ピーコート 2007年1月28日
 今回は,というよりも,今回もキャスティングネタとはかけ離れた内容です。

年代物です。タグには「KENT」と書かれています。
これとは別にフィルソンのダブルブレストマッキノウクルーザーもあります。これも着させたい!
 右側の画像。何の変哲もないピーコートです。所有者は私です。
 かなりの年代物で,今から30年前に購入した代物です。メンズクラブに載っていて,格好いいモデルが着ているのを見て,「コレ欲しいなぁ。俺も格好良くなるんだよな」として,手に入れました。

 以後,冬になるとお気に入りのアウターとして着ておりました。
 釣行には着ていたことはありませんが,あえて不適な環境であるスキー場でこいつを着て滑ったことがあります。ゲレンデ内のホテル従業員の方だろうと思いますが,彼らがスーツ姿で転びもせず華麗に滑る姿に,得も言われぬ格好良さを覚えマネしただけに過ぎませんでした。私の場合は,吹雪の時に着てしまったので,紺色のピーコートが真っ白けの雪だるま状態になり,「スキーウェアにするのは無理があったか」と思った次第です。

 物持ちの良い私としてはこれを大事にしておりまして,今も現役です。
 若い頃からあまり体型の変わらない私ではありますが,40を超えたあたりから,若干ですが着るのにきつくなってきたところです(かさばるモノを下に着ては無理ですが,セーター程度ならば今でもOK)。

 買った頃から思っていたのですが,子どもができたら,この服を引き継いでくれないかなぁと思っていました。なんか,いい話し的じゃないですが。モノを大事にして,次世代にも使ってもらうという現代のエコロジカルな生活に通じるというものです。
 上の子どもが高校生になった時,通学用のアウターとしてこれを着てもらいました。色が紺で形はダブルのプレーンなものですから学校に着ていっても何の問題もないところがよろしい。
 そして,この冬からは次男が冬のコートとして,兄同様このピーコートを着てくれて通学しています。

 う〜ん,なかなかいいぞ。顔はお父さんの方が良いが,君にも似合っているぞ。学校で同級生に言ってくれないかなぁ。
「これさぁ,大昔オヤジが買って,ちょっと前まで兄貴が着ていたヤツなんだよね」
「はぁー?お前んち,カネないのかよ」
 まさかこんなオチにはならないと思いますが,年代物だけれど上物なのでずっと長く使えるだということを伝えて欲しいと思うのです。
 ただし,長男,次男ともに共通する点でありますが,私の提供したアウターよりもユニクロのほうが良いと思っている。
「ふざけるんじゃない」
といいたいところですが,過去にオヤジが使ってものを,曲がりなりにも彼らが使ってくれることに対し,うれしく思うのです。

 ところで,二人の息子はオヤジのやるキャスティングには全く興味を持ってくれません。ほんのわずか釣りに興味がある程度です。残念至極。
 今後彼らの趣味の一つに投げ釣りが入る可能性は低そうですが,その時には,多くのタックル資産を与えてやりたいと思うのです。
「この白いのがキススペ。黒いのはサンダウナーCMP。赤も青も使いやすい。スピニングリールはこれね。替スプールは20個以上あるから大丈夫。マルチもあるぞ。アンバサダー6000Cな。間違ってもヤフーオークションなんかには出すな。頼むぞ」

着るものと違って,技術革新があるから無理でしょうかね。
だからといって,彼らが新製品を使って私の飛距離を超えることができるかなぁ。「オヤジの使っていたモノは結構イケる」と言うかも知れません。

モノは大事に使わなくてはというお話です。良いものは必ず残るというもの。