大白法

平成15年8月1日号


主な記事

<1〜4面>


<5〜8面>


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総本山第66世日達上人第25回忌法要


7月21・22日の両日、総本山において総本山第66世日達上人の第25回忌法要が、御法主日顕上人猊下大導師のもと、厳粛に奉修された。この法要には、藤本日潤総監、大村日統教学部長、早瀬日如庶務部長、尾林日至海外部長、八木日照大石寺主任理事、高野日海、秋山日浄、光久日康、菅野日龍の各御尊能化、宗会議長・土居崎慈成御尊師、宗務院各部長・副部長、大石寺執事の佐野瑩道・小川只道の両御尊師をはじめとする全国の御尊師方が多数御列席された。また、総講頭の柳沢委員長、大講頭の石毛副委員長、井出潔・渡辺定元・吉野範里総代、寺族、信徒代表2180余名が参列した。

On June 21 and 22, the 25th year's memorial ceremony of the 66th high priest, Nittatsu Shonin (1902-1979), was held with almost all priests in Japan and representing believers. Nittatsu Shonin had been transmitted the law from the 65th high priest Nichijyun Shonin in November, 1959, and transmitted the law to the 67th high priest Nikken Shonin in July, 1979. During the years, in 1962, the inter-temple Japanese Hokkeko assembly "Hokkeko Rengo Kai" was established following the teach of his highness.


21日の御逮夜法要は、午後4時から客殿において御法主上人猊下による懇ろな献膳の儀に続き、読経・唱題と進められた。途中、御法主上人猊下の御焼香に続いて、参列者全員が焼香に立ち、日達上人の御高徳を偲びつつ御報恩謝徳申し上げた。ここで、御法主上人猊下より日達上人の御事跡等について御言葉があった。その後、大村教学部長より、参列の各位に対して丁重な謝辞が述べられた。

翌22日は、午前10時より客殿において御正当会が奉修された。御法主上人猊下の大導師のもと、献膳の儀・読経・焼香・唱題と厳粛に修された後、大村教学部長より参列の各位に対して謝辞が述べられた。引き続き、御法主上人猊下大導師のもと、日達上人の御墓前において墓参の儀が執り行われ、正午、法要の一切がとどこおりなく終了した。

日達上人は、明治35年、東京・京橋に御誕生。同43年8月、第57世日正上人を師として得度された。昭和5年、伊那・信盛寺のお留守居となられ、昭和11年に大阪の本伝寺御住職、同16年9月に東京・池袋の常在寺御住職となられ、戦後の復興に御尽力なされた。また、同21年12月に宗務院庶務部長、同31年5月には総監に御就任。その中で同33年12月には群馬県太田市に高林寺を、翌34年3月には千葉市畑町に清涼寺を御建立された。そして、同11月、総本山第65世日淳上人より嗣法(しほう)せられ、第66世に御登座あそばされた。その後、広布達成のために御尽力なされ、法華講連合会の結成をはじめ数々の御事跡を遺されて御当代御法主日顕上人猊下に法を付嘱された後、同54年7月22日、御年77歳をもって御遷化あそばされた。



○御法主上人猊下御言葉 日達上人第25回忌御逮夜法要の砌

総本山第66世日達上人第25回御忌御正当逮夜法要を奉修いたしました。藤本総監以下、宗内のほとんどの僧侶が出席をし、また、法華講総講頭、同連合会委員長・柳沢喜惣次氏ほか、全国よりまことに多数の信徒の方々の御参詣をいただき、ただいま本当に厳粛に、心より日達上人の御報恩の法要を執り行うことができましたことを、総本山といたしまして心から有り難く存じておる次第であります。皆様、まことに有り難うございました。

今回の25回忌という御法要は総本山による奉修でありますから、日達上人の御徳を顕彰させていただく記念品がないかと思っておりましたところ、日達上人が御生前、それも御当職の晩期のころ、皆様もかねて御承知と思いますが、「山桃の 実は小さくも 身を守り 広布の願ひ 萌えいづるらむ」という歌を残されております。これは法華講の、未来の広布へ向かっての前進を心から願われて詠(うた)われたものと拝察いたします。そして、それは現在、塔の原グラウンドの上の駐車場の東側に、碑として、日達上人の御筆のままに石に刻まれております。そこで、今回はその拓本を取りまして、袱紗(ふくさ)にそれを染め抜いてお作りをいたしました。参詣の僧侶ならびに法要に参加された御信徒に、記念品としてこの袱紗をお分けいたすことになっております。

このことからも、日達上人は正法の広宣流布を願われて様々な御指南をあそばされるなかにおいて、700年来、日蓮正宗の大法を護ってきた伝統ある法華講の方々の手によって、未来の広布が実現するようにという深いお心持ちが拝せられるのであります。

さて、私は若いころ、東京の本行寺の住職をさせていただいておりましたが、終戦後のころ、特に東京、大阪は大空襲等によって信徒の方々もほとんど離散し、法華講の講中の組織も前の形が変わってしまって、非常に疲弊しておったのであります。そのような時に、「宗制宗規」の改正とともに、法華講がこれからいかにあるべきかということをお考えになったのが、当時の日淳上人、あるいはまた庶務部長であられた日達上人でありました。

そして、私も出席をいたしましたが、それに関する初めての会合が東京のある場所で行われ、その時に当時の東京の寺院の主な方々が集まって、信徒が所属する寺院一カ寺のみの活動ではなく、お互いに広く連絡を取り合って、広布に向かって前進しようというような内容の会合が持たれました。そのようなところから今日、連合会ができて、それがまた隆々と発展をして宗門の様々な行事の達成に大きな役割を持ち、これについての実現をになってきたのであります。

特に昨年の宗旨建立750年の様々な事業においては、奉安堂の建立、30万総登山の達成というような、法華講信徒にとって未曽有の大業が、本当に立派に完遂できました。これは申すまでもなく仏祖三宝尊の広大な御恩徳とともに、近年における日達上人の法華講に対する並々ならぬ深いお心と御慈悲の賜物であったと私は信じております。そのような面からも、本日は多くの僧侶、また多くの信徒の方々がこの法要に出席をされ、日達上人の御高徳を拝しつつ御報恩の焼香をいたされまして、日達上人も霊山寂光の宝刹(ほうせつ)において心からお喜びのことと拝察し奉ります。

今日、様々な謗法の姿や我が日蓮正宗を不逞にも破らんとする様々な悪団体も存しますが、私どもはこの状況を深く鑑み、あくまで仏祖三宝尊の御威徳を拝し、また御先師の深いお心を拝しつつ、正法護持、邪宗破折の上に、広宣流布へ向かって一路、邁進をしていきたいと思うものであります。そして、本日はこのことを仏祖三宝尊および日達上人に心からお誓い申し上げた次第であります。皆様もこの法要に参加されて、御先師の深い御高徳を拝しつつ、これからの僧俗一致和合しての正法護持興隆にいよいよ御精進あらんことを心から願いまして、一言、私の御挨拶といたします。本日はまことに御苦労さまでございました。

※写真は日蓮正宗の公式サイトのものです。




ニューヨークで同時多発テロ追悼法要
御法主日顕上人猊下大導師


7月15日(日本時間16日)、アメリカ・ニューヨークの世界貿易センタービル跡地(グラウンド・ゼロ)において、御法主日顕上人猊下大導師のもと、「同時多発テロ犠牲者追悼法要」が厳粛に奉修された。

2年前の9月11日、アメリカで起きた同時多発テロ。そのなかで最も多くの犠牲者を出したグラウンド・ゼロには、慰霊者が連日世界中から訪れている。御宗門では、この地において犠牲者の追善と世界の恒久平和を祈念する追悼法要を奉修すべく、関係機関に諮ってきた。3月に入り、現場を管理する「ニューヨーク州並びにニュージャージー州港湾局」から正式な許可が下りたのを受け、NST(日蓮正宗寺院)と緊密な連携を取りながら必要な準備を整えて、この意義深き日を迎えた。

On July 16 (July 15 in USA), the high priest Nikken Shonin visited the "ground zero" to have the memorial service for killed by the terrorism. The date was same one as Nichiren Daishonin submitted "Rissho Ankoku Ron" to the government for stopping the natural and artificial disasters that deeply came from bad minds of human beings, especial bad religions. After $100,000 contribution to the survivor's office, his highness told the importance of the ceremony to progress true peace of the world.


7月14日午前11時(日本時間)、成田をお発ちになった御法主上人猊下には、総監・藤本日潤御尊能化、海外部長・尾林日至御尊能化、大石寺理事・小川只道御尊師をはじめ10数名の随行を従えられ、同日午前11時20分過ぎ(現地時間)、無事ニューヨークに御到着あそばされた。同日夕刻よりホテル内において、地元NSTの御尊師方も加わって懇談会が催され、御法主上人猊下より甚深の御言葉を賜った。

明けて、快晴に恵まれた15日。午後1時半、御法主上人猊下は、随行14名と妙説寺支部の代表信徒25名、合わせて39名の僧俗と共に、広大なグラウンド・ゼロの南側の一角にある法要会場に御到着。時に、日本では7月16日の午前2時半。日付は大聖人が世界平和の真の方途を説く『立正安国論』を鎌倉幕府に奏呈したその日に当たり、しかも総本山では、丑寅勤行が始まる時刻。参加した誰もが、不思議な時の符合を感じた。

早速すべての会場準備が手際よく整えられると、1時40分、開会が告げられた。出仕鈴が鳴り響くなか、御法主上人猊下が御出仕あそばされ、まず南面した祭壇に御本尊が奉掲され、その前に位牌が安置された。題目三唱に続いて、朗々とした大導師の音声に唱和した、参列者の読経が周囲に響く。フェンスの外では、人数制限で入りきれない同志も真剣な表情で参加し、内外一体となった追悼法要は厳粛裡に進行。焼香、唱題に続いて、犠牲者の諸精霊の冥福を祈る追善の回向が懇ろに修せられた。参列者一同も、犠牲者の冥福と真の世界平和の到来を心から祈念した。

その後、「港湾局世界貿易センター惨事遺族基金」に対し10万ドルの献金が行われ、御法主上人猊下より御言葉と共に、目録のプレートが、港湾局副コミッショナーのポール・ヌンチアート氏に手渡された。御本尊が奉収された後、題目三唱をもって法要はとどこおりなく終了。御退座の後、控室において、港湾局の現場責任者より、大惨事とグラウンド・ゼロについての説明を受けた。午後2時50分、無事に法要の一切を終えられた御法主上人猊下御一行は、現地を後にされた。

宿舎のホテルで小憩の後午後6時20分、御法主上人猊下には、タイムズ・スクエアにほど近い「妙説寺マンハッタン出張所」を御視察あそばされた。同出張所は、23階建てビルの18階部分に位置し、さる6月30日に誕生したばかりの待望の布教拠点である。御法主上人猊下には、しばし内部をご覧になられ、その後、集まった信徒に対し親しく御言葉を賜った。

毎週の夏期講習会の激務の中、御法主上人猊下の大きな御慈悲により、今回の御親修を賜った妙説寺の信徒にとり、その喜びは想像に難くない。出張所御視察の折、御法主上人猊下は、「勇猛精進」と記念の揮毫をあそばされた。それが今や世界平和の原点となったグラウンド・ゼロのあるニューヨークの信徒にとって何よりの励ましとなり、永遠の指針となっていくだろう。今回の御親修を契機に、世界広布が一段と進展し、ニューヨークが真の平和の発信地となることを祈るものである。

なお、御法主上人猊下御一行は、16日午後零時15分(現地時間)にニューヨークを発たれ、17日午後3時10分(日本時間)、無事成田空港に御帰国あそばされた。



◇追悼法要に参加して 妙説寺支部・デニス・ハガティー講頭

2001年9月11日の同時多発テロの際、ワールドトレードセンターで、テロリストの襲撃により亡くなられた方々に対する追悼法要に参加した一人として、妙説寺法華講支部を代表し、御法主日顕上人猊下に心より感謝の言葉を述べさせていただきます。

このグラウンド・ゼロにおける追悼法要は、貴重な生命を断たれた方々の真のご冥福と菩提を約束するのみならず、ニューヨークを全人類の幸福と平和のための中心地に変える根本的原因になると確信いたします。ワールドトレードセンターの2つのビルの破壊と崩壊、そして約3000人近い人命が失われたことは、偉大な街の巨大な傷跡です。ニューヨークは、その発祥当時より、世界中の人々が溶け合ってきた街として発展し、ついには世界経済と文化と自由の中心地になりました。

そうした街で、野蛮でしかも無慈悲なやり方で罪のない多くの市民が殺されたことは、末法における貪瞋癡の三毒がはっきり現れたものだと思います。もしこの三毒をこのまま放置しておくならば、人類は確実に破滅に向かうでしょう。その意味からも2001年9月11日は、人類の築き上げた文明の大きな分岐点となると思います。

今回の御法主上人猊下の我々の街へのご訪問、そして追悼法要の御親修が、ニューヨークそしてアメリカ合衆国、さらには全世界の宿命の転換のスタートになることを、すべての法華講員は心より信じています。今後2003年7月15日という日は、この世のすべての毒が薬として変じていく出発点として思い起こされていくでしょう。そして「南無妙法蓮華経」の大法が、ニューヨーク市、米国東北部、カナダ、南北アメリカ、そして全世界へと、確実に止めどもなく流れ始める大きな起点となっていくでしょう。

御法主上人猊下が、我々及びニューヨーク市に示してくださった大慈大悲に対する感謝の意は、到底言葉には言い表すことができません。これからは、御報恩のために、妙説寺法華講メンバーとともに日々の信行を倍増し、広布の使命を決して忘れることなく、広宣流布を実現するまで、今まで以上の折伏をたゆまず実践することをお誓いいたします。



◇追悼法要に参加して 妙説寺支部・スタン・グリンバーグ

私は米国東北部・ニューイングランド地方の法華講員を代表し、2001年9月11日のテロリストの襲撃により命を失った、私の友人たちに対する追悼法要を御親修賜った御法主日顕上人猊下に、深い感謝の意を表します。また、遠路はるばるこの追悼法要にご参加くださいました大勢の御僧侶、並びに寺族及び関係者の方々に、心より感謝いたします。ありがとうございました。私たちは、日蓮正宗の信徒として、御本尊様の偉大なお力により、2年前の悲劇の日に命を落とされた方々の、来世における真の平穏と幸福が叶えられたことを確信いたします。

ちょうどこの追悼法要の時間に、富士山の麓において、私たちの総本山に700年間伝わってきた世界平和を祈る丑寅勤行が行われております。それに加えて、奇しくもこの日は、大聖人様の『立正安国論』の奏呈より数えて、744年目の朝に当たります。日蓮大聖人様の教えは「立正安国論に始まり、立正安国論に終わる」ということが言われておりますが、この追悼法要を契機にして、ニューヨークの法華講メンバーは、生涯この『立正安国論』の精神を持ち続けていくことをお誓い申し上げる次第です。そして、私たちが『立正安国論』の記念の日に、追悼法要に参加できたことが出発点となって、2009年の「『立正安国論』正義顕揚750年」の記念の日には、1000名の妙説寺法華講員が、総本山大石寺に登山するという目標が達成できるよう願ってまいります。

本日の追悼法要を執り行ってくださったことに対して、今一度、御法主日顕上人猊下に心の底より感謝申し上げます。日蓮正宗の信徒としてここに集まった私たちは、この感謝の気持ちを言葉で言い表すことはできません。この大慈大悲に対する御報恩のため、私たちは、不惜身命の精神で、真の世界平和に向けて、三大秘法の広宣流布に精進していくことをお誓いいたします。




離脱僧・創価学会の策動に関して『院達』発せられる



院第3633号

 平成15年7月22日

                     宗 内 一 般

                        日蓮正宗宗務院 印

   創価学会・憂宗護法同盟の「御相承」に関する誹誇について

 今般、創価学会、及びその傀儡である憂宗護法同盟は、創価新報、及び『法主詐称』
と題する悪書において、御先師日達上人が、御当代日顕上人猊下に血脈相承をなさらな
いまま御遷化されたとして、本宗の血脈法水と御法主日顕上人猊下に対する悪しざまな
誹謗を行っています。

 平成3年の創価学会破門以来、彼らは同様の悪言をもって、御法主日顕上人猊下を誹
毀讒謗し続けてきました。今回の誹誇の内容もまったくその蒸し返しであり、そのほと
んど全てがこれまでに本宗より破折し尽くされた事柄であります。彼らは厚顔無恥にも、
またもやそれを繰り返して御法主上人猊下誹謗の悪言として用いているものであります。
こうした手口は、本宗に背き異流義と成り果てた反逆者らが使う卑劣な常套手段であり
ます。

 しかも特に今回の誹謗においては、本宗の血脈相承に関して、「御相承箱」が国分寺
市大宣寺にあり、昭和56年1月13日、御法主上人猊下、早瀬義孔師(故人)、早瀬
義寛師(現・早瀬日如庶務部長)、八木信螢師(現・八木日照大石寺主任理事)、阿部信
彰師(現・庶務部副部長)等が大宣寺へ出向き、菅野慈雲師(現・菅野日龍大宣寺住職)
から「相承箱」を奪い取ろうとして失敗したなどと、まことしやかに述べています。

 これにつき、このたび、御法主上人猊下より、「御相承箱」のことは宗義の大事であ
り、軽々に口にすべきではないが、御先師よりお承けした「御相承箱」は、総本山内の
しかるべき場所に常時厳護申し上げてある旨の御言葉がありましたので、お知らせいた
します。

 よって、彼らの言が、作り話であることは、その根拠を全く示せないことからも明白
であり、当然ながらかかる事実は全くないことが、これら各師(故早瀬義孔師を除く)
の証言により明白であります。

 本日、大宣寺住職菅野日龍師、及び三師連名にて、関係者に対し、捏造報道の撤回と
謝罪を厳しく求める通告書が送付せられ、また、宗内各位に対し、かかる誹謗が事実無
根の謀略であるとの声明文が提出されました。(別紙)

 宗内各位には、このような謀略に対して、断固たる態度で対処せられるよう通達いた
します。

                                   以 上



 ☆声明文 大宣寺住職・菅野日龍御尊能化


 今般、創価学会機関紙『創価新報』7月16日号、並びに悪書『法主詐称』に、本宗
に対する悪質な誹謗が掲載されており、特に本宗の血脈相承に関して、ある僧侶の言と
して、「相承箱」が国分寺市大宣寺にあるなどとしています。

 もとより、大宣寺に「御相承箱」なるものが存在する筈がなく、そのような言を為し
たある僧侶とは誰か、その者の氏名を公表すべきであります。かかる本宗信仰の根幹に
対する虚偽握造の悪質な報道をすることは、まことに許しがたい行為であります。

 また、最近興味深い話が飛び込んできたとして、本宗僧侶の実名をあげ、これら各師
が昭和56年1月13日に大宣寺を訪れ、「相承箱」を奪い取ろうとしたが失敗したな
どとしていますが、かかる記述も、当然ながら全く事実無根の作り話であります。

 宗内各位には、このような虚偽捏造の報道に紛動されることのないよう願います。

 右、声明いたします。

  平成15年7月22日
  
        大宣寺住職 菅 野 日 龍 (印)

 宗 内 各 位



 ☆通告書 早瀬日如御尊能化、八木日照御尊能化、阿部信彰御尊師(創価学会宛)


 今般、創価学会機関紙『創価新報』7月16日号11面・12面に掲載された記事は
本宗に対する許しがたい誹謗である。

 特に本宗の血脈相承に関して、ある僧侶の言として、「相承箱」が国分寺市大宣寺に
あるなどとし、また、最近興味深い話が飛び込んできたとして、我々の個人名を挙げて、
昭和56年1月13日に我々が大宣寺へ出向き、「相承箱」を奪い取ろうとしたが失敗
したなどと記述しているが、かかる記述は、当然ながら全くの事実無根である。ある僧
侶とは誰か、その者の氏名を公表し、記述の根拠を明示せよ。

 かかる重大な事柄を捏造した虚偽の報道により、人心を迷惑することは、社会的にも
絶対に許されない、悪質、かつ卑劣極まる行為である。

 よって、本書面到着後、10日以内に、当該記事内容を撤回し、謝罪するよう断固要
求する。

 平成15年7月22日
       法道院主管 早 瀬 日 如 (印)
       妙泉坊住職 八 木 日 照 (印)
       妙國寺住職 阿 部 信 彰 (印)


  東京都豊島区南池袋1丁目13番16号
       法道院主管 早 瀬 日 如 (印)


 東京都新宿区信濃町18番地
  創価新報刊行会
   本 多 正 紀 殿

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 東京都新宿区信濃町三二番地
  創価学会
   会長 秋 谷 栄 之 助 殿

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 東京都新宿区信濃町三二番地
  創価学会
   名誉会長 池 田 大 作 殿



 ☆通告書 菅野日龍御尊能化(離脱僧宛)


 今般、憂宗護法同盟著『法主詐称』に記載された文書の内容は 本宗に対する許しが
たい誹謗である。

 特に本宗の血脈相承に関して、ある僧侶の言として、「相承箱」が国分寺市大宣寺に
あるとしているが、もとより大宣寺には「御相承箱」なるものは存在しない。ある僧侶
とは何者か、その僧侶の氏名を公表せよ。

 また、最近興味深い話が飛び込んできたとして、複数の本宗僧侶が、昭和56年1月
13日大宣寺を訪れ、「御相承箱」を奪い取ろうとしたが失敗した、などとの記述があ
るが、かかる記述も、当然ながら全くの事実無根である。そのようなことを話した者の
氏名を明示せよ。もし公表できなければ、捏造の謀略と断ずる。

 かかる虚偽の報道により、人心を迷惑することは、社会的にも絶対に許されない悪質
極まる卑劣な行為である。

 よって、本書面到着後、10日以内に、当該記事内容を撤回し、謝罪するよう断固要
求する。

 平成15年7月22日

  東京都国分寺市内藤2丁目34番地5
       大宣寺住職 菅 野 日 龍 (印)           

 京都市伏見区北端町22番地
  憂宗護法同盟代表
   小 板 橋 明 英 殿






自称正信会の策動に関して『院達』発せられる



院第3632号
                       宗内一般
 平成15年7月19日
                         日蓮正宗宗務院 印

  自称正信会の策動について

 今般、「正信会『阿部妄語録』出版委員会」を差出人とする封書が、日蓮正宗各寺院
に送りつけられました。これは本年3月、「同委員会」が、『阿部妄語録』なる御法主
日顕上人猊下誹謗の悪書を作成し、御法主上人をはじめ、全国の寺院へ恣意的に送りつ
け、宗内を攪乱せんとしたことに対し、去る6月7日、日蓮正宗青年僧侶邪義破折班著
「自称正信会の『虚言集』を粉砕す」により、彼らの悪書に鉄槌が下されたことを逆恨
みし、あろうことか御法主日顕上人猊下に対して公場対決を要求してきたものでありま
す。

 封書の裏書が、「正信会事務局」となっているところから、「同委員会」とは、去る
昭和56年1月21日、静岡地裁に対し、「日顕上人への血脈相承はなかった」との理
由を作り上げて、管長地位不存在の確認並びに職務執行停止を求めて提訴し、宗門から
宗制宗規に則り、擯斥処分を受けた自称正信会の元僧侶らと推定されます。

 彼らは、恐れ多くも御先師日達上人が、御当代日顕上人猊下に血脈相承をなさらない
まま御遷化されたなどという、不知恩極まる血脈否定の邪義を申し立て、仏法上、重大
な謗法を犯して、擯斥となった反逆者であります。その自らの立場を忘れ、御法主日顕
上人猊下に対し奉り、公場対決せよなどという要求をすること自体、無礼千万な許され
ざる行為であります。

 かつて彼らは、御登座後、一年半もの間、日顕上人猊下に対し奉り、血脈付法の御法
主上人として尊崇し、信伏随従していたにもかかわらず、宗門の方針が自らの意にそぐ
わぬという自分勝手な理由により、突如、御先師日達上人から御当代日顕上人への大事
なる血脈相承を否定したものであり、彼らが起こした裁判で、最高裁が信仰次元の問題
であるとして明白な判決を避けたことを奇貨とし、以来、20年もの間、本宗寺院を不
法に占拠し続けているのであります。

 このような非法の徒輩による今回の行為こそ、まさに言語道断の思い上がりと言わね
ばなりません。彼らはその書面で、日顕上人猊下が公場対決に応ずるよう宗内僧俗を煽
る文言を述べていますが、彼らの狙いが、本宗の血脈法水の破壊にあることは明白であ
ります。宗内各位には、かかる彼らの悪辣な策動に対して、断固たる態度をもって対処
せられるよう通知いたします。

                                            以 上




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