大白法

平成9年11月16日号(第1部)


第一部の主な記事

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<2・3面>

<4・5面>

<6面以下>

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御法主上人猊下御言葉 法宣寺本堂落慶法要の砌(抜粋)

日は、当艮弘山法宣寺本堂新築落慶法要を奉修するに当たり、お招きを受けて参上いたしました。しかるところ、有縁の信徒御一同には多数参詣せられて、この慶祝法要がまことに盛大に執り行われまして、仏祖三宝様にも心から御高覧遊ばされることと存ずる次第であります。皆様、本日は大変おめでとうございます。

寺の檀信徒の方々はよくご存知と思いますが、この艮弘山法宣寺の濫觴は、明治26・7年に尾張講中からの開拓者の方々が志を立てられ、種々の努力によって明治29年に、一番最初の鷹栖教会という教会所が建てられたことに始ると聞いております。その少し前に、函館に函館教会所が建てられましたので、この鷹栖教会は北海道の中では2番目に建てられた教会であります。

しかしながらその9年ほど後に、総本山第56世日応上人の御親教等に因縁して、この鷹栖教会が艮弘山法宣寺として、山号・寺号を頂き、また北海道庁から許可を得て寺院として出発することになったのであります。まだこの時点では函館教会も寺院となっておりませんでしたので、北海道の中で初めての日蓮正宗寺院として、北海道における正法興隆のもとになったのであります。

時の開拓者の方々は寺院建設のために、この土地に生い茂っていた3メートルにも及ぶような熊笹の中を分けて開墾されました。そのような中における衣食住はまことに乏しいものであり、特に初期のころの建物は、ほとんど掘っ建て小屋同然の姿であったと聞いております。その中で、僅か20世帯ぐらいの方々が、自分たちの住む所よりも、まず日蓮正宗の寺院を造りたいという志に燃え、その志を同じくしてこられたと聞いております。この志をもって正法興隆のために奮闘せられたということは、日蓮正宗の弘教史の中に本当に特筆すべき尊いことと思うのであります。

このような因縁の上から寺院が出来ましたが、当寺が日応上人から『艮弘山(こんぐさん)』という山号を付けられた所以は、そこに存すると思います。艮弘山の『艮(うしとら)』とは、東北という意味があります。東北とは、すなわち総本山大石寺からその方向に位置し、そして『弘(ひろむ)』とは、北海道の広布における第一番の寺として出発するという意義が込められておるのであります。しかも、

仏法の住処は鬼門の方に三国ともに立つなり

という御指南もあり、仏法において丑寅の方角は、仏法の護持・伝承に関わりのある非常に意義の深い方角であります。そこに初めて寺院が出来たというところに、『艮弘山』という山号が示されたというふうに考えられるのであります。

そして、この日蓮大聖人様の正法を持ち、広宣流布に向かって前進するというところに、 寺院号としての『法宣寺』という名前が付けられたということは、日応上人のお心が、また歴代上人さらに元の宗祖大聖人・日興上人のお心が、この法宣寺をもととして、北海道の広布を達成するという意味の御期待の心をもって、このような山号・寺号がつけられたというふうに感ぜられるのでございます。 (以下省略)


『集おう十万、法華講衆』 法華講連合会青年部長 井出国弘

を去ること780年前、熱原法難を機として御図顕あそばされた、日蓮大聖人様出世の本懐たる一閻浮提総与・本門戒壇の大御本尊の脇書には、「願主 弥四郎国重 法華講衆敬白」と認(したた)められております。『法華講』とは、大聖人様が直々に命名された尊い名称であります。

法華講の組織は古くから各寺院にあり、末寺ごとに信心活動に励んでいましたが、全国がまとまった活動はありませんでした。そこで、御先師日達上人真の広宣流布を目指し、全国レベル・世界レベルでの活動が出来るようにと、昭和37年法華講連合会を結成されました。法華講連合会は各地方毎に地方部を組織し、現在は25地方部あり、地方部長を軸に活動を行っています。さらに地方部は法華講連合会理事となり、御法主上人猊下より任命された法華講連合会委員長と共に全国的に実践5項目の信心活動を進め、広宣流布の大願成就に寄与しています。

法主日顕上人猊下は、平成8年唱題行(1/4)の砌、

戦後、法華講連合会という組織が出来まして、色々な時期がありましたけれども、総本山を外護し、特に各寺院におけるそれぞれの法華講と連絡を密にし、また種々の必要なことをお互い知らせながら啓発しあっていくというところの組織として、今日まで発展してまいりました。この連合会の在り方こそ、これからの宗門の広布の道を顕していくところの重大な組織であると存ずるものであります。

さらに同年1月6日の末寺住職、寺族初登山の砌、

この機会に申し上げておきたいのは、法華講連合会の存在であります。以前にも申しましたが、『縦糸』と『横糸』があって初めて織物が出来るように、広布の発展、信徒の育成においてもこれは不可欠であります。・・・この『横糸』としての連合会の在り方、そして『縦糸』としての宗務院・宗務支院・各末寺の指導教師の立場というところが相まって、初めて広布の進展も存すると思うのであります。

と御指南されております。御法主上人猊下は、「平成10年には真の地涌の同志が立ち上がる」旨の御指南を下されましたが、いよいよ平成10年3月から4月にかけて行われる客殿落慶記念十万法要登山にむかって、今全国の地方部では青年が立ち上がり始めました。

島地方部青年部大会は、各支部青年部長が中心となり徹底した家庭訪問を行い、 かつてない結集をはたしました。これに触発されて、東北第二地方部青年部大会も、家庭訪問の結果、今まで見たこともない多くの青年たちが大会に出席され、最初の目標の2倍近くの結集をもって行われ、これまた力強く明年へ向かって出発しました。その波動は、今全国の青年部に影響しはじめました。

これらの大会を通して感ずることは、各支部・地方部そして連合会が一つになり、御法主上人猊下の御指南の通りに、また各指導教師のご指導を受けきった時に大きく前進出来るという、尊い異体同心の信行の姿であります。

華講には、700年前から信心の根本の根が厳然と存在し、いよいよその根から芽が出て、若木と成長する『時』が来たことを私は強く感じます。また幾つかの地方部において指導教師の御指導の下、支部での信行に励んでいる青年が中心となって、総本山に集い合おうとの声が上がりはじめました。この自主的な声全国レベルの輪と拡がり、登山会に集いはじめ、本年2月度には700余名の青年が、そして9月度には全体1300名のうち約900名の青年が登山に参加し、同年代の青年の素晴らしい体験発表がありました。

来る12月は、客殿の新築御供養をさせていただける月です。これから数百年先の我々法華講の末裔も、時の御法主上人猊下の御供をさせていただける客殿に、真心からの御供養をさせていただくことが大切であります。『充実の年』の残り1ヶ月半を、我々法華講は、常に御法主日顕上人猊下の御指南を根本に、各支部指導教師のもと、折伏誓願目標を必ず達成し、いまこそ慈悲の上から学会員の再折伏に明け暮れ、明年の客殿落慶10万登山に参加させていただこうではありませんか。


ロサンゼルス妙法寺支部活動報告(抜粋)

年の5月、御法主日顕上人猊下の御慈悲により、妙法寺をエチワンダからロサンゼルスの大都市圏の中心に移転する事ができ、現在1810世帯の陣容で、御住職高野泰信御尊師、在勤の野村正通御尊師の指導のもと地域広布のため日々前進しています。1991年の暮れに高野御尊師が妙法寺に赴任され、1993年カルフォルニア・ネバダ・アリゾナ・デンバー・ニューメキシコ・テキサスに法華講の組織が、さらに言語別として中国語・日本語・韓国語・タイ語・スペイン語系のグループを結成しました。1994年8月総本山で第1回海外信徒総登山が開催された際、妙法寺からは御住職と共に172名のメンバーが参加し、翌年のはじめに御法主上人猊下より法華講妙法寺支部の認証を賜りました。

弘教活動の中で重要な位置を占める文書布教として、英語・スペイン語の『日蓮正宗マンスリー』(月間)と、中国語の『信行学』(季刊)を出版しています。また英訳・西訳版の『日蓮正宗の行事』、英訳の『創価学会ニセ本尊破折100門100答』、中国語訳で『妙法蓮華経並開結』・『仏教概観史表』・『日蓮大聖人とその教え』・『仏教読本』を出版し、メンバーの教学充実に役立てています。

日々の活動ですが、交通の便のよいところの妙法寺を移転した結果、朝夕の勤行に多くのメンバーが参詣し、御僧侶の御導師で毎日1時間の唱題を行っています。寺院の月例行事として、第1日曜に『広宣流布勤行ならびに御受戒』、第1水曜に『折伏ミーティング』(毎回信来者10人程度)、第2日曜に『宗祖日蓮大聖人御報恩御講』、第2木曜『ミーティング(座談会)』(在旧妙法寺)、第3日曜『唱題会ならびに御法話(日本語)』、第3木曜『御受戒』、最終日曜『御経日』が行われています。また『宅御講』がロサンゼルス近郊のみならず地方メンバー宅においても定期的に行われ、御僧侶が出席されて信行の増進が図られています。

る10月12日、妙法寺で宗祖日蓮大聖人の御会式が奉修され、地元法華講員をはじめ、遠く地方からも多数のメンバーが参加しました。法要の中で御受戒・御本尊下付も行われ、特に感激したことは、本門戒壇の大御本尊建立の佳き日に年間折伏誓願100世帯を完遂したことです。・・・法華講結成以来、私たちは大聖人の御遺命である広宣流布に向かって一生懸命精進してまいりましたが、来る2002年の立宗750年までに妙法寺支部を2500世帯にすること、そして法華講総登山に1000名の登山者で臨むことを目標に、さらなる信行学の増進をお誓い申し上げて活動報告とさせていただきます。(講頭 ドナルド・メンザー)


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