台湾キャンペーン・ボーイ、愛しのキンヂョウ・ヴ。肖像権に引っかかっちゃうかなぁ?(怯)

黄金のフォルモサ 〜麗しき島・台湾〜


騙されてたまるか、コノヤロー!

 西門町を歩き回っていると、その西側の映画館街に辿りついた。 ちょうどその頃やっていた映画は『スパイダーマン』。 もちろん『蜘蛛人』と中国語で表記されていたのだが、漢字で書かれると インパクトが強いような気がする。(笑) トチコはお母様へスカーフを、そして妹さんにビーズ刺繍のバッグを買いたい と探していたが、なかなか見つからず。 そこで西門町から中華路一段という道をてくてく歩いて、遠東百貨という 中流デパートに入る。 もうイイ加減に歩き疲れてしまったワタシは、デパート内にあるスタバで 休憩させてもらうことにした。 トチコはご家族へのお土産を探しに行ったみたい。
 約束してた時間よりもちょいと早かったけれど、他に見て廻るところもないので、 さっきのお土産屋さんに行ってみた。 すると店員さんは「ごめんなさいね!今日は入荷しないんですって。」と言うのだ。 なんだよ、ちっ!(怒) トチコは一輪挿しが欲しいと言っていたので、それだけ買って帰ろうとしたら、 次から次へと要らないものを持ってくる。 「カワイイハンカチあるよ。」「高級なお茶もあるよ。」だのだの、どうでも イイものを出して来るのだ。 「ワタシが欲しいのは、陶磁の茶器!それ以外は要らないの。」と言っても、 「美味しいお茶を入れましょう。」なんて言って、人の話を聞こうとしない。 もともと茶器なんて入荷する予定なんてなくて、ただ私達を引きとめて、他の お土産を売りつけようとしただけなんだと感じ、「次に行く予定があるからもう 帰ります。」と言って、そそくさとその店を出た。 もしかしたら違うかもしれないが、騙されたような感じがした。 そのお店は『るるぶ』というガイドブックに載っており、売り物の値段は比較的 良心的だとは思ったが、その売り方にいたってかなり不満が残った。 ガイドブックに載っているから安心というのは嘘で、所詮、提灯記事なんぞ 信用ならないのだと心底思った。
 で、結局、私はそこで茶器を買えなかったわけだが、だからといって諦めるわけには いかない! だって、私は茶器を買う為に台湾に来たといっても過言ではないのですもの! 怒りに燃えた私は、その変な店(変な店よばわりだよ。苦笑)からガシガシ歩いて、 華泰名茶というお茶屋さんに辿りついた。 その軒先のショーウインドウに可愛らしい花柄の茶器がディスプレイされている のが目に入った。 うっ、これ欲しい…。 その茶器は、茶杯と聞香杯と急須とセットになったもの。 とってもキュートな柄に一目ボレ。 もうこうなったら、ココで買ってしまうぞー!と思い、店員さんを呼ぶ。 女性の店員さんが応対してくれたが、私達が日本人だとわかると、奥から おじいさんを呼んできた。 戦時中に日本語教育を受けた方なのだろう。 おじいさんは日本語を流暢に話し、磁器の強度やらなにやらと丁寧に説明してくれた。 私はその茶器を5脚ほど買うことにした。 そのおじいさん曰く、このお店のチェーン店が日本の渋谷にもできて、そこでも 茶器を買えるけど、やはり台湾で買うほうがお安いらしい。 ようやく念願の茶器をゲットすることができて、かなり満足ったワタシ。(笑)


最後は台湾料理でシメました。

 お茶屋さんの近くの「新東陽」というお土産屋さんでカラスミを買った。 カラスミは世界三大珍味と言われる高級な食べ物。 台湾はそんなカラスミの名産地でもある。 うちの親類は台湾出身ということもあり、皆、カラスミ好き。 いや、台湾出身だからというよりも、お酒好きなので(笑)、肴にもってこい のカラスミは大好き♪ そんな彼らへのお土産にした。
 ワタシの方はひと通りのお土産は揃え、昨日も訪れた三越へ移動。 トチコはまだご家族へのお土産を買いそびれているので、別行動でお買い物を することに。 昨日もちょこっと見たけれど、売ってあるものは安くない。 ヘタすりゃ日本での値段よりも高いんじゃないかしら。 小1時間ほど経ってからトチコと合流して、三越の8階にある「欣葉」というお店に行く。 ここは台湾料理のお店。 台湾では比較的高級なお店なのだそうな。 店内は空いていて、予約なしでもすぐに入ることができた。 八宝菜とエビの炒め物、炒飯、イカ団子などなど食べ切れないほどたっぷり。 そしてワタシの大好きなスイカジュースも♪ スイカジュースはバンコクで飲んだジュースよりかは甘味が少なかったけれど、 でもそれでも美味しくいただけました。 台湾料理は比較的あっさり目の味付け。 炒めものにはカシューナッツが入っていて、その歯応えも絶妙。 イカ団子はアツアツの状態で運んで来てくれて、口にほおばると弾力ある噛み応え。 牛肉の角煮は、とろとろに煮込まれていて口に入れるととろけるような。 どれもこれも美味しく、台湾に来て良かったなーとつくづく思った。 が、トチコの口にはやっぱり合わなかったらしく、「味が薄い」などと言って、 炒めものに塩を掛けて食べていた。 思い返せば、この旅の間、トチコはほとんどの台湾料理が口に合わなかったみたいだ。 トチコは台湾料理が嫌いなのかもしれない。 台湾料理が嫌いなのに、台湾に何度も来たがるトチコの心理っていったい。。。(苦笑) ワタシの旅で最も重要視されるのは「食」で、旅先でどれだけ美味しいものが 食べられるかにかなりのプライオリティーをおいているのだけど、トチコは そうじゃないのかもしれない。
 食事を済ませ、時間はまだ8時。 夜はまだまだ長いので、昨日と同じマッサージ屋さんに行くことにした。 三越の前からタクシーに乗って移動。 マッサージ屋さんのおじさんは「また来たね!」という感じの笑顔で出迎えて くれた。 ワタシは昨日と同様、足だけのマッサージをお願いすることにしたが、トチコ は全身マッサージもお願いした。 足をグリグリ揉まれて、やはり首と三叉神経が悪いそうだ。 痛ギモ(痛くて気持ちいい)の快感を数十分も味わっていたら、もうオネム。 でもトチコの全身マッサージはまだ終わらないので、眠気を我慢しながら待つ。 マッサージ屋さんの大型テレビでは台湾プロ野球が放送されていた。 こちらでも野球は人気スポーツの一つみたい。 スタジアムにはけっこうお客さんが入っていた。 冷え冷えのクーラーに耐えながらトチコを待っていたら、顔を紅潮させたトチコ がやってきた。 そして一言、「昇天…。」。(笑) それほど気持ち良かったんだそうな。 足先から頭まで、すべてのツボというツボを押されて、天に昇ってしまったトチコ。 特に顔面マッサージが気持ちよかったんだって。 お会計を済ませて、タクシーを拾い、ホテルへ。 マッサージ屋のおじちゃんは笑顔で見送ってくれた。
 短かった台湾滞在。 明日は日本に帰るぞー。


無銭飲食オッケー・マ??

2002年5月6日

 台湾最終日。 すんごい早起きをして、身支度を整え、ベルの人に荷物をロビーまで降ろして くれるように電話で頼む。 中国語と英語と日本語のやり取り。 でも通じる。(笑) そして私達はキャッシャーに行って、精算。 ミニバーも何も使っていないので、支払いはないですとホテルマンは言う。 がしかし、私達は前日にホテルのラウンジで朝食を摂った。 そしてそれはお部屋にチャージしてくれるように頼んだのだけど? レシートにルームナンバーとサインも記入したし。 そう伝えると、そんな記録は残っていないと言うのだ。 だったら、私達は支払う必要はないの?と尋ねたら、逆に払いたいのかと 訊ね返された。 おいおい、払いたいワケじゃないよ。 タダで済むならそれで結構なんだけど、あとからごちゃごちゃ言われると困る ので確認をしているんだってば。 私達はここで朝食を食べたという事実を伝えているのであって、あとはアナタ たちの判断に任せるよ。 そしたらば、また払いたいのならば払えばイイよと言われたので、結局、 朝食代をちゃんと支払って帰った。 なんてだらしのないホテルなんでしょう? 世界10大ホテルの一つだと聞いていたのでかなり期待していたけれど、ホテルマン の愛想は悪く、設備だって古いし、なんてことないホテルだった。 ただデカくて、中国っぽいデザインの建物が珍しいというだけのホテルだと 思った。 その2ヶ月前に行ったバンコクのシャングリラホテルがとっても快適であったが だけに、圓山大飯店はそれ比較してかなり劣るホテルであった。
 ホテルからはタクシーに乗り、空港へ。 朝の通勤ラッシュに巻き込まれてはいけないと思い、早めに出発したのだが そんなことはなく、あっさり45分くらいで空港に到着してしまった。 この時点でチェックイン開始時間の1時間半前。 やることもなく、見て廻るお店もないので、ベンチで暇潰し。 飛行機の離発着状況を知らせる電光掲示板を見ていたトチコがぽつりと、 「琉球」って沖縄のことかなぁ?。 台北発琉球行の便が何便があるようだ。 沖縄とは書かずに琉球と書いてある。 琉球と書いた方が、美しい青い海や首里城などなどエキゾチックな光景を イメージしやすい気がする。(笑) かなり待って待って待って、ようやくチェックイン。 ノースウエストのカウンターに行こうとしたら、その前に荷物のチェックを 受ける。 一人一人、かばんを開けられて、係員に見られるのだ。 うそ。 そんなん知らなかったから、ぐっちゃぐちゃに荷物詰めちゃったよ。(恥)
 カウンターで搭乗券を貰い、荷物を預け、身が軽くなった。 朝御飯をまだ食べていなかったので、地下にあるフードコードでとることに。 既にカウンターに並べられているものの中から、好きなものを取って、 お会計をする仕組み。 お粥やら漬物やら色々あったけれど、どれもぬるかった。 香港でも思ったけれど、どうして空港のレストランって不味いんだろうか。 御飯も食べて、もう台湾ドルは必要なくなったので、全部日本円への換金を 済ませた。 そして出国審査へ。 結構混んでる。 何を聞かれることもなく通過し、途中のお土産屋さんへは目もくれずゲートへ。 時間きっかりに搭乗が始まり、機内へ。 来る時と同様にちっさい飛行機だった。 それでもって機内エンターテイメントはやっぱりなし。 機内に乗り込む前に酔い止めの薬を飲んでいた私たちは、着席するなりオネム モード。 座った途端に眠りに落ちてしまったので、離陸したのも知らない。 台北から日本への約3時間、途中お食事がサーブされた時に起こされた時以外は、 ほとんど眠っていた。 あっという間に日本に着いてしまい、入国審査へ。 ゴールデンウィーク最終日の帰国ピーク日なだけに、混んでる混んでる! 税関のところも全ブースに係員が居て、フル回転しているのは初めて見た。 税関を抜けて、成田エクスプレスへ乗り込む。 東京に近づくに連れ、非日常から日常に引き戻されていく感覚がした。
 旅を終えて。。。 台湾はとても近くて、美味しいところ♪ 料理はどれも美味しく、安かった。 中でも1番のお気に入りは愛玉ゼリー。 さっぱりとしたレモンシロップとぷるぷるとした食感が実に美味しかった。 日本のコンビニデザートになってくれればいいのにーって思う。 その他、物価に関しては、日本と大差なく、ものによっては日本よりも値が高かったり もした。 ショッピングしに行くところではない感じ。 そして台湾の国民性について。 あんまり観光客に対するホスピタリティは感じられないところだった。 皆、愛想悪いし、嘘付くし。(苦笑) 皆が皆、悪い人ではないけれど、残念ながら今回はそういう感じがしたってことで。 でも、チャンスがあるのならばまた行きたいと思います。 次は台湾式シャンプーマッサージにも挑戦してみたいしね♪ それに中国茶についてももっと極めたいし。 また、母の生まれ故郷である台中の方へも足を伸ばしてみたい。 次に行くなら、秋〜冬に掛けての時期が暑くなくてイイかもしれないです。


台湾にまつわるエトセトラ


 ★ 圓山大飯店(英語・中国語・日本語)
私達が泊まったホテル。ある意味、すごく悪趣味。(笑)

 ★ TAPEI RAPID TRANSIT CORPORATION(英語・中国語)
台北市内を縦横に走る地下鉄。とっても便利♪

 ★ Asia-hotels.com(英語)
今回は利用しておりませんが、アジアのホテルの予約ができるサイト。かなり安い。

 ★ ジョルダン潟^ウン情報 台北 歴史(日本語)
台湾の歴史がコンパクトにまとめられています。

 ★ All About Japan 中国茶 さくさく鳳梨酥でお茶しよう♪(日本語)
鳳梨酥の情報がコンパクトにまとまっています。東京で手に入れる方法なども。

 ★ NHK 味わいパスポート 中華ちまきのレシピ (日本語)
台湾に行く前に観た番組。今度、どっかから笹もらってきて是非とも作って みたいワン♪

 ★ JAAの台湾のデザート紹介のページ(日本語)
画像付きで台湾のデザート・ご馳走などを紹介しています。ちなみに、ごちそう のページにある写真の撮影場所は、ワタシたちが宿泊した圓山大飯店の客室の ベランダだと思われます。

 ★ 足ツボチャート (日本語)
痛いところが、悪いところ。揉んで揉んで揉みまくれ。

 ★ 故宮博物館 (英語)
白菜の石も見ることができますよーん。

 ★ 台湾観光協会 (中国語・英語・日本語)
地元の観光協会がいろんなことを知っている。

 ★ 華泰名茶(日本語)
ワタシが茶器を買ったお店。日本では芝大門と渋谷にあるそうです。

 ★ 欣葉(日本語)
日本でもここのお店の味を味わえるそうですよ!

 ★ 鼎泰豊(ディンタイフォン・中国語)
NYタイムズに掲載されたことで有名になった小龍包の店。東京ならば新宿の 高島屋に入っています。小龍包はマジ美味いですが、それ以外のメニューは あんまりあんまり…です。(苦笑)