いろいろなメモリ
分かりにくい説明ですいません(自分もよく分かっていない)
〜RAM(ランダム・アクセス・メモリー)〜
RAMとはデータを読み書きできる記憶装置の事。
RAMもSRAMとDRAMなどに分かれる。
▼ SRAM(スタティック・ラム)
〈SRAMの特徴〉
【1】 記憶は フリップフロップ(*1)回路
【2】 リフレッシュ(*2) 不要
〈SRAMも素子の違いから2つに分かれる〉
T.バイポーラ型
(1) アクセス高速
(2) 消費電力大
(3) 集積化困難
※
高速なので、キャッシュメモリやレジスタなどに使用される。
U.MOS型
(1) アクセス低〜中速
(2) 消費電力中
(3) 集積化困難
▼ DRAM(ダイナミック・ラム)
〈DRAMの特徴〉
【1】 記憶は電荷の有無で行う
【2】 リフレッシュ必要
〈DRAMはMOS型のみ〉
MOS型
(1) アクセス低速
(2) 消費電力小
(3) 集積化しやすい
▼
SDRAM(シンクロナス・ダイナミック・ラム)
〈SDRAMの特徴〉
【1】 アクセスがクロック同期化可能
動作クロックは66MHz〜100MHzで、バースト動作時(*3)
には15〜10ナノ秒と超高速。
(ナノ=10のマイナス9乗)
▼
RamBusメモリ(ラム・バス・メモリ)
〈Rambusメモリの特徴〉
【1】 アクセスがクロック同期化可能
SDRAMと同じ同期型メモリだが250MHzという動作クロックを持つ。
【2】 キャッシュメモリ内蔵
センスアンプ(*4)
を取り、キャッシュメモリを持ち高速化を図っている。
【3】 1クロックで2回のアクセス化
1クロック中の開始終了にそれぞれアクセスを入れて通常の倍の動作を実現している。
※ 500Mbyte/s相当の転送レートを持っている。
欠点として キャッシュ(*5) が ミスヒット(*6)
すると通常アクセス時間に比べ、膨大な時間を要してしまう。
▼ 類似SRAM
▼ VRAM
〜ROM(リード・オンリー・メモリー)〜
ROMとはデータ読みだし専用の記憶装置です。
普通、書き込んだプログラムは書き換える事はできません。
▼ マスクROM
マスクROMは工場出荷時にマスクを使って記憶パターンを記憶素子に焼き付ける。
マスクパターンを作るのには費用がかかるが、一度作ってしまえば量産ができるためもっともポピュラーなROMとして使われている。
▼ PROM
(書き換えの可能なROM:リフレッシュ不要)
PROMも以下の2種類に分かれる。
〔1〕 UVEPROM
紫外線(*7)
を照射する事によってその後1度だけ書き込めるようになりROM化できるようになる記憶装置。
〔2〕 EEPROM
書き込みと消去を20V程度の電圧によって行う記憶装置。
ものによっては5V程度しか必要としないものもある(この場合内部で20Vになっている)。
〔文章中の注釈〕
(*1) フリップフロップ回路
データを記憶するメモリセル(最小の記憶単位)にトランジスタ4個で構成される電気的なデータ回路。
メモリセルは操作しやすいように格子状になっていて、その構造をメモリアレイという。
(*2) リフレッシュ
一定時間おきに電気を送らなければ電荷(内容)が消えてしまうので、電気を一定時間おきに送る事。
(*3) バースト動作時
メモリアクセスしたいアドレスを指定した後、連続アドレスをインクリメントしつつアクセスする動作。(CPUとシンクロしている)
(*4) センスアンプ
TTLというデジタルロジックの電圧レベルに信号を増幅するアンプ。
(*5) キャッシュ(キャッシュメモリ)
主記憶装置とのアクセス時間を短縮するため、CPU内に設計したメモリ。
主記憶装置からある程度のデータを持ってくる事によってアクセス時間短縮を実現してる。
基本的にキャッシュメモリには高速なRAMを使用している。
(*6) ミスヒット
キャッシュメモリに記憶されていたデータにCPUが求めているデータがない事。
これによって通常の主記憶装置にメモリアクセスをしなければならなくなる。
ヒットとはキャッシュメモリに欲しいデータが入っていたこと。
(*7) 紫外線
紫外線=UV(Ultra
Violet)。
UVEPROMには直接紫外線を照射するのではなく、透明窓に保護された素子を窓越しに照射する事によって行われる。
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