アチョ〜ッ!香港黄金週間
それから、広東路に面した「台湾牛肉麺」という店に行く。香港に来てまで台湾料理を食わんでも、という気もしないではないが、このお店は「お手ごろ香港」にも載っていたお店。チキンがとっても美味しいらしいが、私たちはこれからマッサージを控えているため、腹六分ぐらいにしておく。トチコ曰く、マッサージしてもらうと気持ち悪くなってしまう場合があるため、あまり食べない方がいいらしい。というわけで、私は排骨麺を、トチコはお肉の入った名前はわからない麺を食した。どちらも薄味だが、微妙に味に差がある。醤油味と塩味か。 かるーく一杯食べ、そのまま、また広東路沿いに歩いて、目的のマッサージ屋「東方マッサージ学院」を探す。しかし、行けども見つからない。どうやら行き過ぎてしまったようで、もう1度地図を見たら、何度もその前を通ったはずのビルの5階にあった。入り口の壁には、矢井田瞳の写真が飾ってあった。どうやらヤイコもここに来たらしい。ダ〜リンダ〜リ〜ン♪お店はこじんまりとした一室で、お客さんのほとんどが日本人だった。さすが、ガイドブックに載っているだけのことはある。お店の人は広東語とちょっとの日本語で私たちにはコミュニケートしてくれました。まずはお茶っぽいお湯の入った足浴器に足を浸けて10分ほど。ぶくぶくぶくぶく、振動が足に伝わって気持ちいい。この日1日、ずーっと歩きつづけたので、足がパンパンにむくんでいる。お湯に浸けているだけも、疲れが取れてくる。で、しばらくして、ここの院長である男性が登場。彼が私の足を揉み解してくれるそうだ。スキンミルクのようなものをつけて、ぐりぐりやってくれるのだが、そんなに痛みもなく、気持ちいい。ただ1つ気になったのは、この先生の表情で、私の左斜め後ろを見ながらニタニタしているのだ。実に気味が悪い。というのも、そこにはガラス窓があって、反対側にあるテレビ画面が映し出されており、ガラスに映ってるドラマを見てるわけね。そのドラマは中国時代劇メロドラマ(なんだそれ。)みたいなやつで、言葉は広東語だし、意味不明。何が面白いんだかわからないが、先生は笑っていらっしゃる。正直、その表情はキモい。時折、「イタイ?イタイ?」って声を掛けてくれるが、痛いよりもキモい。そのうち、なんだか知らないが、その男性から女性に代わり、私の足をぐりぐり。足にあざができるのではないかというぐらいの力の入りようだ。痛い場所によって体のどこが悪いというのが一目でわかる図をくれた。右足の親指のところをぐりぐりされたら、すごく痛くて「イタッ!」と言うと、おばさんは「ノウカスイタイ」と仰る。なんと、脳下垂体が悪いって?脳が悪いって?と不安そうな顔をすると、「スイミンブソク」と笑いながら仰った。なるほどね。確かに、私は睡眠睡眠睡眠睡眠睡眠不足♪(fromキテレツ)次に、踵のところをやられて痛がると、「シキュウ」と仰る。これはまずい。もしかしたら、子宮筋腫とか?(汗)生理痛がひどいのと何か関連があるのか。今度、病院でちゃんと見てもらわないとなーなんて思いながら、おばちゃんはふくらはぎもぎゅいぎゅいと揉み解してくれる。超気持ちいいー!両足で40分ぐらいしてもらったかしら。私の足のマッサージが終わった頃には、トチコはいつのまにかにオプショナルで肩マッサージまでリクエストしていて、ちょうどそれが終わった頃だった。すごく気持ちよさそうな顔をしていた。私も肩凝りがひどいので、肩マッサージもしてもらうことにした。ベッドで腹ばいに根っ転がって、上からぐいぐい押される。痛い。骨が折れるのでは、筋肉が切れるのでは、と思うぐらいの力で押される。「いたっ。」と小さな声で言っても、容赦構わずごりごり揉まれる。こりゃ、揉み返しがすごいだろうと思った。(案の定、数時間後から揉み返しアリ。)15分ほど、肩甲骨や首の辺りを揉まれる。体が熱くなって、血液の流れがよくなったのが実感できる。そんなこんなで、足浴→足ツボ→肩マッサージで約1時間ほどのコースが終了。これで300HK$ぐらいだったはず。終わった頃には、体が軽くなって、ふわふわした感じ。さっきまで重たかった足もすっきりして、すごく歩きやすい。生まれて初めてマッサージなるものをしてもらったわけですが、肩はちょっと痛かったけど、足ツボはマジで気持ちイイ!これはまたやってみたいと思った。 |
マッサージを終え、足取りが軽くなった私たち。トチコは小腹が空いたということで、こちらのマクドナルドに立ち寄ってみることにした。メニューを見ると、日本のものとは大差ないが、珍しいものといえば、エッグタルトと小豆パイかな。私は甘いお菓子(特に植物系の甘さ)は苦手なのでいただかなかったが、隣のシートのおじさんは小豆パイを美味しそうに食べていた。私はナゲットとシェイクを注文。マックシェイクとは言わず、ただのシェイクと言うらしい。日本のマックシェイクに比べて少々味が違うような。ココナッツミルクっぽい味がするのは気のせいか。 マックでお腹を満たしたら、ネイザンロードを北上。週末だったせいか、夜11時ごろまで人通りが多かった。 |
5月5日(土) 実質的には、香港で遊ぶことのできる最後の日。朝食もかねて、ホテルから数分歩いたところにある「義順牛女乃公司」に行く。ここはミルクプリンが美味しくて有名なお店なのだそうだ。私は牛乳が苦手なのであまり興味はないが、トチコの御要望により行ってみる。ここのミルクプリンは普通の牛乳味と生姜入り味があるらしく、トチコは間違えて生姜の方を頼まないようにと「ミルク味のプリン」を広東語に訳したメモを持参していた。それほどまでにここのミルクプリンが食べたかったようなのだ。店名でもわかるように、ここは牛乳を用いたデザートや軽食のお店。お店の客層はほとんどが地元の人で、朝食をとりに来ているといった感じだ。席に案内され、広東語&英語表記のメニューとにらめっこで何を頼むか考える。やっぱり広東語だけだったら、何がなんだかさっぱりわからないだろう。英語の表記があって助かった。トチコはもちろんミルクプリンを、私はフレンチトーストとコーヒーを頼んだ。オーダーしたものはすぐに運ばれてきた。フレンチトーストは中国風でやや怪しげ。やはり牛乳の店、コーヒーはもちろんミルク入り。トーストの食パンがもう少しフカフカしていた方が私の好みではあったけれど、まあまあのお味だった。トチコのミルクプリンは陶器のお椀にたっぷりと入っていて、どうやらすごく美味しかったらしい。かなり満足げであった。 お腹を満たしたところで、そこから程近い「裕華国貨」に行く。まずは、そこの茶器売り場へ一目散。ここのところ中国茶に凝っている私は、茶器台が欲しかったのだ!中国茶の作法をご存知の方ならおわかりになると思うが、お椀にドバーッとお茶をぶかっけても大丈夫なアレ(多くの人には意味不明)が欲しかったんですぅ♪気に入った茶器台が20%オフで売られていたのだが、それでも予算よりもやや高めであったので悩んでいた。そこへ女性の店員が登場。私があれやこれやと値段のことを言っていたら、ぼそっと小声で「30%オフでいいですよ。」と言い出したのだ。なんと!こういうデパートでもまけてもらえるんだー!10%の差は大きい。ラッキィ♪ごねてみるものだとつくづく思った。私は満面の笑みで品を受け取り、店をあとにした。トチコは中国風ビーズ細工が施された小物入れを幾つか買っていた。 |
トチコが会社の上司に頼まれていた亀ゼリーを買いに、亀ゼリー専門店の「海天堂」へ。トチコが嬉しさのあまり、うっかりと会社で「香港行くんですぅ♪」と口走ってしまったが故に、買わざるを得なくなってしまったモノ。トチコはそれまで亀ゼリーなるものを知らなかったらしい。出発前日の電話で「亀ゼリー買ってこいって上司に頼まれてしまったの〜。しかも2つもだよ〜?気持ち悪いー!」と泣きそうな声で言ってきた。なんと、トチコは亀ゼリーというものは、亀の甲羅の中身(って言っていいのだろうか?笑)がくりぬかれ、そこにゼリーが詰まっているものを想像していたのだ。それで食べる時は、ストローを頭なり尻尾の穴から突っ込んで、吸うのだと思っていたらしい。そんな亀の死骸をアレンジしたようなエグいものを香港から持って帰るなんて絶対にイヤーッ!と思ったそうだ。もし亀ゼリーがそんなんだったら、私だって嫌だ。(苦笑)亀ゼリーとは、亀の甲羅と漢方薬を煎じたものをゼリー状にしたもの。滋養強壮、美容にも効果アリとのこと。ま、トチコの誤解は出発前に解けたので良かった。で、亀ゼリーの店に来たのだが、お店で食べることも可能だし、テイクアウトもできる。持ち帰る場合は、陶器の器からプラスチックの容器に移し替えてくれて、シロップと小さなスプーンも付けてくれる。お店のおばちゃんは愛想がよかった。ひとまず、上司へのお土産を手に入れ、一安心なトチコ。 一端ホテルへ荷物を置きに帰る道すがら、食器などの日用雑貨を売っているお店でレンゲを買う。お店の人に幾らか聞こうと思い、「Excuse me.」と言ってみるが通じないのか、聞こえていないのか振り向いてくれない。ここで香港に来て初めて広東語を使ってみた。「ンコイ。」。するとお店の人がすぐに気付いてくれた。うわー、広東語通じた♪(たったの一言だけど。)この言葉が後にも先にも、私が香港で使った唯一の広東語であった。 |
前日は九龍島をまわったので、本日は香港島を攻めるのだ。ひとまず、ホテルの近くのバス停からバスに乗り、フェリー乗り場付近まで移動する。香港のバスのほとんどは二階建てバス。んー、とってもロンドンチック♪けれども、中は冷房が効いてないのもあるらしく、(現に私たちが乗ったのは冷房なし。)ちょっぴり蒸し暑いかも。私たちはせっかくなので、2階の1番前のシートに座り、そこから見える景色を楽しんだ。といっても、ほんの十数分だけ。そんなこんなであっという間にバス停に着き、フェリー乗り場に向かう。スター・フェリーと名付けられたこのフェリーは、香港島と九龍島を結ぶ交通として、地元の人にも観光客にも頻繁に利用されている乗り物。アッパーデッキでも、HK$2ぐらいだったらから、かなりお手頃。少しもやがかっていたが、九龍島も香港島もどちらの景色も見渡すことができてとっても良い。幅から言って、川のような気もしなくもないが、これはれっきとした海なのだ。なんとなく不思議。フェリーはそんなに揺れないし、十数分で香港島の中環に到着した。 そこから私たちは地下鉄で金鐘まで行こうと思っていたが、中環の駅が見つけられず、香港駅の方に行ってしまい、もうそこから中環駅まで行くのも面倒になったので、タクシーに乗って行くことにした。香港島は航空会社のチェックインもできるような、東京で言うなら箱崎TCATみたいなもので、非常に大きくてきれいな駅。よって、タクシーもいっぱいいて、すぐに乗り込むことが出来た。こちらのタクシーといおうか、交通規則では、後ろのシートでもシートベルトの着用が義務付けられている。一応、それはガイドさんからも注意を受けていたにもかかわらず、すっかりと忘れていた私たちは、運転手さんに「シートベルト締めてー。」と言われる。そっかそっかそうだったと、慌てて私たちはベルトをつけた。そうこうしているうちに、あっという間に金鐘の街に着いたようで、「福臨門」の前で、運転手さんは車をとめて、「あそこがそうだよー。」と指を差して教えてくれた。運賃はチップも入れてHK$20ぐらいだったと思う。日本のタクシーに比べるとかなり安い。日本もこれくらいになってくれれば、利用しやすくなるのになーと思った。 |
入り口を入るとトランシーバーを持ったお姉さんがいて、予約をしているかどうかを尋ねてきた。予約をしてないと告げると、エレベーターに乗って、3階だか4階だかに連れて行かれた。エレベーターを降りるとフロアが広がっており、たくさんの円卓が並べられていた。私たちは少々奥の方のエアコンの真下の席に案内された。さぁ、ここからが大変だった。その席はとんでもなく寒かった。暑がりのトチコでさえも「寒い。」と言い出すほど。あんまりなので、店員さんに寒いからどうにかしてくれというと、エアコンのスイッチを「ピ」と1回押しただけ。設定温度を1度上げただけかよ、おい!(三村@さまぁ〜ず風)席替えてくれないの?まだ他のところも空いてるのに。とにかく、私たちはすんごい寒い空気の中での食事を余儀なくされてしまった。「サービスあんまりよくないねー。」と言いながらも、メニューを選ぶ。肉まん、フカヒレ入り餃子スープ、エビ餃子などなど、数品頼む。お茶は鉄観音かジャスミンか選べた。お料理は比較的早く運ばれてきた。熱々で運ばれてきて、どの料理も非常に美味。が、運ばれてきた早々から、クーラーのおかげで料理が冷えていく。さらに体も冷えていくわけで、食事も15分くらいしたころから、頭は痛くなるは、腰は痛くなるは、手足もとーっても冷たくなってしまった。もともと、私はクーラーに弱い体質。この香港に来る前にも、クーラーにやられて貧血っぽくなり倒れたことが3度。だから、用意周到にジャケットはいつも持っていたし、なるべく寒いところには長時間いないようにしようと心がけていた。がしかし、そんな防護策を講じたにも関わらず、やっぱり私の体調が悪くなってしまった。もう料理を味わっている余裕をなくした私は、ひとまずお手洗いに避難する。お手洗いに行くまでに、クラクラ倒れそうになる。お手洗いはそれほどクーラーが効いておらず、「あったか〜い。ずっとここにいたい。」とさえ思えた。でも、ずーっとここにいるわけにもいかないので、私の体が解凍されたと思えた頃合いを見計らい、意を決してテーブルに戻った。トチコは心配そうにしていた。「とにかく早くここを出たいです。」と告げ、早くもチェックしてもらうよう頼む。で、すぐにお会計をお店の人にお願いするが、10分近く経ってもしてくれない。またお願いして、ようやくお会計が済む。となったら、さっさと店を出よう。もうこの時点で私の意識は「ここで倒れてはいけない。」というそのことだけにしか向けられていない。異国の地で倒れたりなんかして、大事になっては大変だと思い、ただただ、倒れてはならないとだけを思い店を後にする。その後1時間ほど、金鐘駅近くのバスケットコートのある公園みたいなところで、体を温め、血が体を巡るようになるまで休憩する。確かに福臨門の料理は美味しかったが、その他のサービスが最悪で、私がその後に受けたダメージを考えると、マイナス評価を付けざるを得ないと思った。二度と行くまい、福臨門。 |
ようやく復活したところで、地下鉄に乗り中環に戻る。中環にある「時代廣場」なる建物に入る。ここは有名ブランドショップが軒を連ねるところ。トチコはここでお買い物をすると言う。私はもうしばらく休憩したかったので、別行動をとる。私は噴水のまわりに腰を掛けて小1時間ほどのんびりと人間ウォッチング。ほとんどが日本人観光客で、ブランドハンティングしに来ているといった感じか。確かにここは日本人が好きそうなブランドの大抵のものが入っているので、お買い物もしやすいのだろう。ほげら〜っと休憩していたが、やはり冷房で体が冷えてきたので、そろそろウォーミングアップでもするかといった感じで私も買い物に出掛けた。まずは目の前にあるクリスチャン・ディオールから。前日にバッグを買っているのである程度満足はしているのだが、気になるサングラスがあったのでもう1度見に行く。とつてもなくかっこいいし、なかなか私にも似合っているとは思うのだが、3万円以上もする代物。う〜ん、今年流行りのデカレンズ。今年掛ける分にはめちゃくちゃ流行の最先端でイイのだとは思うが、来年は使えないかもしれない。と思った途端、私の貧乏魂が目を覚まし、私の購買意欲を萎えさせた。やめとこ、やめとこ。続いてグッチ。友達から頼まれたバッグがあるかどうか尋ねたが、やはりここでもないとのこと。ここのグッチは香港で1番の品揃えだということなので、ここになければ他のグッチにもないだろう。3件もグッチを尋ねて廻った結果なので、友達も納得してくれることだろう。それから、1階と地下が繋がっているヴィトンへ。ここでもペンケースがあるかどうか尋ねる。な〜んとあるというのだっ!!香港3軒目のルイ・ヴィトンにしてようやく巡り合えた!早速見せてもらって、購入を決める。ペンが3本ほどしか入らないものだが、私はどうしても欲しかったのだーっ!!この慎ましやかな感じ、いいわ〜。大人のステーショナリー♪って感じプンプンなところがとってもヨロシイ。これから大切に使います。ヴィトンのペンケースをゲットできたところで、私の物欲はかなり満たされ、ホクホク笑顔。これにて私のお買い物終了。他のモノは、もういいです〜。トチコとの待ちあわせ場所の先ほどの噴水のところに戻る。しばらくすると、トチコがやってきた。トチコは洋服やら、アクセサリーやら、また色々と買ったらしい。トチコ、金持ってんな〜。 |