIらが所属するイエローキャブの名物社長)
「ナンシー関」
「チャンバラトリオ」
「渡辺篤史」
「痛い、痛い、痛い 血が止まらねえ〜」
「殺せ 殺せ〜締め殺せ〜」
「浅草ロック」
「ありえねえ〜」




どう ? 想像が膨らんで聞きたくなったでしょ ?


また本作が先日解散したナンバーガールのラストレコーディング作品であった事も 付け加えておきます。
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