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『日蓮正宗アルゼンチン布教所』常住御本尊入仏式去る4月18日、アルゼンチン共和国の首都ブエノス・アイレス市において日蓮正宗アルゼンチン布教所の仮開所式並びに常住御本尊入仏式が執り行われた。
これは同布教所の工事がほぼ完了したことにより、翌日からのブラジルでの法要に出席される海外部長・尾林広徳御尊師をはじめ、サンパウロ一乗る寺歴代住職の阿部信彰御尊師(第五代)、関快道御尊師(第三代)、磯村如道御尊師(第六代)はじめ、浅井広昌御尊師、高木法賢御尊師、海外部主任・石田演道御尊師、宗務院書記・須藤信大御尊師、牧野信開御尊師等、有縁の御尊師・信徒が日本から御出席。また、アメリカ合衆国より、NSTプレジデントのロス妙法寺住職・高野泰信御尊師も出席された。
法要は現地時間午後2時、245名の信徒参詣のもと、アルゼンチンでの日蓮正宗永久代表である井尻執道御尊師の導師によって開始された。アルゼンチン常駐指導教師の伊東道玲御尊師による御本尊御開扉、尾林海外部長による献膳の儀に続き、読経・唱題と奉修された。
引き続き式の部に移り、最初に僧侶一同と日本及びブラジル・チリ・ウルグアイからの来賓信徒の紹介があり、その後、アルゼンチン信徒ルベン・デシア氏より経過報告があった。続いて宗務院を代表して尾林海外部長、阿部御尊師、また高木御尊師よりそれぞれ御祝辞が述べられた。この後、大石寺主任理事・八木信宝御尊師、財務部長・長倉教明御尊師をはじめとする御尊師方、ペルー国信徒一同の祝電が披露された。最後に井尻御尊師より参列者に対し、丁重な謝辞が述べられ、法要は滞りなく終了した。
南米での日蓮正宗の布教は今までブラジル一乗寺にすべてを託されてきたが、当布教所の設立により、新たにアルゼンチンも加わることとなった。これにより南米スペイン語圏の他の国々も、アルゼンチンを中心とした広宣流布への着実な前進が期待される。なお、後日アルゼンチンの法律に基づいて必要諸手続きを済ませた後、正式にアルゼンチン布教所として開所される予定である。
サンパウロ一乗寺で30周年記念法要
4月19日、雲一つない秋晴れのもと、サンバウロ一乗寺において三十周年記念法要並びに海外部長指導会が奉修された。(中略)
午後2時、司会者が開式を宣言、出仕鈴の後、僧侶並びに六百人にも及ぶ参詣者が唱題するなか、住織の井尻御尊師を先頭に尾林海外部長、阿部御尊師が入場した。法要は井尻住職による献膳の儀、読経・唱題と奉修された。
式の部に移り、まず子供たちによるダンスが披露され、会場は和やかな空気につつまれた。その後、来賓僧侶の紹介、中村昌斉副講頭による一乗寺30年の経過報告と続いた。次に尾林海外部長が指導に立たれ、法華講信徒の旺盛な信応と献身的な努力と奮闘によって一乗寺をお護りできたことを称えられ、正しい信心による大発展を願われた。続いて阿部御尊師、関御尊師が祝辞を述べられ、それぞれ歴代住職として、法華講各位の純真強盛な異体同心の信心に敬意を表されつつ、今後のさらなる精進を期された。次に信徒を代表して大和正二講頭が、祝辞を述べた。入信25年目に当たる信徒への記念品授与の後、井尻住職より参列の各位に対して丁重な謝辞が述べられ、続いて参詣信徒全員による共同決意の唱和、婦人部有志によるポルトガル語訳の「地涌讃徳」の合唱が披露された。
この後、常在寺住職・細井御尊師をはじめどする各御尊師からの祝電が披露された。小憩ののち駐車場において立食パーティが催され、大歓喜のなか、法要の一切が滞りなく終了した。サンパウロでの法要に当たっては、何者かが警察へ虚偽の通報をしたため空港で足止めされたり、法要当日もこそこそとビラを配ったりしている者がいた。しかしこれらの狡(ずる)い行為はかえって学会の衰えを露呈したものとなってしまい、反対に一乗寺では、この30周年法要の大成功によってさらなる折伏への息吹が強まることとなった。