ユーライアヒープってなんだ! 2003年12月13日
一時期,昔の音楽話が掲示板をにぎわせました。
ここ,K&Tでもう一度蒸し返したいと思います。
もちろん,私の独断と偏見ということになりますけれど。
最近,歳をとったせいか,ノスタルジックな気分になり,それが音楽にも影響してきています。

以前,チームレビューのS氏が,チックコリアのMy Spanish Heartのことに言及された際,キャスティング愛好者にもチック好きがいるのだと,嬉しく思った次第です。
チック崇拝者の私としては,My Spanish HeartはLPでしか持っていなかったので,即,CDを購入し直しました。また,その昔,FM東京(当時は東京FMとはいわなかった)でエアーチェックしたカセットを引きずり出したりして,昔をなつかしく思いながらも,チックのエネルギッシュなプレイを楽しみました。田園コロシアムにナマを見に行きながら,自宅にいる親父にエアーチェックさせたのを思い出すなぁ。(なんとわがままな息子だったんだろう。ちょっと涙が出てしまいました。)
今のもGOODなのですが昔ももちろんよろし。そんなことで,少し昔モノあさりをしてみました。

ジャズの前はロックを聞いていました。和歌山のO氏にはLed Zeppelinのお話もしましたが,その頃の私は方向性が定まらない(プログレ・ハードの区別なく,ただ単に気に入ったものの意味)いくつかのバンドに特化していた時代がありました。
ウィシュボーンアッシュ,ムーディーブルース,ディープパープル,イエス。
この中で良く歌ったのはウィシュボーンアッシュだったかな。イエスの曲は長くて覚えられなかった記憶がありますね。曲調も途中で変わるし。これらは,それなりに知られたバンドでしたので,私と同年齢の方は,「そんなものもはやったな」とうなずいてくれるでしょう。
これ以外に,ロック好きにバカにされながらも個人的にスキなバンドがありました。
URIAH HEEPです。黒衣の娘,対自核,7月の朝,魔法使い,安息の日々,サンライズ。昔のことを思うと聞きたくなって堪らなくなりましてね。
復刻版としてCD化されたとも聞いていましたが,水戸あたりの店頭に置いてあるはずがない。聞きたい・欲しいと思う気持ちは,見つからないとなると更に増幅されるものです。
偶然にも7−11のオンラインCDショップで見つけることができました。私以外にもを聞きたい人がいるなんてことに驚きを感じた次第でもあります。
URIAH HEEPの何が良いのかなんて理由はありません。
特段パワフルでもないし,テクニックもすごいわけではない。でも,聞いていた。若かりし頃はとにかくスキだったんです。
「天国への階段」のカラオケはあっても,「7月の朝」のカラオケはありません。あれば絶対に歌っちゃう。
There I was on a July morning
I was looking for love
With the strength of a new day dawning
And the beautiful sun
ムーグシンセサイザーという楽器もこの曲で知りました。この曲はエンディングのシンセサイザーソロでも有名になっていましたね。
CDのライナーノーツを見てびっくりしたのですが,このURIAH HEEPというバンド,まだ存在しているそうです。なんでもロシアでは一番有名なブリティシュロックバンドらしい。ミックボックスというリードギターがオリジナルメンバーとして残っているのみで,実態は昔のそれとは違うそうですが。

ところで,掲示板で黒沼氏からウェザーリポートのことについてご質問を受けたのですが,それにお答えしていませんでしたね。ジョー・ザビヌル派,ウェイン・ショーター派,ジャコ・パストリアス派?いずれか,だったかと思いますが。
繰り返しになりますが私はチック派なので,ウェザーリポートのことに関しては詳しく言える立場にありません。が,8:30などを聞き込むと,このグループはジョー・ザビヌルとジャコ・パストリアスのバンドなのだと思ってしまいます。この二人の強烈な個性が,調和ではなくぶつかり合うような感じで。私個人としては,ジョー・ザビヌルはライブであってもスコアどおりに演奏しないと気がすまない完璧主義者のように見えてしまって気になります。ジャコはウェザーリポートを乗っ取っちゃうぞとも聞こえたし。このなかではウェイン・ショーターの大人な態度がスキです。当然好きな曲はRemark You Madeです。このような難しいバンドなのでドラムスが一番大変なはず。ですから,結果的には,ドラムスは固定しなかったのですね。

どうでもいい話ですが,私はロッドには可能な限り「Y.”CHICIK”TAKAHAMA」のシールを付けることにしています。当然飛距離には関係ありません。