、、、QUEEN以前 |
メタルしか聴いていなかった自分は、QUEEN という名こそ知っていたものの、
そのバンドがどんな音楽を創っているのかほとんど無知でいました。知っていることといえば、
METALLICA がカヴァーしたことで知られていた”Stone Cold Crazy”とファン投票などで知った
”ヴォーカリストが上手い”ということくらいでした。だから、その当時の自分の中の QUEEN
に対するイメージは”Stone Cold Crazy”や”I Want It All”などのヘヴィーな曲もやる。でも
”Killer Queen”や”Radio Ga Ga”などのポップな曲もやっている。そんなことから、「どうせ
売れ線目的のバンドでしょ?」という、思い込みで、はっきり言ってバカにしていました。
(これはファンも含めて)それから、、、、
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あれは、忘れもしない中学2年生のとき、、、
ミッド・ナイト・ビッグ・ウェーヴというラジオ番組で、QUEEN 特集があることを知り、その当時
の気持ちとしては、とりあえず録っておこうという感じで、使い古したテープに、録音することに
しました。その番組は、何夜か連続で放送されていて、自分は1夜目と2夜目を録りのがしてしまい
(1夜目には、「QUEEN : 戦慄の王女」、2夜目には「QUEENU:クイーンU」が放送されていた)
3夜目と4夜目をテープに録音しました。番組は、この後も続いたのですが、自分はテープのもったい
なさにこれ以降の録音を止めてしまいました。そして、その録音したテープも、当然期待もしてないから
聴くのは数週間後のことになってしまいました。聴くきっかけとなったのは、遠い親戚の家に行く間の
、車の暇つぶしに持っていった時のことでした。そして、車の中で、ヘッド・ホンのプレイ・ボタンを押すと、、、。
まず、QUEEN のバンドの解説や、アルバムの売り上げなどのナレーションがあり、曲目が読み上げられました。
「へぇー。けっこう凄いバンドなんだぁーー」と、ちょっと批判的に聞きながら、、、
そして、いよいよ"音"が始まりました。(今になると、この初めて聴いたものが、4夜目に放送された
「A NIGHT AT THE OPERA : オペラ座の夜」ということがわかる。)
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| QUEENとの出会い |
こころの鼓動 |
そして、1曲目。”Death On Two Legs”から始まり、途中”'39”で
ちょっと鳥肌が立ったくらいでAま面が終わる、、、、。それからまたナレーションが入り、次はB面。
このB面の1曲目”The Prophet's Song:予言者の歌”が自分を QUEEN ファンにしたといっても
過言ではありません。この”The Prophet's Song:予言者の歌”を聴いたときのショックは大きなものでした。
このショックは、ちょうど KING CRIMSON の「IN THE COURT OF THE CRIMSON KING :クリムゾン・キングの宮殿 」
を聴いたときや DEEP PURPLE の”Child In Time”を聴いたときのショックによく似ていました。率直に言って
どうしてこのような曲の構創が浮かび上がってくるのかが、不思議でたまりませんでした。「これは何なのか?」
「これはROCKなのか?」「ROCKでなかったら、何なのか?」。曲を聴きながら、自問自答が繰り返され、
また、なぜ自分がもっと早くこの音楽に触れなかったのか、そんな後悔する感情まで吹き上がってきました。
そうこう考えるうちに、曲のほうは次に進んで、、、感情はまだ絶えませんでした。”Love Of My Life”。
バラードの中のバラードという名がふさわしく、感情移入の極致に至ってしまいました。そして、”Good Company”
で和やかな雰囲気になって、落ち着き、、、、次には”Bohemian Rhapsody”が待っていました。”The Prophet's Song:予言者の歌”
のショックと”Love Of My Life”の感動がこの曲の中で何倍にもなって再び浮かび上がり、QUEEN という
バンドの名前がしっかりと、自分のこころの中に刻み込まれるのがわかりました。そして、最後の曲である
”God Save The Queen”で、これまでのこころの鼓動を静めてくれるかのように、ゆっくりとこの
アルバムは幕を閉じていきました。この日、飯があまりのどを通らなかったことをよく憶えています。
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「A NIGHT AT THE OPERA : オペラ座の夜」を聴き終えたときに、強く思ったのは、「なぜ、もっと早く
QUEEN の音楽を聴こうとしなかったのか」という後悔の思いが強くありました。でも、その後悔の思いは、
むしろ、うれしいものでした。なぜなら、これから QUEEN というすばらしい音楽に触れ合えるからでした。
それから早速、レコード店へ走ったことは、言うまでもありません。初めのうちは、どちらかというと
QUEEN を敵視していたようなこともありましたけど、この時にはもう、誰が何といおうと自信を持って
QUEEN を推薦できる気持ちがありました。メタルとプログレしか聴いていなかった自分にとって、QUEEN
の音楽は新しい道を示唆してくれました。それは、どんなにヘヴィーであろうと、ポップであろうと
”Love Of My Life”のように”いかにも”すぎるバラードであろうと、こころを揺れ動かさせる音楽は、
すばらしいものである ということです。この、”すばらしい”と思えるものが音楽である。と。
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| もうひとつの道へ、 |
QUEENのすばらしさとは? |
QUEEN のすばらしさ、、、、。これを分析しようとしても、きりがありません。ただ、1つ、これだけは言えます。
QUEEN はアルバムの音源だけでなく、その演奏、ライヴ・パフォーマンス、ビデオ制作、どれをとっても
すばらしいものだということです。
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QUEEN について書こうとすれば、フレディ・マーキュリーの死については避けて通れません。
自分が QUEEN を聴きはじめたのが、中学2年生。フレディ・マーキュリーが死んだのが
中学3年の時でした。やっぱり、自分がファンであるアーティストの死というのは辛いものがあります。
”These Are The Days Of Our Lives : 輝ける日々”のビデオ・クリップを初めて観たとき、
フレディ・マーキュリーは整形したのかと思いました。でも、実際あれは、エイズの病のため
体がやせ細っていたからでした。それを知って以来、”These Are The Days Of Our Lives : 輝ける日々”
を聴くと、目頭が熱くなります。
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| 避けて通れない”死”について |
QUEEN ファンということ |
自分が QUEEN のファンであるということに特に意識はありませんが、QUEEN の音楽に出会えたということが
何よりもうれしいことです。思い入れのある曲がたくさんあるし、無性に家に帰って QUEEN が聴きたくなる
ってこともあります。このすばらしい音楽は、やっぱり、みんなに教えてあげないといけませんね。
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