アチョ〜ッ!香港黄金週間
お買い物が済んで、あとは香港の夜景を見に行くだけなのだが、それまでには少々時間があるのでどこかでお茶でもして休憩することにした。タイムズスクエアを出て、とりあえずはマンダリンオリエンタルにやってきたはいいが、どこもクーラーががんがんに効いていて長居はできなそう。そこでひとまず、ホテルロビーのソファーに腰をかけて、どこに行こうか相談する。だが、このソファーの座りごこちがたまらなくヨロシイのだ。クッションもふかふか。もう歩き疲れたし、カフェに移動するのもめんどくさくなってしまったし、ここならそれほどクーラーも効いていないし、かなり図々しいがちょっとの間、ここに居させてもらうことにした。このマンダリンオリエンタルのロビーは、中洋折衷といった感じで、実に落ちつく雰囲気を醸している。さすが、超高級ホテルはロビーからして違います!「なにしてるんだ、この人々は?」と言いたげなホテルマンの視線が痛かったけど、1時間以上は座っていたと思う。いつかは泊まりたい、こんなホテルにっ。 |
6時近くになったので、フェリー近くのバス停に移動する。ここらかピークトラムの駅までのバスが出ているのだ。トチコがどうしてもオープンデッキのバスに乗りたいというので、数台見送り、ようやくやってきたオープンデッキバスの、もちろん2階最前列に座る。やはり、香港に来たからにはこういうバスに乗っておきたいのだ。九龍半島のネイザンロードではもう乗れないから、ここで乗っておくしかない。香港島は九龍半島ほどネオンも多くなく、TVでよく見るようにネオンぶつかりそうになりながら進むといった体験は出来ない。ガイドブックに寄れば、駅までは20分以上掛かると書いてあったのだが、10数分で到着してしまった。早いことに申し分はないが、やや肩すかし感はある。 駅に着くと、たくさんの人がチケット購入の為に長蛇の列をなしていた。往復で30HK$。トラムは2両編成。夕方の混雑している時間帯であった為、座ることができなかった。私たちは立って乗ることを余儀なくされた。しかし、それはかなり苦痛であるので、なるべくならば座ったほうが良いと今後行かれる方のために提言したい。というのも、このトラムはかなりの斜面を登って行くからだ。傾斜角度は30度ぐらいあるんじゃないかと思うくらい。立っているにはかなり腕と足の力が必要だ。現に、トチコはミュールサンダルを履いていたせいもあってか、自分の体が支え切れず、後ろにいた私の方へとずりずりと落ちてきた。とても危険である。下がって来るトチコを支えながら数分し、ようやく頂上へ到着。 さっそく展望台へ行ってみる。景色を眺めてみるが、これといって感動はなし。だって去年行った、ロスの夜景の方が素晴らしかったんだもん!それに比べたらしょぼいこと、しょぼいこと。(笑)ロスの夜景こそが100万ドルの夜景と言いたい。「100万ドルの夜景」っていうのはそもそも香港の夜景のことを指すらしいのだが、それは香港ドルで100万ドルなんだねって感じ。日本で言うなら、神戸や小樽レベルではないだろうか。 拍子抜けしたので、さくっとここにあるレストランで食事を済ませることにする。「カフェ・デコ」という最近できたというレストランに入る。私達は予約をしていなかったので10分ほど待たされると、案内された席は屋外の夜景が1番見える席だった。なんとーっ!ラッキー!!予約もしていないのに、こんな素晴らしい席に案内してもらえるとわー!!時間が8時を過ぎていたので、運良く座れたのかもしれない。それにしても、ここの店のサービスは非常に良い。昼間の福臨門に比べたら雲泥の差。まず、私達のことを「マダ〜ム♪」と呼んでくれる。マダムでっせ、マダム!(喜)まぁ、女性に対する敬称なのでサービス業である彼らがそのような呼び方をするのはごく妥当なことではあるのだが、日本でもアメリカでもそんな呼び方をされたことのない私は非常に嬉しかった。また、最初に案内された席よりも、もっと景色の良く見える席がすぐに空いたので、そちらへ移動させてくれた。ん〜、細やかな気遣い。やはり、レストランは味だけでなく、その他のサービスもよくなければならないのだと私は身をもって知った。お料理はチャイニーズあり、インドあり、イタリアンありのミックス料理。私達は香港に来て初めての洋食をここで食べた。タンドリーチキン、ピッツァ、サラダ。お味もまあまあ。少々、値段は高めだったが、この夜景を最高の場所で見ることができたと考えれば、納得できる。どうやらここは地元のカップルのデートコースでもあるらしく、まわりの2人がけのテーブルはカップルが多かった。「いい店やれる店」に載ってそうな感じだもんね〜。(笑)東京で言うなら、新宿パークハイアットのなんとかグリル(ニューヨークグリルだっけ?)みたいだ。だって、夜景は見えるし、雰囲気がすっごいいいもの〜♪とってもロマンチック♪カップルで香港に行かれる方には、是非、オススメ!もちろん、女性同士でも楽しめますよ! |
満腹になった私達はトリムで下り、バスでフェリー乗り場に向かい、そしてそこからフェリーに乗って九龍半島に戻った。この時点で時刻は10時を回っていた。トチコの会社へのお土産を調達するべく、DFSに行く。DFSは11時まで開いている。「ビールのおつまみ」に向いていそうなエビせんぽいお菓子をトチコはたくさん買っていた。私はもうブランドものも買ったし、お土産も一通り買ったし、特にもう必要はないのでジャスト・ルッキング。11時の鐘が鳴ると同時に、DFSを後にする。今日もネイザンロードを北上してホテルに戻る。翌日は7時前にはホテルを出るというのに、夜更けまでこれまでの香港でのことを振り返り、話し混む。 |
5月5日(日) 眠いが起きて、バスに乗り込みホテルを出発。あっという間の滞在であった。香港よ、さらば。高速道路を空港に向かってひた走る。バスの窓から外の景色を眺めていて、一つ気になったこと。それは香港での建築現場の足場。なんと、竹なのだ。どんな高層マンションであろうと、足場は絶対に竹。竹を何本も束にして、それを縦横十字に組んでいくのだ。日本だったら考えられないことだ。すごいぞ、香港の建築技術!(笑)イイ感じにシナっている。案外、丈夫でイイのかもしれない。 そんなことを思いつつ、あっという間に空港に到着。荷物を受け取り、チェックインカウンターへ。すると離陸が3時間も遅れるというのだー!クルーの到着が遅れたのか。係の人から、一人55HK$分のミールクーポンをもらう。これで朝御飯でも食べて、時間を潰して頂戴ね♪ってことか。それにしても、3時間はキツイなあ。翌日の仕事が休みならまだしも、私もトチコも出勤だ。これでは家に帰るのが夜遅くなってしまうではないかー。オーマイガッ。仕方がないので、レストランに入り、朝食をとる。私は中華風の朝食で、トチコは洋風。どちらもあんまり美味しくない。香港に来て美味しくないものに出会ったのは、最終日にして初めて。そこそこに食べ終え、レストランを出ても、まだ2時間以上もある。というわけで、お土産屋を物色。こまごまとしたお菓子やらお茶やらを買う。「萬寧(マンニングス)」という薬局で、香港でしか売っていないというタイガーバーム(肩こり一家の我が家には必需品♪)の湿布を大量に買ったり、白花油という万能薬を買ったり、友人へお茶っ葉を買ったり、お菓子を買ったりしてみた。それにも飽きたので出国審査を抜け、ゲートに向かう。それでもやることもないので、DFSをぐるぐる。ここで私の物欲魂に火が付いた。ついに化粧品を買いまくる。いつも使っているランコムのビファシルやヴィタボリック・ユー、マックのアイブロウペンシル、ディオールの日本未発売のオーデコロンなど、欲しいと思った化粧品は全部買ってしまった。今回は買うまいと思っていたのだけど、買ってしまった〜。だって、やたらとお店を見る時間があるんだもの。そんなことをしていたら、やっぱり欲しくなってしまうよー。すべてはユナイテッドの飛行機が遅れたせいさ。(←自分の浪費癖を人のせいにして…。)おかげさまでゆっくりとお買い物をすることができて良かった。香港ドルもすべて使い切った。 待たされること数時間でようやく搭乗。シートに付くなり、私達2人は爆睡。そもそも寝不足だったし、旅の疲れが出たのか、4時間のフライトの最初から最後までずーっと眠っていた。3時間遅れの離陸なので、当然ながら帰国も3時間遅れ。成田に到着したのは午後6時を過ぎていた。急いで荷物を拾い、成田エクスプレスで東京まで。ここでトチコとはお別れ。いろいろとありがとよ。そして、私は1人でスーツケースを引き摺りながら、東京駅の長いエスカレーターを登った。 |
初めて訪れたアジアの国・香港はとてもエネルギッシュな街だった。御飯もおいしかったし、お買い物もゆっくりと楽しめたのでなかなか良い所だと思った。なにしろ、成田から4時間で来れるというのがとっても楽ちんでよろしい。また来たいなぁ。今回で、香港のおおよそのめぼしい観光ポイントはまわれたけれど、せっかく土地鑑も養えたことだし、さらにディープな香港を追求したい。今度は4泊ぐらいできればいいなぁ。でも、それ以上はいる必要もないし、居たら居たで衣食に散財し、身を崩しそうなので(汗)それくらいの期間がちょうどイイだろうと思う。 それと、帰りの飛行機の遅延についてちょっと気になったので、後日、ユナイテッドのカスタマーセンターにメール(注11)で問い合わせてみたら、「弊社ではお客様皆様に対し、より快適なフライトとすべく努力すると共に、運航の安全を重視するうえで、遅れ・キャンセル等を余儀なくすることがございます。然しながら、今回は当日の詳しい状況確認に至らず、またご返事をさし上げるうえで時間がかかりました点その他等を考慮し、マイレージプラス口座に1000マイルをお詫びとして加算させて頂きます。」との返事がきた。ラッキー♪今回の旅で学んだことは、とにかく1度ごねてみるということ。(笑)何かいいことがあるかもしれません。 注11 ユナイテッド航空へのEメール問い合わせ 上の文字をクリックすると、ユネイテッドの日本語サイト内にあるEメールによる御意見・御要望・お問い合わせのページに飛びます。面と向かってや電話だと言いづらいことや、手紙を書くほど大袈裟でない場合、メールを使うのが良いでしょう♪お金も掛からないしね。(笑) |
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