続・続ばんますのひとりごと


昔の「ひとりごと」へ

April 28, 2002

先日のライブに来ていただいた皆さんアリガトウございました!そして、素晴らしい演奏を聴かせてくれたLIBRAの皆さんもお疲れ様でした!また「さだる」は次回ライブへ向けて新しい曲作りなどに励みたいと思いますのでヨロシクです!

ばんますもあのライブの翌日に成田を発ってサンフランシスコに入るというハードスケジュールでしたが、何とか今では時差ぼけも取れて落ち着いてます〜。

ばんますが日本に滞在していたのは僅か3週間でしたが、今回は帰国前から「日本に帰ったら絶対温泉にだけは行きたい」と心を決めていたので、日本滞在中忙しい間を縫って半日だけヒマを見つけて日帰り温泉へ行って参りました!ばんますは、実は隠れ日帰り温泉マニア。特に箱根や湯河原は横浜から近くて行きやすいこともあって、ヒマさえあれば通ってます。

そのばんますがお薦めする神奈川の日帰り温泉3選、下記にご紹介しましょう!

ばんますのイチオシ
◆湯河原
「ゆとろ嵯峨沢の湯」
湯河原温泉街からは離れた閑静な山間にあり、露天風呂からは眼下遠くに相模湾を望むことが出来ます。露天風呂は二つ有り、片方はジャグジー風呂、もう一方は洞窟風呂があって夫々に風情があります。男女日替わりですので、うまく日をずらして通って両方楽しんでみてください。湯は無色透明ですが、芯から温まりますよ。
また風呂上がりには二階のお食事どころがお薦め。窓下に広がる湯河原の山と海の景色を見ながらエビスのグラスビールと海鮮丼を堪能・・・嗚呼、日本!
「ゆとろ」へは、真鶴駅の先から山腹の細い道を行かねばならず、場所が少々分かり難いのですが、それもまた都会の喧騒からのエスケイプ。知る人ぞ知る、日帰り温泉の極意!

ばんますのニオシ
◆箱根湯本
「天山」
純日本風ながらもちょっと洒落た雰囲気が魅力の人気スポット。外人さんのお客さんが多いのも頷けます。露天風呂がいくつか並んでおり、鬱蒼と茂った箱根の森に囲まれてリラックスできます。男性用には「釜風呂」と呼ばれるサウナがあり、外観は正に「釜」・・・。釜の中に敷かれた藁の上に座ってサウナ、というのもまたオツなもの。食事処もキャパシティ大きく、山の幸海の幸が楽しめますぜ。あとは、打たせ湯さえあれば言うこと無いんだけどなあ・・・。なお週末は結構混むようですので、時間帯をずらすのがお薦めです。

ばんますのサンオシ
◆仙石原
「南甫園」
仙石原は箱根の中でも落ち着きがあり、風情のある場所ですよね。この南甫園は、星の王子様ミュージアム(うう・・・)の向かい側に位置する露天風呂で(というより、南甫園の向かい側に後から星の王子様ミュージアムとか言うものが出来たのである)、湿生花園やガラスの森美術館からも車で数分の距離です。この南甫園の良さは、何と言っても白濁した湯と美しい日本庭園です。多少ぬるめの湯に浸かりながら鳥の囀る庭を眺める、というのが現代人には何よりのクスリかな、という気がします。しかし、前述の「ゆとろ」と「天山」は広い畳の無料休憩室があるのに対し、ここは休憩室が有料でしかも16時に閉まってしまうのが難点ですな。うむ。

どうやら日本ではゴールデンウィークとかいうものがあるらしく、羨ましい限りですが、日本の皆さんも是非たまには気軽に行ける日帰り温泉は如何でしょうか?

Mar.05, 2002

知らない土地を旅する楽しみのひとつは・・・その土地の旨いものや旨い酒を味わうことでしょう。そうです、ここカリフォルニアが誇る旨いものと言えば「カリフォルニア・ワイン」です! 特にサンフランシスコ周辺は名高いワイナリーが多く、ソムリエを自称する向きにはこたえられない場所です。

サンフランシスコから車で北へ約2時間弱、小高い山に挟まれた気候温暖な「Napa Valley」という場所・・・そこがカリフォルニアワインの聖地とも言える場所らしい・・・ということで、この度ばんますも遂にその聖地へ行って参りました。

季節も3月の初旬で、もうカリフォルニアは春の陽気、空はどこまでも青く、道端には桜も咲き始め、野には黄色いカラシ菜が一面に花を開き・・・、この季節は特にカリフォルニアが美しい時期です。そんな中を一路Napa Valleyへ。ココロは既にワインモード。

Napa Valleyに差し掛かると、噂通りに道の両側にワイナリーがいくつも点在しているのが見えます。数十ものワイナリーが、この地でそれぞれの味を競っているわけです。ワイナリーの建物も、メルヘンチックなものやモダンなものなど様々で、建物を見るだけでも面白いものです。


このワイナリーは中世風の荘厳な建築。
ここでディナーも堪能できます。


この巨大な樽で美味しいワインが醸成される、というわけ。

何と言ってもワイナリーなので、どこでもテイスティングが出来ます。大体10ドル前後払うと、いろんな種類のワインを心ゆくまで試飲出来てしまうのです。何せワイナリーですから、買えば一本120ドルもするような超プレミアワインだって気軽に試飲出来るのです!これは素晴らしい!ばんますも、一本120ドルの値がつくという「Insignia」とかいう赤ワインを試飲してみましたが、(良く分からないながらも)確かに如何にも高級そうな上品なテイスト・・・。しかし、雰囲気の良いワイナリーで青空のもと春の野山を眺めながらワインを味わうのは、人生における確かな至福のひとときですね。それも、たった10ドルで・・・。

近頃では日本にもワイナリーが増えてきてるし、皆さまも時にはワイナリー巡り・・・というのは如何でしょう? では!

Special Thanks to: 牧さん&なかまもさん

02/02/10

皆さんお元気ですかぁ〜?ご無沙汰です!ばんますはこの1、2週間実にバタバタしておりました・・・というのも、遂にここサンフランシスコ・ベイエリアでアパートを借りてしまったのであります。じゃじゃじゃーん。一昨日の夕方に引越しして、これでばんますも落ち着ける自分の場所をようやく確保したわけです。いままでは、なかなか先の予定が不透明で、いつまでここにいるのやら未確定だったのでアパートを借りたくても借りられなかったのですが、もう3月末までここにいることが確定したので、晴れてホテル暮らしから脱出です。

なにせ、ばんますもアメリカで自分でアパートを借りるのは初めてで(3年前にコロラドにいた時は寮住まいだった)、何もかも手探りでしたが、特に大きな問題も無くスムーズに楽しく借りることが出来て、これもホントにイイ経験になったなあって感じです。アパートのオフィスの人とか、みんなホントに親切にしてくれて、感謝感謝です。

日本だと、「外国人はダメ」というアパートが多いようですが、ここアメリカで「外国人はダメ」なんて言ってたら大変な騒ぎになってしまいます。間違い無く差別だといって訴訟モノです。アパートに人種や国籍は関係無いですよねー。お陰で僕も異国の地で快適に暮らせています。有り難いことやねー。

アパートを借りる際に特別に必要となるのは、自分の収入を証明する書類と、いわゆる「敷金」(deposit)。depositは日本の敷金と同じ性格のものですが、まあひと月の家賃が例えば$1,300だったとすると、depositの額は$500くらいです。日本の敷金が家賃の1〜2ケ月分必要で、さらに礼金なんて言うお金まで取られてしまうのに比べると、非常にリーズナブルですよ。

それで、アパートを借りるために、ばんますはとりあえずこちらで銀行に口座を開き、電話会社に電話して電話をひいてもらい、電力会社に電話して電気の名義を変更してもらい・・・、このアパートは家具付きではないのでレンタル家具屋サンに行って一通りの家具を借り・・・と、まあ東奔西走の日々でした。やっとこの週末から落ち着いた暮らしが出来る環境が整い、ほんとにホッとしています。

ここは、サンフランシスコ国際空港から南へ車で約15分の所にあるFoster Cityという街で、サンフランシスコ・ベイの内側に面する閑静で綺麗な住宅街です。新しく開発された街らしく、整然とした街並みが続く環境の良い場所です。下見に行って一目見た瞬間にビビッときて、「この街に住みたい!」と思ったのでありました。アパートは水辺に面していて、すぐ近くには広い芝生の公園があるんですよ。



水辺に面した整然とした環境です・・・

昨日さっそく芝生の公園でソプラノサックスを吹いてみました。子供が3秒間立ち止まって聴いてくれました。おばさんに「それ何ていう楽器?」と訊かれました。そして、犬に吠えられました。一声、ワン!だってさ。ワンダフル、ってことかな、きっと。アメリカの犬だから英語喋るんだろう、きっと。うん、きっとそうだ・・・!?!?

そうそう、アパートの中をご紹介しておきましょうね。広さはざっと40平方メートルくらいかな。部屋はひとつながりになっていて、とても広く感じます。窓も大きくて明るいですよ。はっきり言って、ここに住んでしまったら、自分の横浜のアパートに帰るのがツラく思えてきます・・・。

笑えるのは、僕の郵便受けです。良く見ると、「NOGUCITI」だって。「H」が「I T」になってしまったみたい。でもなんだか「NOGUCITI」って気に入ってしまったのでそのままにすることにしました。「CITIBANK」と何か関係有りそうですね(ないっちゅーの)。みなさん、僕に郵便を出す時は Mr. Noguciti と書いてくださいね(笑)。

僕のカリフォルニア・ライフも(日本と行ったり来たりしながらも)4ケ月が経過し、だんだんこの土地に溶け込んできつつあるのかな、という気がしてます。昔、コロラドに滞在していたのも何だか長かったような気がしますが、実はあれは僅か3ケ月弱だったんだよね。だんだんここカリフォルニアに根付いてきつつあります。僕も何だか浮草稼業、あっちへいったりこっちへいったり、ジプシー生活ではありますが、その土地土地で出会った人たちの親切さはいつまでも忘れないで生きていきたいなあと思います。一期一会、やね。ここFoster Cityに住む僕の周りの親切な方々へ、心から感謝の意を表します。

02/01/19

皆さんは、時々「これが無性に食べたくなる・・・!」というものはありませんか?ばんますも、時としてそういう衝動に駆られてしまいます。だいたい、そういうのって大抵ジャンク・フードだったりするんだよね〜。ビッグマックだったり、「ばかうけ」だったり。今回ばんますは無性に吉野家の牛丼が食べたくなり、前の晩から「ヨシギュウ」のイメージが頭でグルグルしてました。実は・・・そーなんです。サンフランシスコには、吉野家があるのです!!今日は土曜日、早速サンフランシスコへ牛丼を食べに行こうツアーへ出掛けました。
サンフランシスコの吉野家は、高級ホテル・ハイアット・リージェンシーの向かい側・・・というスバラシイ立地にあります。恐らくは、そういう高級ホテルには日本人が多く泊まるであろう・・・というマーケティングに基づいた(?)立地なんだろうなあ。ま、確かに、異国の地でホテルを出て、目の前に吉野家があったとしたら・・・つい吸い込まれるように入ってしまう、というのが日本人のサガ、というものかも知れませんなあ。


さすがにあのオレンジ色の看板は、アメリカでも目立つね!「YOSHINOYA」と表記され、うーむインターナショナルじゃ。早速中に入ると、店内はちと暗めながらも、まるでマックかバーガーキングか?と思わせるような椅子とテーブル。BGMは軽めのフュージョン。また漢字で「吉野家」と大書したTシャツが売ってたり、うーん、何かが違う・・・!

しかしメニューは、御馴染みの牛丼のほかにも天丼や野菜丼もあったりして、日本よりも選択肢が遥かに多い!BEEF BENTOというお弁当も売ってます。(因みに、アメリカでは「BENTO」という単語は「SUSHI」や「TERIYAKI」と並んで、一般的に浸透しつつあるようです。良く「BENTO BOX」と言ってお弁当が売られているのを見かけます。)

さて、ばんますは牛丼(ビーフ・ボウル)とミソ・スープとホット・グリーン・ティーを頼んだのですが、4ドルとちょいでした。600円くらいというところですね。まあ日本に比べればちょっと高いかな、と思うところですが・・・ところが、これ肉の量が多い!!!レギュラーサイズを頼んだのに、まるで特盛です。これでもしラージサイズを頼んでたら・・・まあ、2食分はあるでしょう・・・。
味はどうかというと、これが日本と全然変わらない!!うまい!!ちょっとツユダク気味で、実によろしい。ご飯はちょっと固めだけど許せる。実に日本風の牛丼。なんと、紅しょうがも置いてあるのだ!七味唐辛子だってあるぞ。うーん、満足ぢゃ・・・

<付記>

吉野家を出た後、ばんますはハイアットホテルの裏側に有るお気に入りのカフェへ行き、カフェラッテを飲みながらBGMに聞き惚れてぼーっとしていました。とてもリラックスして、さてそろそろ車に戻るか・・・と思い、立ち上がって店を出てぼちぼち歩き始めました。すると、後ろから「Sir......!」と呼び止める声が・・・。振り返ると、さっきのカフェで後ろに座っていたお客さんが走ってやってきて、「あなた、携帯電話忘れてますよ、」と教えてくれたのです。そう、ばんますは携帯をズボンのベルトに留めていたのが外れてしまっていたのに気がつかなかったのでした。あわてて店に携帯を取りに戻って、事無きを得たのでした。本当に、親切な人もいるものです。感謝です。

アメリカでは、物を落としたら二度と出てこない・・・と良く言われています。でも、アメリカと一口に言っても、いろんな人がいます。親切な人も多いんだよなあ。ちょっと前にも、ばんますはサンフランシスコの駐車場でパーキングのチケットを清算機から取り忘れて(車に戻る前に清算するタイプ)そのまま行こうとしたら、後ろの人が「チケット忘れてますよ」と言って、ばんますに手渡ししてくれました。

本当に思うことは、「アメリカ人は・・・」とか、「○○人は・・・」という言い方をして、安易にステレオタイプ化してしまうのは危険なことだ、ということです。「アメリカ人」だろうが、何人だろうが、ほんとに一人一人それぞれ違うわけですから、ステレオタイプ化してはいけません。そうしないと事実を見誤ってしまいます。アメリカは広く広く、NYのような大都市とコロラドのような田舎では、これが同じ国かと思うほど違います。もちろん何れにしても、慣れない土地ですから、身の回りには充分気をつけなきゃいけませんけどね。では皆さんも、Have a safe trip!!


おまけ画像:Driving on the streets of San Francisco