『折伏叶う、姉に正法の功徳 創価学会に兄弟二人を奪われながら』 鎌谷寺支部 和田道弘
皆様こんにちは。本日は『革新の年』の千葉地方部第6回総会におきまして、 活動体験を発表させていただけますこと、まことに光栄に存じます。私は、創価学会で7年間地区部長として学会活動に参加してまいりました。しかし学会の指導や体質に納得出来ず、悶々とした日々を送っておりました。そこで既に脱会された方のお話しを聞いたり、宗門から出されている出版物を読んだりして、遂に脱会する決意が固まり、平成7年10月に鎌谷寺支部に入講させていただきました。私はこれで本来の正しい信心ができるのだと、湧き上る喜びを何度も感じた次第でした。
本宗は折伏を根本とする宗派であるとの御指南が御座います。そこで早速、20年近く折伏している友人に、事の成り行きを話し入信を薦めたところ、共に信心していくという事になり、鎌谷寺で御本尊様を御下付していただくことができました。また我が家を見た時、20歳になる長男が、私が知らぬ間に創価学会のニセ本尊を受け、男子部で活躍しておりました。私はこの息子を一刻も早く助け出さねばならないと思い、学会の間違いを一つひとつ噛んで含めるように説明し、破折をしました。それでも一年近くかかりましたが、ニセ本尊を返却し創価学会を脱会させ、本宗の御本尊様を受持させることができました。今では法華講の男子部として活動させていただいております。
さらに、私には学会員の姉夫婦が折りました。この姉と義兄は、従業員が数十人という会社を営んでおりました。二人とも熱心な学会員だったので、自宅はもちろん、会社までも会合とうの拠点に提供しておりました。また毎年の財務にはかなりの額を納めていたようです。ですから、姉夫婦は創価学会にとりましては、無くてはならない存在であってと思います。私はなんとかしてこの姉夫婦も救い出さなくてはならないと思い、とにかく事あるごとに行っては話しをし、機会を作っては訪ねていって、宗門から出されている出版物を届け、訴え続けてまいりました。しかし、届けた出版物は、翌日には送り返され、「宗門の方が狂っているんじゃないの」と一蹴されてしまい、私の話しはなかなか聞き入れてはもらえませんでした。
ところがある日、会社の社長でもある姉の夫が、昨年の一月、口や鼻から大量の血を吐いて入院するという事態が起きました。この時は、数日で退院できて事無きを得ましたが、これを知らされた私は、一方ならず心配をしました。「これは大変だ、一日も早く折伏して、姉夫婦を救わねば、取り返しのつかないことになってしまう」との思いを止める事は出来ませんでした。
それというのも、弟の例があるからでした。実は私には他に、創価学会で本部長をやっていた弟がおります。弟は、あの創価学会が破門に至るまでの、平成二年から三年の時期に、恐れ多くも御法主上人猊下に対し奉り、先頭に立って激しい退座要求の誹謗を繰り返し、御宗門に向って数々の大謗法を重ねてしまいました。
その報いとして、弟の身は全身ガン細胞に冒され、遂に脳にまで移転し、何回も手術を受けて、頭も体もずたずたに切り裂かれてしまったのでした。まさに、「若悩乱者頭破七分」の御金言どおりの姿を現じて、四十四歳の若さでこの世を去ってしまいました。
そのようなことがありましたので、「この兄だけには、二度と同じ轍を踏ませてはならない!ここで姉夫婦を絶対に救わなくては」との思いが一層深まったのであります。折伏の決意を新たに、毎週日曜日にはお寺に参詣し、早朝勤行に参加して真剣に御祈念しました。唱題を重ね折伏を続けました。そのうち、頑なだった姉夫婦の気持ちが、少しづつ揺れ動き始めました。早速講頭さんに連絡し、折伏に一緒に行っていただけるよう、約束の日を取り付けていたのですが、翌日には姉から「都合が悪くなったから、会えない」という電話が入ります。このように、約束をしては取り消されてしまうということを、何度も繰り返されました。けれども、あきらめるわけには参りません。講頭さんに相談したところ「もう、こうなったら、夜討ち朝駆けで行くしかない」ということになりました。
その準備をしていた矢先、なんとしたことか、姉の夫が突然倒れて病院に担ぎ込まれるという事態が発生してしまいました。しかも、既に手後れでした。急性心不全で、急死してしまったのでした。信じられませんでした。
私は残念でなりません。
悔しくてなりません。
大切な兄弟の二人の命を、あの奪命者に奪われてしまった、との思いを禁じ得ませんでした。創価学会の『ニセ本尊』を拝み、財務ではたくさんのお金を注ぎ込み、学会活動を人一倍してきた人の、この無無残な最期を目の当たりにし、なんともやりきれない、いたたまれない気持ちになりました。『聖人御難事』に、
始めは事無きやうにて終に滅びざるは候はずとの御金言がございます。この姉の家族の打ち砕かれた現実の不幸を見た時、 私は、仏法の厳しい法理を感ぜずにはおられませんでした。
初七日も過ぎ、姉の気持ちも少し落ち着いてきた頃、私は姉に向ってじっくりと今はもう謗法の団体になってしまった創価学会の実態を話し、正法正義を貫いている日蓮正宗の正統さを訴えました。姉は少しずつ心を開き、私の話しに耳を傾けてくれるようになりました。そして昨年の8月の初めに、鎌谷寺の御住職様にお会いいただくため、姉を連れてお寺を訪ねました。御住職様は創価学会の非を、こんこんと諭すように話して下さいました。お話を伺っている途中、姉の表情が突然変わりました。姉はまさにこの時、創価学会の呪縛から解き放たれ、学会の間違いにはっきりと気がついたのでありました。姉はその足で自宅に戻り、自らの手で『ニセ本尊』を取り外し、片づけました。
そして翌日から朝の勤行を御住職様の勤行に時間を合わせて、7時から始めるようになったそうです。約20日間、御本尊さま無しの内得信仰を続けました。毎日毎日が懺悔の唱題だったそうです。この結果でありましょう、遂に御住職様と講頭さんのお計らいにより、昨年8月24日に勧誡式をしていただき、念願の御本尊様を御下付していただくことができました。姉は、もう二度と謗法を犯さないと約束し、9月の支部総登山に参加させていただきました。晴れて、本門戒壇の大御本尊様にお目通りでき、涙を流しながら私の隣の席で唱題をしておりました。
御住職様の折伏を受けてから、姉は毎日かかさず二時間、三時間の唱題を今でも続けているそうです。
一方、社長を失った会社は、最早閉鎖するしか道は無いように思われていましたが、御本尊様の御加護により、従業員の人達も以前より一層団結して会社のために力を出してくれるようになり、今では着実に会社の経営ができているとのことです。
最近は、姉からよく電話があり「御本尊様にこのように護られた」とか、「こんな不思議な事があった」とか、また「もう毎日感謝の題目を唱えさせてもらっている」という、歓喜に満ちた報告を聞かされます。私はその度に、姉を折伏する事ができ、本当によかったと心の底より思っております。
最後にまだまだ私の周りには、創価学会から抜け出せず、謗法を犯し続けている人が大勢おりますので、この人達を一日でも早く、一人でも多く正しい信心に帰依させるため、更に折伏していくことをお約束して、体験発表とさせていただきます。
『僧俗一致の折伏に講中大前進』
恵妙寺支部 山口栄一 北関東地方部総会、まことにおめでとうございます。恵妙寺支部を代表いたしまして、講中の学会員に対する折伏の体験をお話しいたします。昨年10月、日蓮正宗の宗規一部改正に伴い、創価学会に所属するすべての人々は、脱会しなければ11月30日をもって日蓮正宗の信徒としての資格を喪失することになるということを伺いました。私は、これは大変なことだ、一刻も早く、創価学会に残っている人々に知らせなければならない、と思いました。そこで、まず身近な親戚、近くの学会員と思いつくままに、大百法の号外を持って訪問しました。そして、「11月30日までに学会をやめなければ、もう総本山におわします大御本尊様にはお詣りできなくなるんですよ」と話しました。以前から話しをし、時々書籍も渡していた、家内の兄や従姉妹はその場で脱会を決意し、お寺へ行くことを約束してくれました。しかし、中には、話しは聞いてくれても一向に反応のない方や、全く話しを理解しようとせず反発してくる方など、いろいろでした。
そして2・3日すると、学会の幹部と思われる人たちが入れ替わり立ち替わり訪ねて来ました。「学会員の所へは訪問しないでもらいたい。迷惑している」とのことでした。私は、「縁あって、かつては共に信心してきた方々です。私は心配のあまり、ただ仏様のお使いをしているだけで、あなた方にとやかく言われる筋合いはない。本人は、別に迷惑などしてはいない。迷惑に思うのは、池田大作や、職業幹部のあなた方じゃないですか」と言ってやりました。池田に踊らされ、嘘をそのまま真実と信じ込まされて、自分の本当の姿さえ判らなくなっている哀れな学会幹部の姿に、あきれるばかりでした。その頃、講中でも、「うちにも学会幹部が来た」「こっちにも来た」との声が、あっちこっちで聞かれるようになってきました。
ちょうどその頃、御住職の鈴木御尊師より、「今、学会員の救済に努めることは、御法主上人猊下の御指南にお応えする、時に適った信行であり尊い振る舞いである。それを、各々が思い思いに動くのではなく、講中を挙げて一斉に行動してはどうか」とのご指導がありました。 早速、一斉行動日を設けることになり、11月16日と24日が一斉行動日と決まりました。それに先立ち、準備のため、「折伏・再折伏カード」を作成しました。このカードに、自分の心当たりのある学会員、あるいは新たな下種先の氏名、住所、連絡先、自分との関係などを記入し、窓口である打越副講頭へ集約し、御尊師に提出いたしました。御尊師は、毎日の勤行の折に、それらのカードについて折伏成就の御祈念をしてくださいました。一方、寺院としても、学会に籍のある信徒へ、葉書を発送する準備を着々と進められました。また、折伏・再折伏の足腰を鍛えるために、毎週土曜日に「特別勉強会」を御尊師が設けてくださり、御法主上人猊下の御講義『創価学会の偽造本尊義を破す』について御尊師より解説をいただきながら進めていきました。また、以前より、毎月1日から御講前日まで唱題会を行っており、御尊師の御祈念に講中一同お供してまいりましたが、唱題にも一層力が入りました。
一斉行動日は、朝の6時30分からの早朝勤行に集い、御尊師の勤行・唱題にお供します。その後、御尊師の御指導をいただいて一同、御尊師に呼吸を合わせたところで、各地区の実情にしたがい、各々行動に移りました。午前10時をめどに、新来者を連れて再びお寺へ集まり折伏座談会を開くように計画した地区もあります。また、午前中は地区内を激励に歩き、午後1時に再びお寺へ集合する地区、あるいは拠点に集まり、打ち合わせの後、2・3人が組になって学会員宅を訪問するという地区もありました。ほかに、御尊師にお供して唱題を続ける者、少し唱題してから目的の学会員宅へ出発する者、各々が思う存分に行動できたと思います。 そして、その日は一日中、御尊師と中川講頭がお寺にいていただき、いつでも応じていただける態勢をとっていただきました。夕方6時、再びお寺へ戻り、勤行に参加した後、各地区の代表の方から一日の活動状況を報告願いました。聞いておりますと、集ってこられた一人ひとりが、一言でもいい、仏様に、お師匠様に、今日一日あったこと、行ったことを聞いていただきたいという、あふれるばかりの思いが伝わってきました。また、中には「今日は仕事で、あるいはやむを得ない用事で活動に参加できませんでした」と発言する方もおりました。それでも、こうして御尊師のもとに皆とともに結集し、ご報告申し上げたいという思い。やったこと、できたことを話すのはたやすいことですが、やらなかったということ、できなかったということを話すのは、気後れするものです。それでも集まってこられる、これこそ団結の姿ではないかと感激いたしました。
この一斉行動を機に、講中に動きが出てきました。たとえば、私がいくら折伏しても話しが通じず、反発していた方がいました。私は自分の力のなさを感じ、本当に不甲斐なく思い、そういう相手を変えていくのも、ただただ唱題しかない、くじけずに当たっていこうと思っていました。ところが、実に不思議な経過をたどってその方が脱会されたのです。あれほど話しても通じないと思っていた方が、この度の信徒資格喪失のことを知り、自ら恵妙寺に参詣し、御尊師の御指導をいただいて入講されたのです。また、最近入講された同じ地区の方が、すぐに次の方を折伏されたということもありました。
実に不思議としか言いようがありません。我が地区として年間五世帯の折伏誓願目標を決意いたしました。それが、11月の一ヶ月間で、年間目標の5世帯の成果を見、年間では10世帯を成就することができました。私自身も、恵妙寺御住職の鈴木御尊師と奥様の翼の下で、わずかばかりの折伏のお手伝いができた嬉しさでいっぱいです。支部としても年間57世帯の誓願目標を立て、11月だけで36世帯の成果を見、年間93世帯を成就することができました。これは、私共の到底考えの及ばないことです。御法主上人猊下の深い御決意による、仏様の御意、大きな時の動きを感じました。
御法主上人猊下の「新年の辞」の中に、「法界の運行にも、更にはまた真剣な唱題によって無意識の中で清澄な深層の九識に照らされる、個人の運命にも、妙法受持の功徳に於いて実に見事な経過と実証が顕れていることを皆様の一人一人が確信すべきであります」(大百法 492号)との御指南がございました。恵妙寺支部の折伏の成果は、御法主上人猊下の御決意にお応えすべく、鈴木御尊師を中心に僧俗一致で、講中一同が懸命に励んだ結果であったと思います。
今、改めて御法主上人猊下の御指南を謹んで拝しますと、ただただもったいなく、心より有り難く思います。本年の「革進の年」は、まず自らの改革前進に努め、私個人はもちろん支部としても、誓願目標の早期完遂に向かい精進いたしますこと、初登山の折に御戒壇様にお誓い申し上げてまいりました。つたない感想と決意でございますが、体験発表とさせていただきます。
※この原稿は法雲寺支部折元さんのご協力で転載しました。