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釣り番組のK&M 2004年4月17日 |
実釣をあまりしないとはいっても,釣り番組は見ているほうです。 そもそも釣り番組はいつごろからなんてを語れる人は四〇歳代後半の人たちでしょう。そうです11PMでしたね。オリンピック提供の番組もありましたけれど,当時子供だった私は,金曜日のイレブンフィッシングにわくわくしていました。 D社のサポート番組でしたが,服部名人なる人物と横田ディレクターという人が,毎週そう簡単に行けそうにもないところへ出かけ,仕事とは思えず楽しそうに大物を釣り上げるという内容でした。大人になったら,日テレに入ってディレクターになれば毎週釣りができる,釣りが上手くなればTV出ることができる,そしてお金がもらえる。いずれであっても,好きなことをしてお金をもらえるなんて,いいなぁと思っていました。言い換えるとそれは,現実はそんなに甘くはないなどという言葉を全く知らない純真な頃でした。 そして今は,S社の釣りロマンとD社のフィッシング。メジャーかつ現在定期的に流れているのは,この二つの番組になるでしょう。NHKでもBSで流していますが,こちらは,釣りをダイレクトに伝えるのではなく,出演者の視点が第一として,釣りそのものの技術・情報には重きが置かれず,それなりの釣り好きを納得させるとは言い難いでしょう。 さて,この2大タックルメーカーの番組。制作費の違いも絡んでか,若干つくりが異なっています。今は両方とも女性アングラー(レポーターの方がよいか)が出演者となっていますが,最初に女性を登用したのはS社。女子プロレスラーの大森ゆかりさんでしたかね。当時,一部釣り人から,「釣り界のアイドル」何て呼ばれていたような記憶があります。(※このころの私は釣りの空白期間だったので実態は良く理解していません。)他方のD社は釣りに真面目の姿勢を崩さず,基本的に釣りのエキスパートを出演させていました。 現在のS社は,ご存じのとおりK嶋さんです。そもそも女性を番組に組み込む理由は,釣りの素人である女性をもってして,一般的な初心者に対する釣りの面白さ等を広く知らせることだったのだと思います。先日,ケーブルTVのケイコとマナブチャンネルで初期のK嶋さんの映像を見ました。制作サイドの目論見どおり,リールの扱いが分からない,釣れても魚の名前が分からない,「エーッ,きたきた,なにかきた」等々,まさに素人そのままで,それに対して,エキスパートが手取り足取り教えるといった状況でした。 ところが最近は釣りを知りすぎてしまった。K嶋さん自体が釣りを語るようになってしまいました。不思議なもので,見る側にとっては,今も若いですが氏もお歳をおとりになるものですから,新鮮みが薄れてくるのですね。今の状況から判断すると,そろそろ入れ替えの頃なのではと思ってしまいます。この状況は数年前から生じていたので,去年か今年辺りには...と思っておりましたが,なぜか続投しています。製作サイドも意識していると思います。このような状況を補完すべく「...娘」なるものを組みこんでいるのですから。 D社は,釣り番組の王道を歩んできましたが,時代の流れにあわせ,こちらも少々路線を変更し,M野さんを出演させることになりました。 「YES,YES」とちょっとうるさいのが気になりますが,完全なる釣り素人ではなく,過去に釣りはしたことがあるような姿勢が見受けられます。(※イエスといえばジョンアンダーソン,スティーブハウ,リックウェイクマン,クリススクワイアなんだよ。M野君。こんなこと知らないだろう。) でも,基本的には素人による安・近・短の釣り紹介に収まっているところが微笑ましい。ところで,このM野さんは,ちょっと前には王様のブランチにでていました。2名でタッグを組んで,紹介モノをやるコーナーなどを担当していたと記憶しています。 その相手方とは,NHKの朝の連続テレビ小説「こころ」の中越典子でした。中越はプライドにも出演しちゃって,女優のレールに乗った感があります。 フィッシングも悪い仕事ではないのでしょうが,中越とは路線が別れて,M野はタレントとして一部司会なんかをやっていますが,もしフィッシングを含めてブレイクするようなことがあれば,1年を待たずしてまずフィッシングから即降板,メジャータレント化となるでしょうが,果たして?! S社が好きなのか,D社がお気に入りなのかは別として,K嶋,M野どちらが良いか。 どこかの釣り雑誌で好感度調査でもやらなければ分からない命題でありますが,個人的な意見では,Mのほうがいいかなぁと思うのですが,私の思う女性に関する重要な基準である「品」に関して若干MはKに劣ると考えています。でもかえって庶民的でよろしいかも知れません。(玉虫色の答えが当たり障りのないところでしょ。) もしも仮に,私がこの方々にキャスティングを教えるとするならば,如何にするか。 まず,基本姿勢として,彼女たちにキャスティングを語らせることなどさせず,キャスティング界最強の重要無形文化財群(お歳をめした方で飛ばす人が複数存在することが困ってしまいますが)に対して三顧の礼を行わせる。 そしてとりあえず,私の投げを見せてやる。 次に,15の秘訣を得々と言って聞かす。 さらに,まあいいから投げて見ろといってやらせてみる。 4色も飛ばないだろうけれど,「いいもの持ってるよね」などとほめてやる。 公認釣りインストラクターとしてこの程度はしてあげるつもりです。 「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」by山本五十六 キャスティングの後継者育成と,仕事の後輩指導も同じことか。 |