鹿島と野球日本代表 2007年12月4日
 12月1日。今年最後のWSCT三連戦のため小田原の城山競技場に行ってきました。
 小田原は私の出身地。中学校の体育祭はここでやって覚えがありますし,高校の直ぐ上に位置するやらで,この城山競技場は極めて馴染み深いところなのであります。
 今日的基準からすれば施設面での充実は今ひとつの第2種公認の陸上競技場ではありますが,何といってもアクセスがよろしい。新幹線が止まる小田原駅から歩いて10分程度(登り坂がきついけれど中・高とこの坂を毎日上っていた),小田原厚木有料道路荻窪ICを下りて1〜2分なのであります。

 エコパは,W杯が行われた素晴らしいところだとは思うのですけれど,アクセスがよろしいとは言えません・・・できればこの城山競技場でやっていただければ・・・アクセス+施設充実ならば新横浜駅前の日産スタジアムがベスト。ラーメン博物館も近いし・・・

 さて,その結果ですが「まぁまぁよりも下」レベルです。
 昨年もそうだったのですが,5月の連休明けから好調になり,次第に下降線。シーズンの後半の疲れから来るのか,悪い意味での試合慣れなのかどうか分かりませんが,この現象をどうにかしないと次シーズンの結果にかかわるというものです。
 11月の茨城三連戦でその傾向が見えてきたものですから,今回は今後修正を前提としたテストマッチとしての参加です。
 明らかな負け惜しみになるの承知で申し上げますと,「まぁまぁよりも下」で良かったと思っています。上レベルならば反省点を考えることなく進んでしまったでしょうし,事実,振りのコンパクトさ,弾道,適度な緊張感等に関しての修正箇所を得ることができましたから。
 大会となると結果を求めたくなるものですが,今の自分を知る・考える大切な機会でもあります。
※翌日は,長距離ドライブ後のこともあり,自宅で休養のはずでしたが,修正箇所のチェックのため,投げ込みに行ってしまいました。

 この12月1・2・3日,見る方でも考えさせられることがありました。
 こちらの方は,キャスティングと違って,興奮・感動・どきどき・安堵です。

 一つは鹿島アントラーズです。シーズン終盤に怒濤の連勝をもって遙か彼方にいた浦和レッズを捉え,見事な優勝を果たしたということです。2002年のナビスコカップ以来,待望久しかったタイトル奪取で,ご存じの方も多いかと思いますがこれで10冠となります。少々昔は磐田がライバルだったのですが,最近は同じチームカラーの浦和レッズ。これが憎たらしいくらいに強いものですから,その相手をうっちゃっての大勝利ですので格別であり,なかなか勝てなかったシーズン当初のことを思うと信じられない結果なのであります。諦めちゃいけない典型のようなものといえるでしょう。

 二つめは野球日本代表。まず韓国戦。最初から最後まで安心して観ることはできない試合で,とにかく見てて疲れました。翌日の台湾戦だって最終的には点差が付いたものの中盤まではほぼ同じといっていいでしょう。アントラーズの場合と違って,負けることがあっていはいけない前提での試合を,負けないでくれ・負けないでくれと願いながら観戦するのですから。先の分からないどきどきミステリーではなくて,ガチガチの本命に勝つと信じて大枚を投入した競馬状態に近い。見るに見られない,だからといって結果は知りたい,負けたら大ショック。勝ってくれたので本当に安堵した次第です。


 個人的に良くあることなのですけれど,キャスティングの試合にエントリーする段階ではやる気満々なのですが,試合当時になると弱気になって「まぁダメでもしょうがないか」などと思ってしまいます。

 和気あいあいの雰囲気は最高なのですけれど,投てき時にはキチッとスイッチを入れ替えないと,シンカーに,空気を切り裂き進んでいく勢いがなくなります。リラックスと言うよりもまぁいいや的なぬるま湯投てきになって,最後の一伸びがゲットできないのです。

 これではいけない。気持ちが引いていては勝利は舞い込んでは来ません。
「事前の努力を怠らないことはもちろん,試合当日には最終投まで気持ちを切ることなく強い気持ちで臨む」
 当たり前なのですが,勝負事の基本事項を思い知らせてくれました。

 最後まであきらめちゃいけない。気を抜いてはいけない。勝利を信じて・自分を信じて戦うことであります。