キャストしましょう明日に向かって 2006年11月15日
 ちょくちょくCDを買い込んで楽しんでいるんでいることは,以前にもこのK&Tでお伝えしていますが,最近手に入れたCDセットはグッときてしまったので,今回取り上げることにします。
 モノはウェザー・リポートのベスト盤で3CDにDVDがおまけで付いてくるというファンにとっては,ものすごくお得感のあるセットです。
 
 ご存じない方のために「ウェザー・リポートとは何」ということに触れたいと思います。
 マイルス・デイヴィスの元で活躍していたジョー・ザヴィヌル(key),ウェイン・ショーター(sax)の二人をコアメンバーとしてスタートし,これに天才ベーシストと云われたジャコ・パストリアスが途中から加わり,71年から86年まで活動。先進的なプレースタイルは当時のジャズシーンに大きな影響を与えた伝説的ともいえるジャズバンドです。
 蛇足ながら「天気予報に出てくるような若き女性の楽坊」などというものではありません。

 さて,このCDセットの中身。個人的にはウェザー・リポートのコアなファンではありませんでしたが,彼らの音楽には惹かれることが多く,お気に入りの一つでもありました。ですから,今回のようなベスト盤はまさに私には打って付けの企画であって,飛びつきたくなるような内容です。
 3枚のCD。良いです。素晴らしいです。すごいです。
 おまけのDVD。これは言葉が見つかりません。内容は1978年9月28日ドイツでのライヴで,大昔,NHK−BSでもオンエアされたことがあったような気がします。過去にもVHSやDVDでリリースされたことがあり,これらと同一内容なのですが,が,が,が,画質・音質が全然違う。前のが悪すぎたと言えばそれまでですが,映像・音ともにリマスタリングされて素晴らしい出来上がりなのです。一例を申し上げますと,ドラムスのピーター・アースキンがこんなにも毛深かったのかと思ったくらい。従前の映像では,黒っぽい編み目のシャツを着ていたんだと思っていましたから。
 このおまけを見るだけでも価値があります。DVDだけで五つ星メーターを振り切ってしまっているといっても過言ではありません。

 ところで,我がクラブの殿はウェザー・リポートの大ファンで,10枚程度,アルバムを持っているとこのとであります。ただし,何故かこの情報は手に入れていませんでした。

 残念な話しなのですが,殿は先日行われた天下一鉛投狂大会で惨敗いたしました。天下一大会参加の前には,11/19の18g大会参戦の意思表示をいただいていたのですが,大会後,殿の落胆は甚だしく,未来永劫ともとれるほどタックルに触れたくないとのことで,「18g欠」のご連絡を頂戴しました。

 何とか殿を励ましたい。そして,殿にとってはお遊びですが,とりあえず18g大会に参加していただこうと考えたわけであります。
 「ウェザー・リポート」のBOXセット。大ファンの殿にこれをお伝えしない手はない。拝見したいならばお見せしないなんてできない。

T:『18g大会不参加とのこと。ご翻意いただけないかとご相談に馳せ参じた次第であります。
     お土産とまではまいりませんが,ウェザー・リポートの上物を手に入れました。よろしかったらご覧下さい。
     なにとぞ,よしなにお願い申し上げます』
殿(K):『ウェザー・リポートなるか。懐かしい。ジョー・ザヴィヌル,ウェイン・ショーター,ジャコ・パストリアス,
     ピーター・アースキン。むむ最強の面子。少しは天下一キャストの傷は癒えようというものか。
     相わかった。おぬしの好きにせい』

 こころ温まるお言葉を頂戴いたしました。

 殿,ご安堵下さい。ウェザー・リポートのBOXセットの題名を!

 −Forecast: Tomorrow−「前へ向かってキャスティングだ:明日に向かって」