あの飲み物は今……


〜墨守から転載(1994年)〜

 2、3年前、タブクリア−って飲み物があったのを覚えていますか?  透明なのにコ−ラ味、さっぱりした飲み口というのが当時のウリでした。
 これは余談だが、私が中学の時やたらと「コ−ラを飲むな」という先生がいて、なぜならば「製造方法が一切秘密だから何が入っているか分からないから」だと、とってつけたようないいわけをしていたように思う。 まあ、コ−ラが体に悪いか悪くないかということはさておいて、何故に製造法が秘密になっているかということ書いてみたい。 

 コカコ−ラボトラ−ズの”コカ・コ−ラ”という商品はとくに特許、つまり著作権みたいなものをとっていない。 なぜならば特許を取るには製造方法を公開しなければならないからだ。
 てなわけで、多数の会社がコカコ−ラの類似品(コ−ラ)を出しているが到底「コカ・コ−ラ」には及ばないのである。(と、私は思う・・・) ペプシのMX(マックス)は最低だし・・・。
 はてさて本題に戻って、タブ・クリア−は1993年まずアメリカ国内で販売された。 目新しさもあってか売れ行きは上々で、日本でもまずは関東地域、そして全国で販売された。 コ−ラフレ−バ−を使っているが100mlあたり1キロカロリ−未満のアステルパ−ムという甘味料で究極のダイエット飲料として売り出された。 しかし・・・しかしである。 まずいのである。 つまり、うまくない。 こんな状況を知ってか知らずか1993年の末には”新しくなった”という文字をラベルの上にひっ付けて再登場。 つまりタブ・クリア−がバ−ジョンアップしたのです。 知ってましたか?
 しかし・・・しかしである。 うまくないのである。 つまり、まずい。 こんな状況を知ってか知らずか1994年の頭には「タブ・クリア−」は完全な失敗作として姿を消したのである。
 売れないもの、評判の悪いものつくらない。 もっとも利にかなった行動である。 あくまでも姿を消したのを確認したのは関東地区だけなのだが日本中何処へ行ってももうないでしょう。

 ところでダイド−から出ていた「おかゆ・梅味」って飲んだことありますか? ホットの缶であったんですよ、これが。 なかなかイケたんだけど、1ヶ月ほどで姿を消してしまった。 

 ・・・以上、ホントに無駄話でした、と。  


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