ネットアイドルとはなんでしょ

ネットアイドルという言葉があります。このホームページの辞書サーバーページから探しても、定義が載っているところは見当たらないので、多分、まだ認知された言葉ではないのでしょう。インターネットマガジンについてくる「基本用語辞典'99」にも載ってないな。想像するに、ネットアイドルはインターネット系の雑誌の編集者が作った言葉なんだと思います。それにしても、おじさんに限らず気になる言葉ですよねぇ。

ネットアイドル達は、まずホームページを持っていて、しかも、そのアクセス数が個人のホームページとしては異常に多いのです。人気サイトは100万を越えてたりする。例えば、この業界ではメジャーらしいMICHIKO's ROOM[justnet]なんかそうですね。どんな回転の速いカウンターを付けたにしても、100万までいくのはすごいの一言です。基本は、こうしたネットアイドル・ホームページを作っているのが女性であって、しかも個人のホームページであるってことでしょうか。どういうサイトか見てみたければ、yahooで検索すれば「生活と文化:人々:ネットアイドル」というカテゴリが見つかるはずです。おなじキーワードなのに、なぜかアダルトとかいうページに飛ばされたことがあるが、なぜでせうか(^_^;。 ここには、現在のところ十数人の名前が登録されています。しかし、実際には、もっとたくさんいらっしゃるのですね。たとえば、講談社のデジタル特捜隊[cplaza]ネットアイドルBEST10なるページにいくと、30人位紹介されています。そうそう、ここには必ずInternet Explorerで行ってください。本題とは関係ないのですが、最初にNetscape Communicatorで入って、ネットアイドルの顔写真をクリックしたら、紹介ページが出るまでに2分以上かかった。Javaを起動しているわけでもないし、裏でなんかやってるのかと、これまた2分かけてHTMLソースを表示したら、これがTableタグのお化けでありましたね。こんなに階層の深いTableタグはあまり見たことがない。しかも、インデントしてあったりして、プログラムのソースみたいじゃ。多分、Netscapeのブラウザは、Tableタグの展開が遅いんだと思います。ある意味で、講談社はマイクロソフトを応援しているみたいなもんかも。

さて、ネットアイドルの話に戻せば、こうした、アイドルの皆さんの職業はいろいろで、ありがちなOLやフリーターはもとより、女優、声優、レースクイーン、それに女子高生もいますね。学校でのインターネット教育の成果でしょうか(^_^)。それにしても、なんでアクセス数が(私の所と)数ケタ違いに多いのだろうか。いくつか見てみると、さほど一般的な個人ページと変わったところはありません。そうね、共通点としては、見かけがとっても可愛い、BBSがある、日記がある、写真ページがある(これかぁ)、CGがある、リンクがあるってなところでしょうか。CGってのは、バグズライフに出てくるみたいなアリさんの3D-CGではなくて、御本人のお顔とか背景にレタッチしたようなものですね。私のところだって、自分の顔じゃないけどレタッチした作品ページがあるけどね(失礼:笑)。もちろん、誰もがこういう品ぞろえをすれば、一万アクセスを軽く突破するようなサイトになるわけでないのは明らかです。まずは写真ページでもって運命が別れますね。数年前のインターネットのトラフィックは、男性雑誌サイトに集中していたと思います。そこには、美人のモデルさん達のセクシーなお写真やビデオが並んでいました。若者もおじさんも、そういうサイトをさまよいつつインターネットの素晴らしさを実感していたわけです。ある意味で、ネットアイドルサイトは、モデル自身が開いている、写真館みたいなもんかな。すると、人気の度合いは、男どもの興味次第になるわけで、お顔が可愛いか、セクシーで露出度の高いほうに流れるのは目に見えてますね。そんなことでいいのかっていう理性も、どっかでささやいてますが、でも、マウスを握る手が勝手に選んでしまうわけで(苦笑)。

ただ、女子高生のサイトなんかだと、仲間内でわきあいあいみたいな雰囲気も合って、(そういう趣味でない普通の)おじさんもうなずく健全さがあります。このあたりから、自分たちの視線の女性サイト文化ってのができるかもしれません。ただ、それが必ず人気サイトになるかどうかは別ですが。それと、ネットアイドル・サイトを作っている人たちの中にも、積極的に、すけべな男の視線を利用している人がいるのは確かで、男っていやねぇとばかりは言えないものがあります。セクシーな写真満載でカウンターを10万アクセスにのせ、Web雑誌に紹介されて、インタビューに出て、地方のラジオ局あたりでDJなんか始めるとか言うコースもあります。もちろん、雑誌に載ったのが縁で、出版関係の道もあるし。インターネット本をだしたりね。センスがよければ、ホームページ製作会社から声がかかるかもしれないし。こうなると、仕事を探すための、一種の自己宣伝サイトという意味も出てくるのではないでしょうか。ただねぇ、それって顔がきれいとか可愛いとかスタイルがいいとか、そういう必要条件があるわけで、お色気で就職活動をしているという、ひがんだ見方をする人もいるでしょうね。そういう打算的な部分を置いといても、中には、才能やパワーを感じるホームページもあります。そういうサイトを見ていると、一人の女性の感性とか、視点とか、そういうものを表現しようとしている努力に拍手をしてしまいます。たとえば、写真を撮るのが好きらしいとよみ[justnet]さんのPhoto Words[justnet]というコーナーなんかは、Webでの自己表現として面白いと思いました。とよみさん、がんばってください。で、あなたが目指すところのネットワークタレントってなんでしょうか。あ、直接、自分で聞けって?

インターネットを利用する人口のうち、女性の割合は、多分まだ50%にほど遠いと思います。最近の統計を見てませんが。だから、ネットアイドルという人たちが現れるのは自然の摂理というものなんでしょうね。可愛いとかきれいとかいうフィルターを通していても、自己表現の場とか、あるいは仕事を見つける場とか、Webというメディアをいろいろな形で使っていくのは良いことだと思います。もしかすると、21世紀にはいれば、男のネットアイドルも現れるかもしれん。でもさ、どっちみち普通の男には縁のない世界ですけどね。少なくとも、写真写りが悪くちゃだめね。そういう人は、似顔絵で逃げましょう(^o^)。

1999.10.22
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