ばんますのひとりごと vol.2



1999年の「ひとりごと」へ

  00/12/2

早くも世の中は師走、ですね。先生も走るという師走、皆さんも

忙しく走っていらっしゃることでしょう。

さて、「さだる」にとって嬉しいこととして、インディーズ専門

のHP "Fake & Co. Music"のダウンロードランキングで、「さだる」

の"Replay"が先月8位にランクインしました!予想以上の結果が

出たなあ、と我ながら驚いています。ダウンロードして頂きました

方々に厚く御礼申し上げます。本当に有難うございました。ぜひ

ご意見ご感想などメールでお寄せ頂ければ幸甚です。また、今月は

2曲目として"Just Like the Morning Dew"もダウンロードできるよう

になりました。こちらもぜひ聴いてくださいね。

("Fake & Co. Music"へのリンクは、この「さだる」トップページ

から張っています)

しかしとにかく、ああいうランキングが出ると何より励みになり

ますね。次はもっと多くの人に聴いて頂けるイイ曲を創ろう、と

気合いを新たにしている今日この頃です。一人でも多くの人が、

音楽を通じてHappyになって頂けたらいいなあと。日々精進ある

のみ。がんばります!

PS:昨日、一昨日と2日連続で寺井尚子さんコンサートに出掛けて

きました。サポート陣を聞いて驚くナカレ・・ギターはリー・

リトナー、そしてドラムにはハービー・メイソンなど、世界の

超一流ミュージシャンだったのです!昨日なんて、ばんますは

「みなとみらいホール」の最前列(!)で、目前に寺井さんや

リトナーやハービー・メイソンが筆舌に尽くしがたい芸術の音

を奏でるのを堪能してきました。・・・嗚呼、生きてて良かった。


00/11/13

このコーナーの更新をサボっている間に、すっかり秋も深まって

参りましたなあ。20世紀も残すところあと50日くらい、です

ね! さてさて、ワタクシばんますもこの夏から秋にかけては、

一気にゴソゴソと音楽活動しておりました。山中湖へ夏合宿に

行った後は「フォーバレー」で夏ライブ、そして翌月の9月

には横浜「スターシップ」でローマ帝国ほかの皆さまと合同の

ライブをやりましたなあ。その時は、「O嬢とnogunoguのオトナ

のジャズユニット」も皆さまへの初公開ライブをやり、掛け持ち

のステージとなりましたが、やっぱりミュージシャンは体力だ!

と思ったりしましたですわい。急に腕立てとか始めたりして(実

は3日も経たずに棄権!?)。いやいや、時々運動はやったほうが

いいですね。うむうむ。

それより何より、記念すべき「さだる」のCDが完成したってのが

自分にとっては大きかったなあ。今では、ご親切な会社さんに

インターネットで販売して頂いておりまして、有り難いことで

ございます。

というわけで、要するにばんますとしては単にこのコーナーの

更新をサボっていたわけではなく、実はいろいろと本業の音楽

活動に打ち込んでいた、・・という訳だったのでした!(うむ、

我ながらうまくマトメたな。)

しかしあの親切な会社"Fake & Co. Music"のHPはいろいろ凝った

仕掛けがあって面白いぞ。掲載されている曲の「ダウンロード回数

の集計表」とか「ファン投票」のコーナーとかあるもんね。

「さだる」も、11月頭に"Replay"のダウンロードが開始され、そ

れ以来意外に(?)ダウンロード回数が伸びていて、いま現在では

11月の月間ランクで7位に入ってるもんね。誰がダウンロード

してくれているんだろう。とにかく、見ず知らずの人にも聴いて

頂けるというのが嬉しいですね。そういう方は是非メールでご意見

など頂ければ幸いです。

まだまだこれからも頑張りますですよ!皆さまも20世紀のラスト

スパートということで、いい気分で次の世紀を迎えることができる

ようお互いに頑張っていきましょう!


00/08/12

明日からさだるご一行様は3年連続の夏合宿に出発!です。横浜に

いると、どうにも暑くてイカンので、山中湖へオイシイ空気を

吸いに出掛けようというわけです。それはまた後日レポートすると

して・・・。

さて、ばんますが最近力を入れている「アコースティック・ユニッ

ト」ですが、遂に先日8月10日、初ステージを踏みました。場所は

小田急線・新百合ヶ丘北口徒歩3分の小さなお店「MUSE」。その日

は基本的にジャズトリオの演奏が行われる日なのですが、アマチュア

の飛び入り参加ok!というわけで、ピアノのO嬢と乱入してきま

した。曲はとりあえず2曲、"Over The Rainbow"と、寺井尚子さんの

曲"Pure Moment"。嬉しいことに、バックでプロのドラマーと

ベーシスト(もちろんウッドベース)の方がサポートして頂けま

した。何せ、ジャズを人前で演奏するのは本当に初めてなので、

まあ緊張しましたわ、本当に。バックの素晴らしいサポートのお陰

で、なんとか2曲をこなすことが出来、お客さんからも暖かい拍手

を頂き、ホッと一息・・・でした。演奏中はホントに緊張してしま

いドキドキでしたが、やっぱり演奏後の拍手を聞くと何より充実感

を感じますなあ。


とても暗くて分かりにくいですが、真中でソプラノを吹いている

のがばんますです。左奥はピアノのO嬢、右はサポートして頂いた

プロのドラマーの方。

さて、自分達の出番が終わり、安心して客席でくつろぎつつ、プロ

のトリオの演奏に耳を傾けていた所、プロのピアノの人がボクの

ところにやってきて「スタンダード何か知ってる?」と。

すたんだぁど・・だって!!??ボクはキョトンとして、

「・・・枯葉・・・とか、ですか?」と言ったら、「じゃあやって

みよう」と言われ、げげ!スタンダードなんか一回も吹いたこと

ないぞぉ!!!あわてていたら、MCで「ではサックスの野口クンが

心をこめて"枯葉"を・・・」とコールされ、絶体絶命!急いで

サックスを組み立てて、「キーなんですか?」と訊いて「Gm」と

言われ、演奏が始まってしまいました。えーい、なるようになる、

と思って取りあえずテーマを吹き、アドリブをワンコーラス吹き、

ピアノソロにバトンタッチしてホッと一息、滑り出しは何とか

クリア・・・。そしてベースソロになり、またサックスにお鉢が

回ってきました。とにかくアドリブやるしかありません。もう

必死です。必死に音をつないでつないで・・・ところが、ここ

までがボクの限界でした。必死にソロを取っている間、コード

進行を途中8小節すっとばしてしまい、終われなくなってしまった

のです!大ピンチ到来。ピアノの人にアイコンタクトで「終わり

たい〜〜」と合図したんだけど、うーむ上手く行かず・・・

体中、冷や汗爆噴!でした!!最後は強引に終わらせてくれました

が・・・。とにかくまあ、生きた心地がしなかったですわ。

ジャズメンたるもの、常日頃からスタンダードの10曲や20曲

すぐに出せるように準備しておくべきものでありますなあ。

あとはアドリブ合戦から曲の終わりに入るタイミングの図り方

など、ほんとにまだまだ知らないことだらけで、修行が足りま

せん!って感じです。いやぁ、実に良い勉強になりました・・・

次回は、この課題をクリアして雪辱を果たすべく・・・ファイト

です。日々精進あるのみです。ほんとに。はい。


00/08/12 (part2)

公開!(でもピンぼけ)古屋かおり嬢のJAZZデビュー戦ショットです!

at江古田Buddy


2ステージをエネルギッシュに展開!

MCです


00/08/07

狂ったように暑い今日この頃ですが、皆さま頑張ってますか?

ばんますも最近の猛暑でかなりメゲているのですが、ここは

ひとつ夏バテをフッ飛ばすべく、行って参りました銀座「スイング

シティ」。一体今年これで何回目だろう・・・、寺井尚子カルテット

のライブを心から堪能してきました。このところ彼女のライブは

予約なしではまず入れない超人気ぶりで、こじんまりとしたお店は

あふれんばかりのお客さんで熱気充分。寺井さんは9月にリー・

リトナーのプロデュース(!)による新アルバムリリースが決まって

いて、ますます世界へ躍進!って感じです。この日のライブでは、

その新アルバムからも2曲ほど新曲を披露してくれましたが、これは

ますます寺井さん新境地開拓・・・というもので、何とラヴェルの

「パヴァーヌ」をアレンジした曲もあるんです!あの哀愁の厳かな

名曲が、リトナーの編曲によって2000年に蘇った・・・。これは

必聴です。

とにもかくにも、寺井さんのライブは毎回パワーアップしていくのが

ビシバシと伝わってきます。真摯に音楽と向き合っている、その情熱

には敬服させられます。一曲入魂、音楽が天を駆け巡り、躍動し羽ば

たいていくその様は、そのライブを体験したもので無くては分からない

でしょう。

何かに向かってリスクを恐れず全力で突っ走って行く人というのは、

かくもカッコいいものか、と思わずにはいられない・・・そんなライブ

でした。

そうそう・・・全力で頑張っていると言えば・・・元さだるの古屋かおり

嬢のJAZZライブデビュー戦も素晴らしい出来でした。荒削りながらも、

心で感じた音を弾こうとしているその姿勢にはキラリと光るものがあった

と言っておきましょう。今後が注目されます。本人の気力次第では、

かなりのところまでは行く素養があるな。真にプロを目指して頑張れ、

とこのHP上でエールを贈っておきます。

とにかく、夏バテしてる場合じゃない、という感じです。さだるも

久しぶりのライブ目前、気合いを入れて臨みます!来てね!


00/07/02

皆さま日頃さだるHPをご愛顧頂き、誠に有難うございます!

いつのまにかカウンタも9000目前に迫ってきて、しみじみ・・・と

いう感じであります。

さて今年ももう7月、早くも1年の前半が終わり、後半へ突入です。

皆さまにとっての2000年上半期は如何でしたでしょうか?

ばんますとしては、この上半期はライブなどで人前に出ることも一切

無く、黙々と準備に励んでいた・・・という感じです。

さだるレコーディングやら、新曲の準備やら、はたまたアコースティック

ユニットの結成やら、ばんますも実はバタバタとしておりました。

さて、その上半期の準備期間を過ぎ、今年後半は一気にそれを人々の

前に発表していこうと思っています。

まずは8月27日のさだるフォーバレーライブ!そして、それまでには

さだるミニCDも皆さまへ公開できるようになると思います。

また、噂によるとさだるは9月(?)にも横浜の某所ライブバーで

やりたい放題のライブをやるらしい・・・という説もあります・・・

ふふふ。

また一方の新しいアコースティック・ユニットの方も、8月以降

いろいろなお店等でゲリラ的にライブステージを展開する予定です。

こちらは、ジャズありクラシックあり・・・の、割にしっとりした

ものになりそうです。

というわけで、今年後半は皆さまといろんな場所でお会いできることを

楽しみに、また励みにして精進したいと思います!

ふぉっふぉっふぉ(ばるたんの真似)。

追伸:そういえば、ばるたん2世ももうすぐ1歳ですなあ。そろそろ

スティックを持たせても良い年頃か(まさか・・・)。


00/05/17

いやー宇多田ヒカル大したもんですねぇー、17歳の納税額じゃないよ

アレは。コロンビア大学にも受かったそうで(これは世界的にも極めて

難しい大学のひとつであります)、素質と教育と本人の努力の賜物という

ところですかねぇ。宇多田ヒカルの曲が他の日本の大量消費音楽産業の

ものと違う事は、カラオケで歌ってみると分かります。難しいんですねぇ

これが(笑)。

まあ、それはさておき当方は善良なる一納税者として労働し搾取される

傍ら、久しぶりに「さだるすーど」次回ライブへ向けて準備を始めようと

しております。ライブは昨年8月以来ご無沙汰ですが、出来れば今夏にでも

一年ぶりにステージ復活!したいものです。「さだる」と言えば、かつては

半年に一度はメンバーが変わることで有名でしたが(?)、このところは

お陰様で「さだるVer.4.1」になって以来1年半以上メンバーが変わって

おりません。これはめでたいことであります。

それから、これも久しぶりに新曲が誕生しました!これは作者であるワタクシ

としてはいつかは作りたいリズムの曲だったのです。世界的にみても、この

リズムでのボーカル入り「ポップス」は殆ど無いんじゃないかと思ってます。

まず日本では無いでしょう。次回のライブで初公開します!

「さだる」にしか出来ない曲、しかも一聴して「さだるらしさ」のある曲、

を皆様にお届けしたいなあと思います。でなきゃ、オーディエンスの立場

からしてみたらわざわざ「さだる」を聴きに行く必然性なんか無いもんね。

我々のライブに貴重な時間と労力を割いてお越し頂ける方々のために、

頑張りたいと思いますのでヨロシクです!


00/04/22

すっかり更新が遅くなって、いやはや恐縮でございます。

最近さだるすーどではレコーディングに取り組む毎日で、何せバンドの生録って

いうのは経験が無いもので、録音した後のエフェクト処理やバランス・レベル

の調整など、とにかく手探り状態であります。アメリカのフュージョンのCD

のミックスを参考にしながら、定位はこうだーああだー、リバーブの深さは

ああだーこうだーといろいろ試行錯誤しております。まあ、こういうのは経験

を積んで「勘どころ」をつかむしかないね、って感じですな。

でも、いろんなCDのミックスを聴いて思うことは、ホントにミックスの仕方は

みなさん意外にまちまちだってことですな。音量のバランスなんかも、その音楽

の中で「何を表現したいか」「何を強調したいか」という考えによって、その辺の

音量比というのは自ずと見えてくるもののようですね。

まあ、マーカスミラーがプロデュースすれば自然とベース音がデカくなり、ポンタ

がやればドラムがデカくなる・・・というところかな(笑)。

それにしても、「FOURPLAY」のCDは、とても録音がキレイです。これは素晴らしい。

ちょっと他のCDと比べると、一聴瞭然。各プレイヤーの音がとても生き生きと

聞こえて来るんだなあ。レコーディングエンジニアの世界も中々奥が深いのだ。うむ。


00/03/13

ばんますは、ちょいとしばらくの間アメリカ縦断ツアーに出掛けておりました。

デトロイトからミズーリの空高くオクラホマそしてテキサスと、空飛びながら・・・

(なわけないでしょ!)。仕事の出張だったのですが、仕事でなきゃいかないような

アメリカのド田舎を体験できて、それはそれで面白いものでした。見渡す限りの平原に

馬やら牛やらが群れを成してたわむれておりました。うーむ、アメリカは広い!

オクラホマの中華料理屋で食べたラーメン(スープ・ヌードルと言う)は、なかなか

美味だったです。

ところで、今回アメリカの縦断ツアーをやって気付いたことは、実はアメリカはどこへ

行ってもFMが充実している、ってことですねー。デトロイトやLAのような都市

でも、オクラホマのド田舎でも、FM局というのは必ず音楽のジャンル別に分かれ

ているんですわ。ロックありクラシックあり・・・中西部のほうに行くとカントリー

も必ずあります。そーして、どこに行ってもあるのが「スムーズ・ジャズ」という

ジャンルのFM局。これはいわゆるフュージョン専門の局で、アメリカではフュー

ジョンとは呼ばず、「スムーズ・ジャズ」と称しているようです。チャンネルをonにすると

いきなりデビッド・サンボーンやらジョージ・ベンソンやらアニタ・ベイカーやら

その手のアダルト・コンテンポラリーな皆様のナンバーが次から次へと流れてきます。

一日中そればっかりやってるのです。羨ましいですなあ・・・。それにひきかえ

日本のFMは寂しいですねぇ・・・。なんだか日本は喋りのウルサイ局が多くて、いま

ひとつ選曲にもポリシー無く・・・。文化的土壌の違いかな〜!?東京でもFM局

は数えるほどしかないもんね。増してや、田舎に行ったらFMが1局あればいいほう

で・・・。アメリカとは雲泥の差ですな。

日本もこれから「放送のデジタル化」で一気にTVも多チャンネル化するみたいだけど、

コンテンツ不足を懸念する声が多いのは情けないですなあ。まだまだ日本人は

コンテンツに弱いのだ!!感性を磨いて、次から次へと新しいクリエイターに登場

してもらいたいものですなあ!!


00/01/27

皆さまは、ボスニア・ヘルツェゴビナという国がどこにあるかご存知でしょうか。

地図で見るとイタリアとアドリア海を隔てた右側、バルカン半島です。

1992年から1995年まで3年間の内戦で、今もなお国の至る所に地雷が

埋まったままだと言われています。今日は実はそのボスニアの子供達を地雷から

守ろうという主旨のチャリティーコンサートが住友海上の本社ビル1階アトリウム

で行われたので、ちょっと出掛けてきました。ボスニアに友人がいるということも

あってね。コンサートの代金や、その場で販売されたCDの収益は日本赤十字を

通してボスニアに寄付されるとのことで、ボスニア大使館の大使も臨席してました。

音楽はグランドピアノ+クラシックギター+ハーモニカ+女性ボーカル、という

アコースティックな編成によるバラード中心の選曲で、透き通るように美しい

ハーモニーと音色に心が濾過されていくような気がしました。楽器編成がシンプル

なだけに、ボーカルの上手さがより際だってて、伸びのある素直な声色が印象的

でした! ちなみに、ピアノを弾いていたのはウォン・ウィン・ツァンさんという

人で、ヒーリング系のピアノを弾かせたらピカイチ、これまでに何枚ものCDを

リリースしている知る人ぞ知るピアニスト。この人は偶然にも新ユニット"Dear My

Friend"のメンバーの友人の友人・・・だという・・・!!

しかし、偽善者的なことは基本的に嫌いな私ではありますが、やはりこういう

心に響くコンサートを聴いた後では、「なにか大きな命題のために音楽をやりたい」

という気持ちが生まれてきます。単に自分の自己満足のために音楽をやるのでは

なく、なにか地球的な大きなテーマのために音楽をやれたらいいな、と。それが

誰かの心に響いてくれたら、それ以上の幸せはありませんね。


00/01/18

な、なんと・・・先日この欄に書いたブルーノートでの寺井尚子ライブ、実は

その時VIP席にあの藤原紀香が来てたんだそうです! 気が付かなかった・・・

残念!!

関係ないんですが・・・Infoseekで「寺井尚子」と入れて検索すると、さだるのHPが

リストの中に出てきます・・・なんか照れますね、ってのはちょっと違うかな〜。


00/01/06

明けましてオメデトウございます! 遂に世界は2000年になってしまいましたね。

皆さまの年末年始は如何でしたでしょうか? 2000年ということで、決意を新たに

された方も多いのではないかと思います。皆さまにとって良い年になりますように。

さて、ばんますの2000年は、寺井尚子さんで明けた・・・といっても過言では

ありません。年明け早々さっそく行って参りました「ブルーノート東京」、新年の

初ステージを飾ったのは何とばんます絶賛の寺井尚子カルテットだったのだ!!

ブルーノート東京に日本人アーティストが出演するのは極めて稀なことで、如何に

寺井尚子さんの評価が急上昇しているかが分かろうというものです。

ダウンライトの客席からスポットライトを浴びて登場した寺井尚子、まずオープニング

はあのクインシー・ジョーンズがプロデュースしてジェイムス・イングラムとパティ・

オースティンがデュエットし大ヒットした「How do you keep the music playing?」。

実は、ばんますはこの曲が大好きで、いきなり寺井尚子さんがバイオリンでこのメロディ

を奏で始めたときは感動でナミダ出そうになってしまいましたです。選曲もホントに

センス素晴らしい! しかし本当に寺井尚子カルテットの出す音は、一音一音がぎりぎり

まで吟味されていて、無駄な音がないのです。「休符の持つ音楽性」を感じている人々

です。そして、全ての音が音色といいコード感といい実に熟成されていて、もうピアノが

白玉でコードを押さえるだけで、溜め息が出ます。そこに寺井尚子さんの深くも鮮やかな

バイオリンがすぅっと入ってくると、もう息を呑むしかありません。ピンと張りつめた緊張

感。あとは、ステージも客席も一体となって、陶酔の世界へトリップしていくのです。

寺井尚子は、既存のジャズという枠組みに囚われることなく、クラシックから何から

ジャンルを超えて「寺井尚子の音楽」を創り上げようとし、実際ひとつの方向性を提示し

始めています。

もう今は2000年であって、チャーリー・パーカーがハードなジャズを開拓した時代は

過ぎ去ったと言わざるを得ません。もちろんチャーリー・パーカーがジャズ史上残した

エポックは余りにも偉大かつ重要なものですが、しかしそれでも今はもう2000年なの

です。時代はもう新しい音楽を渇望しているのです。

ブルーノートのステージで、寺井尚子カルテットはこのばんますがやりたいとイメージする

音楽を見事にやってのけてしまいました。

必ずや今年は寺井尚子は大ブレイクします。これはばんますの予言です。彼女の良さはCD

よりもライブにあります。是非ライブを見に行って下さい。どこまでも続くメロディアスな

アドリブの深さには感嘆します。彼女は、常にバンドの音を聴きながら、ここで自分が何を

弾くべきかを瞬時に判断しています。ドラムがこういう音を入れたから自分はこう弾こう

とか、ピアノがこう来たからそれなら自分はこう行こう・・・とかね。その直感たるや天性

のものとしかいいようがありません。

音楽というのはいいものです。私も行けるところまで頑張るしかない、という感じです。

2000年も何卒宜しくお願い申しあげます!!