![]() |
ヴェイダー卿はお冠のご様子 2007年4月24日 | ||||
2007年4月22日,エコパの無改造種目。 一応,無改造の出場権もあったので出るつもりでいました。 しかし,練習のほとんどをフリーに費やしていたので,この種目についてはオマケ程度にしか考えていませんでした。基本姿勢はこんな感じです。 「不謹慎」といわれてもしょうがないのですが,この裏返しとして,それだけフリーにかけていたという気持ちをお酌み取り下さい。
それでは,無改造ショートロッドの表彰式の際に,シマノ下野氏からの質問をトレースするところから始めたいとおもいます。 ○シマノ下野氏: 次に準優勝のT濱さんですが,氏には少々違った確度からインタビューしてみます。新たな種目としての無改造ショートロッドですが,あなたはこの種目どのように取り組まれ,今日の結果をどのように考えているのか,コメントをお願いしします。 ○T濱:いいたいことは後で自身のHPでたっぷり述べたいと思います。が若干触れますと,今日の結果なんですが素直に喜ぶべきところなんでしょうが,フリーと違って短いロッドでエイヤッと投げる瞬間芸のようなところがあるので,今ひとつ自分の中では消化しきれないところがあります。これからも続けようかどうか若干悩むところではあります。とりあえずもうチョット続けようかなぁと考えています。以上。 ○シマノ下野氏: T濱さん,ハッキリしないようなお答えですが本当は二種目制覇を狙っているんだろうと思います。 ○T濱:(きっぱりと)ハイ。 少々いい加減なところもありますが,おおよそこんな感じでありました。 さて,「いいたいこと」をたっぷりとここで述べるのがお約束です。 この種目のコンセプトでありますが,フリーはマニアックだけれど無改造はキャスティングを広く普及させる意味から,限定されてタックルで入門的位置づけとして行いたいとのことです。 確かに,フリーで使われているタックルなんて見ますと,比較的高価なものを使用されている方が大勢を占めるので,当然かも知れません。 無改造はどうか。 この種目が導入されて数回の大会をやっただけでタックルの方向性は見えました。カタログスペックから導きだせるようなロッドは誰も使いません。18gでは到底曲がらないだろうと思われるような,ジギングロッド,ボートロッド,GTロッド,これらが標準です。 シーバス用のショアロッドなんかでは飛距離は出ないんです。フリーのロッドはナマリのキャスティングや実釣にも使えるのですが,やったことがない・やることの可能性が少ない釣りのために,この手のロッドを買うには勇気が必要です。 今回の上位入賞者を見ると,無改造ショートロッドといえども93〜4mという決して低くないレベルでの戦いが展開されている訳で,試しにやってみるか的ではない本気の競技に何ら変わりがないということであります。「分かりやすいですよ・親しみやすいですよ・誰でも気軽にできますよ」とは言い難く,フリー同様に既にこの種目もマニアックな世界になっているのです。 本気度の高い競技なのだからタックル選びは大切なことになるのですが,現状ではその選択肢が限られていることに大きな問題があります。 シマノの製品でいえば,ゲームAR−C(BOAT)。現状で見れば,このロッドによるワンメイクレースになっているといっても過言ではありません。ワンメイクと割り切るならば別ですが,もっと選択の幅が欲しい→無改造ショートロッド用を複数出して欲しい,と思うのであります。 フリーよりも敷居が高いのが実情。ここのところにパッチを充てるべきと考えます。 現状のタックル供給状況のままならば,この種目が継続して行われるかどうか心配です。この点がクリアにならないので,正直,手を出しにくいと思っている人は多々いるでしょう。 タックル選択肢を広げる,少なくとも5年はやるなどの約束があれば,安心してこの種目に取り組む人は増えると思います。 今回私が使ったロッドは,ゲームAR−C(BOAT)ではありませんでした。現状ではこれを買って試合に望むのがベストだったかも知れません。先行き不透明なこの種目に資本投下できなかったというのが本音です。
無改造を自分自身の正式ターゲットとするために,イケるタックルを買わなくちゃいけませんね。シマノ・AR-C(BOAT),ダイワ・SG-TUNA85,TENRYU・SPIKE-TUNA・・・それなりにありそうなんだけれど,やっぱりちょっと高いかなぁ。
|