恐るべき者たち 2006年9月8日
 先日行われた18g大会の話しであります。
 バトルの殿は,ご存じの方も多いかと存じますが,あの体つきなものですから,これまでパワー系のナマリ種目一辺倒でありました。
 しかし,ここのところJSCFでも18gに前向きに取り組むことになり,殿もその重い腰を動かすことになった訳です。

 さて,試合に臨むに当たっての姿勢。ヘビー級のタックルしか持たない方ですから,ライトなものなんてありません。そこで,T地さんに適当なロッドを借りるのであります。CMPU33。18gには硬すぎるのではないかとも言われるロッドですが,一部でそれなりの実績を出しているロッドでもあり,ナマリを含めて好評を博しているロッドであります。
 借りるロッドがCMPU33じゃ,贅沢というかもったいないような気がしないでもないのですが,殿は何とこのロッドに信じられないような評価を下すのであります。
 「ペラペラで心配だなぁ。」
 当たり前です。18gや15号に使うロッドですよ。25号のオモリでスウィングなんてやったらグニャって曲がるに決まってるじゃないですか。
50号!!!のロッド

 殿はそれが気に入らない。
 そして,神をも恐れぬ暴挙に打って出るのであります。

 いつも6種で使用しているRYOBI−SDHZ50−400のプロトタイプを18gに使うのであります。どう考えようと曲がるような気はしないのでありますが,追い風という条件に恵まれたとはいえ,このロッドで99m近くの飛距離を出しているのです。

 ミッション・インポッシブル。不可能な使命と言いながら結局はトムクルーズが上手くやってしまうと言う強引な展開のお話です。「豪腕ロッドの18gへの適応」は,誰であっても決して成し遂げることができない不可能な事柄だと思うのですが,殿クルーズはできてしまうのです。注)殿はトムクルーズ似ではありません。念のため。


 さて,もう一人,恐るべき人。kotobuki氏であります。
 私の場合ですが(たぶん同様の方が多いかと),18gにはまり込むとなぜかナマリの方が飛ばなくなる。同じキャスティングであっても重さが違いすぎるため,両方とも結果を出すことはなかなか難しいところがあります。
kotobuki氏は違うのです。いつもは30号のオモリを振っていて,18gでも何の問題もなく結果を出してしまう。海外のことを想定すれば40号レベルのナマリをも振ることがあるのですから信じがたい事です。

 9月3日の大会では,3試合の総合成績でもって競う内容でしたが,これも見事な総合優勝です。
 日本でもそうですが海外でも,サーフ系キャスティングとインランド(ルアー系?)キャスティングは,そのシンカー負荷の大格差によって総合的に競われることなんてありません。
 が,しかし,であります。
 もしも,この垣根が無くなり,18g(5号程度)〜175g(47号!)までのキャスティング大会があったら,そりゃもう総合優勝です。世界チャンピオンです。さらに欧米人は氏の年齢を聞いたらひれ伏してしまうしまうでしょう。

常識が通用しない怖〜い人達なのであります。