![]() |
クルマの話し 2006年1月24日 | ||
恥ずかしくて「趣味」なんてとてもいえませんが,実は私,クルマ好きでもあります。ただし,クルマ好きであっても資本がないので,複数のクルマを所有したり多くを乗り継いできたわけでもありません。 一応,これまでの遍歴を申し上げますと, @CIVIC-RS:CVツインキャブ1200cc,速いシビック。現在のシビックと比べても最高のシビックと言えます。 私にとっては。 AAccord1.6:オートレベリングサスペンションとクルーズコントロール付き。 BCity-Turbo:いかにもターボ的なクルマ。乗りにくかった。 CBluebird-SSS-ATTESA:オートマAWD,ABS,ASCD(クルコンのこと)付き DLegacy250T-airsus:C+オートレベリング+ワゴン D’R2:形が変なので気に入っています。女房のクルマ。最近フェイスリフトして普通になってしまいました。 初期型のほうがエキセントリックで好きです。 Aはともに日本初のデバイスだったかと思います。Bでは再びCIVIC-RS的なクルマを狙ったのですが実態はそうではなく残念。Cは日産初の乗用AWD。当時スバルであっても,フルタイム4WD,4速オートマ,ABS,しかもクルーズコントロール付きはリリースしていませんでした。「さすが技術の日産」なんて思って購入。スノードライブのでフルスロットルの追い越しで,雪煙を上げながらブレもしない安定性には感動しました。これでAWDの素晴らしさを知ってしまったので,この次にも自動的にAWD指向となり,AWD総本家のスバルへと続いていくのです。
何となく路線がお分かりいただけるかと思いますが,それなりに速い,それっぽいハイテクが備わっている,比較的安全,そしてちょっと何かが違ってニッチ。このようなバックグラウンドがあって,かなり昔のCMコピーのように「走る,曲がる,止まる。」あたりまえの基本性能がしっかりと造り上げられているクルマが好きです。 「クルマはトランスポーターに過ぎない。動けばいずれであっても特に気にはしない。」なんて気持ちは到底ないのであります。 友人が新しいクルマを買ったなんて情報を聞けば,見に・乗りに行くのは当然。インプレッションを交わし,「素晴らしい」「ここがいけないね」「もうちょっとしなやかで腰があるべき」などという,ロッドのインプレごときのことをしていました。 クルマの雑誌も読む。ほとんど立ち読み。ただし,CGだけは購入して読み込んでいました。カーレース系はあまり好きじゃなかったのかな。たぶん暴走チックな感じを嫌っているからだろうと思います。 クルマの情報番組を見るのも好き。今は題名も替わって「新車ファイル・クルマのツボ」となっていますが,べらんめい調の三本和彦が司会をやっていたTVK「新車情報」はお気に入り番組の一つでした(※TVKはテレビ神奈川のことで,残念ながら茨城で見ることはできないんですけれどね。)。CGTVも悪くはないのですが,カーグラフィックの雑誌以上に気取っていて,多くの人が乗ることのないようなバカ高いクルマを取り上げる傾向があって,いまひとつ好きにはなれません。 さて,釣りとクルマを強引に結びつけようというわけではありませんが,投げ釣りにはどんなクルマが一番似合うのか。今回のお話は投げ釣りをするクルマ好きとしてまじめに考えたくなる命題であります。 私,高校時代に自動車部なるクラブに属しておりました。県立の普通高校で自動車部があったのは当時でも少なかったと思います。私の前の世代では,高校生が軽自動車免許を取れた時代もあり,このことを引きずって高校生では自動車免許を取れなくても,しばらくは自動車部として存続していたのだと思います。 免許がないのに自動車部?。今から考えると,結構いいかげんなところがあったと思いますが,校内は公道ではないとして免許なしでクルマを運転してました。でも,校外の道は走れない。この自動車部。区分としては運動部でした。モータースポーツだから,すなわち運動部ということではありません。「クルマに乗ると体力が落ちるから,それを補うために総合体力を身につける」というかなり強引な言い訳け。部にはトレーナーなる者がいて,部活の日には,クルマの運転習熟だけではなく,懸垂(20回できないとペナルティ),腕立て・腹筋(50回),長距離走(2〜3q)なんてさせられました。自動車部で何をするのかと思われるような「夏の合宿」なるものもありました。 今から思い返すと,不思議というか,意味不明というべきか,変な部であることは間違いありませんでした。でも,基礎体力はこのときに造られたのだろうと思います。遠投のための基礎体力が。 いつものごとく前振りが長くなりましたが,投げ釣りに必要なクルマってどんなクルマ? ○AWDか否か。 あればあったで便利かも知れませんが,無くても大丈夫。釣りに特に関係はないでしょう。砂浜をクルマで移動しながら釣りをするには必要不可欠ともとられがちですが,ウミガメの産卵場所にもなっている海岸もあるでしょうから,むやみやたらの砂浜疾走はいただけませんね。SUVといわれるタイプはほとんどがAWDでしょうからこれまで含めて,砂浜という特別な道のためだけの必然性は無しです。 ○ワゴンかセダンか。 セダンだって積めないことはないですよね。でもワゴンの方がモノを積みやすいことは確か。長尺のロッドを考えるとワゴンの優位性は高まります。荷室の臭いが室内にこもることもあるかも知れませんが,これは日頃の整理やお掃除でクリアできると思います。かえってクローズトのトランクの方が,整理整頓を怠って異臭を発しやすいかも知れません。 ○ワンボックスは。 巨コイ釣りのように,真の待ち釣りならば,寝食可能なキャンピングカー的ワンボックスは,タックルの一部と言うべきモノでしょう。が,しかし,投げ釣りにはそこまでしなくてもよろしいのではないかと思います。いつも5〜6人でわいわいがやがやと一緒に釣り歩きするなら別ですけれど,このような投げ釣りグループはあまり見かけません。大会は別として,「釣り」は一人で行うことに意味があるようなところも多々ありますから。 ○軽か普通車か。 比較的近距離ならば軽は扱いやすいですしランニングコストもかからない。駐車もちょっとした空きスペースで大丈夫。機動性は高い。ただし,移動距離が長くなるにつれて,肉体的にきつくなる。やはり普通車の方がパワーもあるし疲れにくい。行きは体力温存で,帰りは疲労の蓄積を極力減らす,癒す。Driving helps me relax.この観点は大切です。 ○バイクの選択肢は。 駐車スペースを探すのが難しい昨今,バイクならば比較的気軽です。ただし近距離限定でしょう。しかも天候のことを考えればさらに限定的になるはずです。並継ぎのロッドにクーラー,これをどのようにバイクに積み込むのかも思案です。特注のキャリアをセットする必要性が生じそうです。 以上を総合すると,小さすぎず大きすぎずワゴンタイプで,必ずしもAWDである必要はない,そして疲れを助長させるようなクルマでないこと,ということになります。釣りは自然との対話ですから,自然環境への配慮も考えなくてはなりません。☆が多くてしかも燃費が優れていることも必要。 具体例では何か。プリウスになってしまいますね。 ハイテク好きの私にとってぴったりの選択といわれそうですが,今ひとつ何かが足りない。何というか感性に訴えるモノがないのですね。シビックハイブリッドだって同じ。あまりに「環境」に引っ張られたためにこんな答えになってしまいましたが,「環境」のパラメータを少し落とすとすると選択肢は大いに広がるのですが,残念ながら現行のクルマで私のお気に入りはありません。 じゃ,なんだと問われれば,私の答えは, シトロエン・エクザンティア・ブレーク です。 ワゴンといっても構わない5ドアハッチのエクザンティアです。FFで2lのエンジンを積み数字的にはアンダーパワーですが必要かつ充分なパワー。ハイドラクティブという独特のサスペンションを有し,比類のない乗り心地です。スタイリングは流麗で魚にたとえるとシロギスのようといったらいいすぎでしょうか。 「シトロエン・エクザンティアを駆って伊豆半島シロギス探求の旅」 創造するだけでうれしくなってしまいます。 このクルマを手に入れようとすると今は中古しかありません。私はクルマ購入にあたっては新車信望者ですので,エクザンティアには乗れません。 できうるならば,新車の形で,シトロエンでなくとも他社で結構ですから,リリースされないかと望む次第です。 ワゴン,必要かつ充分なパワー,環境に優しいシステム,できれば全天候安心してクルーズできるAWD,そして柔らかいが腰があってしっかりとしたサスペンション。・・・・求め過ぎですかね。 スバルあたりが造ってくれないかなぁ。ターボパラレルハイブリッドを市販に向けて研究中と聞きますし。シトロエンのハイドラクティブの特許は切れているから,ライセンスフィー無しで導入できるでしょ。 ところで私が強調しているシトロエンのサスペンション。「柔らかいが腰があってしっかりとした・・・」 これって,最近の投げロッドに求められていることと同じですね。ロッド選びもクルマ選びも同一コンセプト。こんなつまらないことにこだわるのが投げ釣り師であり,キャストフリークであり,クルマ好きの私なのであります。 スバリストではありません。キャスティングフリークですからダイワニストでありシマノニアンです。 次回のネタは,トリノオリンピック記念として,スキーの話にしようかと思っています。 |