大白法

平成9年10月1日号


主な記事

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<2面>
<3面>
<4・5面>
<6面以下>
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−御法主上人猊下御出廷の件−(要旨)

去る9月29日、『クロウ事件』第18回裁判期日において、濱野惶裁判長より『原告代表者』である御法主上人に対する出頭要請がありました。今回の出頭要請は、裁判が大詰めを迎えた現時点において、直接御法主上人猊下から真実を確かめたいとの裁判長の意向であります。

これに対して御法主上人は、真実をより明確にするため、積極的に応じていきたいとの御意をお示しになられました。宗門といたしましては、この御法主上人猊下の御意に添い奉り、必ず裁判を勝ち取ってまいりたいと思います。


−於教師指導会 挨拶 藤本日潤御尊能化−(要旨)

最近顕正会が日蓮正宗を名乗り、あるいは大石寺という名称をかぶせて『日蓮大聖人に帰依しなければ日本は必ず滅ぶ』というタイトルで出版し、新聞で大広告を出した上に全国的に大量配布しているようです。これについて一部の人から問い合わせもありますので、顕正会なる団体について簡略に申しあげておきます。

顕正会なる団体は元々妙信講と称する法華講の一支部でありましたが、既に解散処分に付され主要な信徒は除名処分となり、一般信徒も指定寺院に所属替えした者以外はすべて信徒の資格を失ったのであります。その後、妙信講は顕正会と改名しておりますが、そういうわけでありますから、顕正会あるいは顕正会員と名乗る者に、日蓮正宗の関係者は一人もいないということをまず申し上げておきます。

元妙信講は、その中心者であります浅井親子の独善性・権力志向等によりまして、常に周辺とトラブルを起こしまして、一派は所属寺院を転々として最期は墨田区の妙縁寺に所属しました。浅井親子は右翼的・国粋主義的思想傾向が強く、天皇制の復活を信じてかねてより「大聖人の御遺命の戒壇は、安母山に建てる国立戒壇でなければならない」と主張して、正本堂にクレームをつけ、『国立戒壇』という語は使用しないとの宗門の公式決定にを犯して、盛んに宗門・学会を非難攻撃し、ついには「流血も辞さず」などと脅迫文まで送りつけてまいりました。日達上人御自ら浅井親子の説得に当たるなど、大変なご苦心の結果ようやく正本堂落慶法要を無事に終えることが出来たという有り様でありました。

しかし、その後も執拗に国立戒壇を主張して、ついには文章を街頭配布したりデモ行進を敢行するなど、エスカレートは留まるところを知らず、やむをえず宗門はS49年8月講中解散処分に付しました。しかし浅井親子はいよいよ過激さを増して、学会本部を襲撃し乱闘事件を起こすなどしたため、万やむをえなく、浅井親子らを中心に33名を信徒除名処分に付しました。その後浅井らは2・3名の僧侶を巻きこんで法廷闘争に持ち込み、3年に渡って攻防が続きましたが、裁判長の職権による和解勧告によりS52年4月和解が成立して裁判は終結しました。

和解といっても仲直りしたとか妥協したということではなく、事件の本質が宗教教義全般(戒壇論)の解釈であり、そもそも裁判所の判断というものに馴染まない事柄であって、双方の正邪は今後の布教活動を通して自ずから明らかにされるべき性質のものであることを前提として、法廷の場における争いを取り下げるという趣旨でありました。結果日蓮正宗妙縁寺等は全て宗門側に明け渡され、浅井親子らに対する懲戒処分の効果も確定しました。

故に始めに申しました通り、顕正会が如何に日蓮正宗を名乗ろうが『冨士大石寺』とかぶせようが、全く彼らの僭称であり、勝手に名乗っているに過ぎないものであって、日蓮正宗や大石寺とは全くの無関係でありますから、これらに紛動され、あるいは惑わされたりするこのないようよく説明、周知されますようお願いいたします。

※日蓮正宗の名称使用権の訴えは前述の和解の経緯で取り下げられた。


−福島地方部青年部活動報告−(要旨)

福島地方部青年部では、一昨年105名の結集をもって第1回地方部青年部大会を開催することができました。本年は第2回目に当たり、はじめ伊藤福島地方部青年部長を中心に150名程度(4割増)の結集目標を考えておりました。

ところが6月22日の青年部長会議を召集したところ、出席された井出全国法華講連合会青年部長より伊藤青年部長に、直前、「500名の結集目標で頑張ってみてはどうか」との激があり、会議は伊藤青年部長の『500名結集』の提議で幕を開けました。会議は賛否両論で粉叫し、大幅に予定時間を超過して各支部青年部長による真剣な討議がなされました。さらに井出青年部長より「猊下の御指南である平成14年・30万総登山に向けて全国の青年が頑張っている。一生懸命取り組む者を大聖人様は決して見放さない」との訴えに、全員が姿勢を正して、『500名』を掲げて全力で取り組むことを誓い合いました。

夏季講習会登山の合間を縫って、渡辺地方部長・伊藤地方青年部長が各寺院を訪問し、各支部指導教師である御尊師様に、先の会議の経過を説明し御協力をお願いし、また各寺院の本堂で大会の成功と各支部青年部の成長を御祈念し唱題をされました。また各寺院でも各御尊師様の指導のもと、唱題会・家庭訪問・葉書送付等参加の啓蒙がすすめられました。

広布寺では支部青年部長が連日夢中で青年部員の各家庭を訪問し、いままで顔も知らなかった部員宅にも伺って共に唱題をし、信心の話をした結果、前回の4名を大きく上回る21名を引き連れての参加となりました。また法華寺支部青年部も前回の約8倍の71名が参加出来ました。会場となった満願寺支部では、大会の成功を願って支部全体を挙げて唱題・啓蒙に取り組み、当日も講頭さんをはじめ総出で大会を支えて下さいました。

そして9月7日、280名余の結集をもって第2回福島地方部青年部大会を盛大に開催することができました。目標500名には残念ながら遠く及びませんでしたが、前回の倍以上の部員が集まった事。なによりも今回の戦いを通して地方青年部が一体となり、また各支部青年部組織が蘇り、平成14年に向けての大切な基盤を作り上げる事が出来ました。これを踏まえて地方部青年部として、明年3月の新客殿落慶記念法要登山には500名の結集で挑むことを誓っております。

また11月には婦人部大会が予定されており、婦人部でも青年に続けとの気運が盛り上がっています。本年も残り3ヶ月ですが、昨年に引き続いての地方部折伏誓願目標の達成を目指し、御法主上人猊下の御指南を常に体して大きく前進してまいりたいと思いますので、全国のみなさんよろしくお願いいたします。


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