毎年1月中旬頃、JRAがその前年に行われたレースを参考に、それぞれの条件のもとに優れたサラブレッドを選出する「JRA賞」。この11日(でいいの?)に、2000年度の各賞が発表になります。そこで、僕も、あくまで「私的な視点」で各賞を選んでみたいと思います。そういうわけで、これは「予想」ではありません。あくまで僕個人の判断で勝手に選ぶJRA各賞です。
(毎度毎度ほぼ同じ文章だ。ていうか、これしか書きようがないんですよね…)
年度 | 年 度 代 表 馬 | 性別・ 年齢 |
主 な 騎 手 | その年の 成績 |
主 な 勝 鞍 |
1990 | オグリキャップ | 牡6 | 武豊 | 5戦2勝 | 安田記念、有馬記念 |
1991 | トウカイテイオー | 牡4 | 安田隆行 | 4戦4勝 | 皐月賞、日本ダービー |
1992 | ミホノブルボン | 牡4 | 小島貞博 | 5戦4勝 | 皐月賞、日本ダービー |
1993 | ビワハヤヒデ | 牡4 | 岡部幸雄 | 7戦3勝 | 菊花賞 |
1994 | ナリタブライアン | 牡4 | 南井克巳 | 7戦6勝 | 皐月賞、日本ダービー、菊花賞、有馬記念 |
1995 | マヤノトップガン | 牡4 | 田原成貴 | 13戦5勝 | 菊花賞、有馬記念 |
1996 | サクラローレル | 牡6 | 横山典弘 | 5戦4勝 | 天皇賞・春、有馬記念 |
1997 | エアグルーヴ | 牝5 | 武豊 | 5戦3勝 | 天皇賞・秋 |
1998 | タイキシャトル | 牡5 | 岡部幸雄 | 5戦4勝 | 安田記念、ジャック・ル・マロワ賞、マイルCS |
1999 | エルコンドルパサー | 牡5 | 蛯名正義 | 3戦1勝 | サンクルー大賞典 |
★年齢呼称は当時使われていた数え年の呼称のまま。2001年以降の呼称では表記の年齢より−1となります。
ていうか、今回このウマ以外が選ばれたら、2000年の競馬なんて全て幻だって(笑)。8戦8勝、うちGT5勝。文句つけようがありません。おそらく、ホンモノのJRA賞でも満票で年度代表馬に選出されることでしょう。これで他のウマに投票するヘソ曲がりの記者がいたとしたら、そいつの頭ん中カチ割って見てみたいものさね。
テイエムオペラオーの1番強いところは、どんな局面においても最後キッチリ勝つことのできる勝負根性。確かに、ブッチギリの勝利ってほとんどないし、宝塚記念や有馬記念のように辛勝もあるけど、それでも、古馬中・長距離GT完全勝利なんて並のウマじゃできんぞ。どこか1つは取りこぼすって、普通。今回はこのウマの栄誉に最大の敬意を払うしかないでしょう。もはや更新不可能と思えたシンボリルドルフの持つGT7勝という記録にさえ手が届きそうな印象です。あとは、2001年も無事に競走生活を送ることができるかどうか…でしょう。
はっきり言います。強いのはクロフネ、ジャングルポケットの2頭だと思います。ラジオたんぱ杯3歳ステークスでこの2頭のいずれかが勝っていたら、僕はそのウマを選ぶつもりでした。でも、コケた(笑)。いや、アグネスタキオン強かったけどね。
ここは朝日杯3歳ステークスの勝馬を素直に選ばざるをえません。クロフネはレコード勝ち2回で印象強いけど、重賞勝ちは1度もないし。
今年ねえ…。ここに来て俄然アグネスタキオンがクローズアップされてきた感じ。ダービー馬の全弟。しかも、下馬評ではこちらのほうが素質上だとか。期待しましょう。もちろん、クロフネとジャングルポケットにも。クロフネには外国産馬初のダービー出走が期待されます。最後に、タガノテイオーはかわいそうでしたね。
こちらも素直に阪神3歳牝馬ステークスの勝馬を。今年の牝馬クラシック戦線はどうかな…。稀に見る混戦模様になるかもしれませんね。抜けた候補がいないんですよね。今年新馬デビューのウマでもいけそうな気もするし…。トライアルから目が離せません。ところで、去年までの報知杯4歳牝馬特別とサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別、今年から何て名前になるんだっけ?(正解:報知杯フィリーズレビュー、サンケイスポーツ賞フローラステークス)
まだまだ気性面その他で全幅の信頼は置けないエアシャカールではあるものの、2冠を制したとあっては選出せざるをえません。
ところで、「2000年の4歳馬(年齢呼称の改定によって2001年も4歳だけど)は弱い」という風説についてどう思います? 僕の個人的な意見としては「わしもそー思う」。少なくとも、中・長距離戦線では昨年は4歳陣は古馬に全然かなわなかったじゃないですか。短距離路線でこそアグネスデジタル、イーグルカフェ、ダイタクリーヴァと健闘見せていたものの。今年の4歳馬(クドいようだけど「=2000年の4歳馬」)の一層の奮闘を促してこの項は幕。
さあ、ここからは私見バリバリモード。あえてシルクプリマドンナではなくこちらを推す。安定してたでしょ、チアズグレイスのほうが。オークス2着、秋華賞4着。シルクは秋華賞10着よ。そりゃ展開に泣いたのかもしれないけど、にしても結果が全てだと思うんですよね。実際、こっちのほうが強いと思うし。ただ、チアズグレイスって、そのナイスバディを絞らないと好走できないきらいもなきにしもあらずって印象(笑)。
これらのウマ、古馬になってからどう出るのかね。案外、今年のエリザベス女王杯は初めて3歳馬(いいかげんクドいようだけど、それまで言うところの4歳馬)が勝ちそうな予感もするんですよね。あとは、現役続行予定のトゥザヴィクトリーとか。やっぱり「2000年の4歳馬は弱い」んでしょうか。ここでも一層の奮起を促すとしますか。
何度でも言うぞ。文句なし。満票じゃなかったらおかしいって。そういや、96年のサクラローレルもここは満票だったっけ。
対抗候補として認めてもいいのはメイショウドトウ1頭だけだけど、にしても…GTでは全てオペラオーに勝てなかったしね。GT2着4回。彼こそ気の毒としか言いようがない。オペラオーさえいなければGT4勝。顕彰馬クラスの実績なのに。
引退レースをきれいに飾ったファレノプシスには悪いけど、1年を通して活躍したウマを選ぶという観点から言えばこちら。GTにこそ手は届かなかったものの、頑張ったと思いますよ、このウマ。しかし…GT2着3回か。ま、上には上で、メイショウドトウみたいな気の毒なウマもいるけどね(笑)。あとは子供に自分の果たせなかった夢を託してほしいですね。同期のトゥザヴィクトリー、スティンガーには今年も頑張ってもらいましょう。
昨年は「サンデーサイレンス産駒にあらざればウマにあらず」と言わんばかりにサンデーサイレンスの子供がGT勝ち続けてましたね。違ったのって、テイエムオペラオー(父:オペラハウス)、ファレノプシス(父:ブライアンズタイム)、シルクプリマドンナ(父:ブライアンズタイム)、キングヘイロー(父:ダンシングブレーヴ)、ウイングアロー(父:アサティス)ぐらい。…けっこういるな(笑)。にしても、これらのウマも全て外国産種牡馬だし。やっぱり、依然として内国産の種牡馬には厳しい現実ですね。
…と言って「該当馬なし」と打って終わろうかと思ったら、忘れてたわ。サッカーボーイ産駒の秋華賞馬ティコティコタックと、ダイタクヘリオス産駒のスプリンターズステークス馬ダイタクヤマト。さて、どっちにしようか…。うーん、次のマイルチャンピオンシップでも4着と頑張ってたダイタクヤマトのほうにしようかな。このウマ、僕が思っていたよりはずっと強いウマでした。スワンステークスで「…もしかして」と思って、マイルチャンピオンシップで確信した。今年の高松宮記念でも頑張ってください…って、キツいかなあ、年齢的に(笑)。
昨年のマイル・スプリント戦線、猫の目のように主役が次々と入れ替わりました。挙句、香港馬に安田記念持ってかれちゃうし。後半の活躍でダイタクヤマト、将来性買ってアグネスデジタルにしようかとも思ったんだけど、どちらもこれといった決め手に欠ける印象は拭い切れません。てなわけで、該当馬なし。
今年の主役は…やっぱりダイタクリーヴァ、アグネスデジタルの2頭になるのかなあ。特にダイタクリーヴァ。58kg背負っていたにもかかわらず2馬身半差で勝った京都金杯は圧巻です。無事に進めば、今年の安田記念では◎となるでしょう。
JRAのダートGT2勝でしょ? そりゃ、このウマ選ばなあかんでしょ。個人的にはファストフレンドのほうを推したいんだけど…確かに統一GT2勝馬(帝王賞、東京大賞典)とはいえ、この賞は「JRA賞」なわけだし、JRAのGTではいずれもウイングアローに負けてるんだし、ねえ。
今年のフェブラリーステークスが2頭の決着戦になりますか。勝ったほうがドバイに行くのかなあ…。
中山グランドジャンプ1着、中山大障害2着のゴーカイで決まりでしょ。99年の大障害でも2着だったし。障害入りしてから6戦5勝の中山大障害馬ランドパワーは、今年の障害戦線の中心になりそうです。まずはグランドジャンプが春最大の目標なのでしょう。くれぐれも故障なきよう、無事を祈りつつ。もちろん、全ての障害馬も同様に…。
くどいようですが、あくまで「私的」ですので(事実、97年には僕は年度代表馬をサニーブライアンとしたくらい)、「実際のものと全然違うぞ」「なんでそんなウマ選んでるのよ。おまえの目は節穴以下」とかそんなことは言わんといてくださいな。ひらにお願いー。
(ここの文章も昨年までと全く一緒だ。いや、もはや変える気など毛頭ないのかも…)
JRAのHP見にいったら、もう既に発表されてた。あらら。今日(9日)だったのか、選考日。
テイエムオペラオーは文句なしで2冠。ともに満票。当然でしょう。年度代表馬が満票だったのは、テンポイント(1977年)、シンボリルドルフ(1985年)以来とのこと。
最優秀3歳牡馬、予想通り激戦でした。メジロベイリー147に対して、アグネスタキオン119。ま、最後はGTタイトルで決まったんだろうけど…実質的にはアグネスタキオンのほうが上だと思っている人がこれだけいるってことなのでしょうね。
チアズグレイスの最優秀4歳牝馬受賞は個人的には順当ではないかと。なにしろ、シルクプリマドンナよりティコティコタックのほうが得票多かったぐらいだし。奮起せよオークス馬。
最優秀5歳牝馬にはちと物言いたい。これじゃ「エリザベス女王杯優勝馬は即受賞」じゃないの。それっておかしいって。ファレノプシス、2000年は3戦1勝、それも10着(マイラーズカップ)と7着(札幌記念)でしょ? これは絶対違うって。フサイチエアデールの実績(GV2勝のみ)に文句があるなら、せめて統一GT2勝のファストフレンドが適当じゃないの?
ダイタクヤマトの2冠はなんとなく嬉しいなあ。正直、最優秀短距離馬のほうはキツいかなあと思ってたので。父のダイタクヘリオスもこれで本望でしょう。
2000年度代表馬 | テイエムオペラオー |
最優秀3歳牡馬 | メジロベイリー |
最優秀3歳牝馬 | テイエムオーシャン |
最優秀4歳牡馬 | エアシャカール |
最優秀4歳牝馬 | チアズグレイス |
最優秀5歳以上牡馬 | テイエムオペラオー |
最優秀5歳以上牝馬 | ファレノプシス |
最優秀父内国産馬 | ダイタクヤマト |
最優秀短距離馬 | ダイタクヤマト |
最優秀ダートホース | ウイングアロー |
最優秀障害馬 | ゴーカイ |