大白法

平成23年9月16日号


主な記事

<1〜5面>

<6〜8面>


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立正山大廣寺 寺号公称 板御本尊入仏法要

御法主日如上人猊下 中米パナマ共和国へ


僧俗一致による純真な信心で前進するパナマ共和国に、御法主日如上人猊下が御下向あそばされた。このたびの御親修は、パナマ市内の布教所が寺号を公称し、板御本尊入仏法要奉修の大導師を賜るためのものである。この御親修には、教学部長・水島公正御尊師、海外部長・漆畑行雄御尊師、大石寺理事補・小林道剛御尊師が随行し、来賓として、遠霑寺住職・浦上然道御尊師、住本寺住職・阿部郭道御尊師をはじめ有縁の御僧侶・寺族が日本及び各国から出席され、また日本よりの来賓信徒として星野副委員長、篠田編集部長が出席した。


立正山大廣寺寺号公称並びに板御本尊入仏法要

御法主上人猊下御一行は、ニューヨーク経由で三日夜、パナマ共和国に御入国あそばされ、翌4日、パナマ市カルメン地区において、立正山大廣寺寺号公称並びに板御本尊入仏法要が、御法主上人猊下大導師のもと、厳粛かつ盛大に奉修された。この法要にはパナマ全土及びコロンビア・ロサンゼルスから代表信徒340余名が参集し、本堂を埋めつくした。

午前9時前、この日を待ちわびた現地僧俗一同がお待ち申し上げる中、御法主上人猊下は大廣寺に御到着。降車後、入口正面に掲げられた山号額・寺号額の除幕式に臨まれ、続いて初代住職に任ぜられた舟橋信清御尊師、僧侶・信徒代表・寺族の順に親しく御目通りを許された。

午前10時より、御法主上人猊下大導師のもと、法要が開始された。小林理事補による御本尊御開扉、水島教学部長による献膳の儀に続き、読経・焼香・慶讃文奉読・唱題と如法に奉修された。この後、御法主上人猊下より甚深の御言葉を賜った。

引き続き式の部に移り、現地信徒を代表してアイダ・デ・レモン氏より同日の慶事に至る経過報告、次いで水島教学部長、漆畑海外部長、ルース・トレス氏よりそれぞれ祝辞、最後に舟橋住職より丁重な謝辞が述べられ、法要はとどこおりなく終了した。 法要中に始まったスコールもさらりと上がり、法要の後、御法主上人猊下は、「蜜柑」の御手植えをあそばされた。最後に、本堂で代表者による記念撮影が行われ、午後0時半、御法上人猊下は僧俗一同がお見送り申し上げる中、大廣寺を後にされた。


記念祝賀会

同日、午後7時より、パナマ市内のホテルで記念祝賀会が、御法主上人猊下御臨席のもと開催された。初めに御法主上人猊下より御言葉を賜った後、漆畑海外部長、星野副委員長より祝辞が述べられた。その後、浦上御尊師の発声により乾杯が行われた。

会食も中ほどを過すぎると、信徒代表より、パナマ僧俗から記念品が御法主上人猊下に対し贈呈された。続いて青年部・少年部等による民族舞踊・合唱などが披露された。最後にパナマ僧俗を代表して舟橋住職より、丁重な謝辞と今後の決意が披瀝され、祝賀会は盛況のうちに終了した。

一切の行事を終えられた御法主上人猊下は、五日にパナマをお発ちになられ、7日午後3時35分、成田国際空港に御機嫌麗しく御帰国あそばされた。


日蓮正宗パナマの歴史は平成5年4月、創価学会の幹部であったルース・トレスさんをはじめ6名が脱会したことに始まった。前御法主日顕上人猊下の御指南とロサンゼルス妙法寺高野泰信御尊師の指導のもと正法正義を受持信行し、その後、宗教活動を行う非営利法人の認可・僧侶常駐・布教所開所と着実に発展してきた。このたびも、6月13日に本年の折伏誓願目標を早期に達成し、喜びの中待望の御親修を迎えた。


御法主日如上人猊下御言葉

立正山大廣寺寺号公称板御本尊入仏法要の砌
平成23年9月4日 於 パナマ共和国パナマ市


 本日は、パナマ立正山大廣寺公称ならびに板御本尊入仏法要、まことにおめでとうございます。

 この立正山大廣寺は、1996(平成8)年11月、非営利法人「日蓮正宗テンプル・パナマ」が認可されたのち、2001(平成13)年、僧侶常駐がかない、翌2002(平成14)年9月、様々な難関を乗り越え、パナマ初の布教所として、市内ロサンヘルス地区に開設されました。

 その後、ベジャビスタ地区へ移転いたしましたが、より交通至便で御信徒が集まりやすいカルメン地区に移転が決定して当地を購入し、昨年3月、建物が完成して布教所移転新築法要を行い、今回、晴れて板御本尊をお迎えするとともに、布教所から寺院へ昇格して寺号を公称し、本日めでたく、関係各位多数の御出席を得て、立正山大廣寺公称ならびに板御本尊入仏法要が、盛大かつ厳粛裡に執り行われるに至りましたことは、宗門といたしましても、また皆様方現地の御信徒にとりましても、この上ない喜びであろうと、心からお喜び申し上げるものであります。まことにおめでとうございます。

 また、本日の盛儀を迎えるに当たり、住職・船橋信清師には、日ごろからの御奉公に加え、寺院建立へ向けて誠心誠意、尽力されましたことを心から謝するとともに、多大なる御協力をいただいた関係各位ならびに地元御信徒各位に厚く御礼申し上げます。まことに有り難うございました。どうぞ、これからも僧俗一致、異体同心して、寺檀和合・寺運興隆を図り、いよいよ御精進くださるよう心から願うものであります。

 さて、本宗における寺院とは、それぞれの地域における大法弘通の法域として、その意義と目的のために建立されるものであります。したがって、今後はこの意義と目的を体して、この寺院をパナマ広布の拠点して自行化他の信心に励み、中米各地はおろか、世界流布を目指していよいよ御精進くださるよう心から願うものであります。

 特に今、宗門は来たる2015(平成33)年・第二祖日興上人御生誕770年を期して、 法華講員50%増と2021(平成33)年 ・宗祖日蓮大聖人御聖誕800年までに、法華講員80万人の体勢を構築することを目指して、大前進をしております。このことは、全世界の本宗僧俗が果たすべき大事な使命であると同時に、一人ひとりがこの使命を果たしていくなかに真の団結が生まれ、かつ自他共の幸せも、また全世界の平和も実現可能となるのであります。

 幸いパナマにおいては、僧俗一致して折伏を実践し、既に本年度の折伏誓願も達成され、力強く広布への道のりを歩まれていることに、心からの敬意を表するものであります。これも住職・船橋信清師をはじめ、パナマの御信徒が心を一つにして精進してきた結果であり、このことは必ずや大御本尊様の御照覧あそばされるところと、心から喜びに堪えません。

 大聖人は『持妙法華問答抄』に、「願はくば『現世安穏・後生善処』の妙法を持つのみこそ、只、今生の名聞後世の弄引(ろういん)なるべけれ。須く心を一にして南無妙法蓮華経と我も唱へ、他をも勧めんのみこそ、今生人界の思出(おもいで)なるべき」(御書300ページ)と仰せであります。

 今、末法の本未有善の衆生は、末法御出現の久遠元初の御本仏日蓮大聖人がお唱えあそばされた妙法蓮華経によって、初めて成仏得道がかなえられるのであります。されば、このたびの立正山大廣寺公称ならびに板御本尊入仏法要を機になお一層の信心に励まれ、僧俗一致の磐石なる体勢を構築して、一天広布を目指して師子奮迅の働きをなされますよう、心からお祈り申し上げます。

 最後に、立正山大廣寺の寺檀和合・寺運興隆、ならびに住職・船橋信清師をはじめ御信徒各位のいよいよの信心倍増と御繁栄を心からお祈り申し上げ、本日の挨拶といたします。本日は、まことにおめでとうございました。


■経過報告 アイダ=デ=レモン

 総本山大石寺第68世御法主日如上人猊下の大導師を賜り、盛大に当法要が奉修され、本日はたいへんおめでとうございます。

 本日の慶事に至る経過報告を申し上げます。

 日蓮正宗パナマの歴史は今から18年前に遡ります。1993年4月に、当時創価学会の幹部であったルース・トレスさんをはじめとする6名が創価学会を脱会し、日蓮正宗の所属となりました。その後、1993年6月12日の第1回の会合には30名が集まり、強盛な信心で、前御法主日顕上人猊下の御指南とロサンゼルス妙法寺住職・高野泰信御尊師の御指導のもと、日蓮大聖人の正法正義を受持信行していくことを誓い合いました。この時の感激は、今もなお鮮明に覚えております。

 1996年11月8日、日蓮正宗テンプル・パナマは、宗教活動を行う非営利法人として認可され、中南米各国への布教基盤が確立されました。翌年の5月には、尾林前海外部長の御臨席のもと、法人設立記念法要と合わせて、第4回総会が盛大に開催されました。

 2001年10月には、パナマ担当責任者として山崎信理御尊師が着任され、2002年7月には新たに物件を購入し、9月28日、パナマ布教所が開所され、その際には尾林前海外部長をはじめ9名の御僧侶がパナマを来訪されました。その後、第2代佐々木信華御尊師、第3代舟橋信清御尊師と、布教所責任者の御僧侶が引き継がれていきました。

 そして、2010年3月、御法主上人猊下の御名代として、漆畑海外部長の御導師により布教所の移転新築法要が行われ、現在地に布教所が移転されました。新築されたパナマ布教所は、信徒が参詣するのにたいへん便利な立地です。

 このたび御親修を迎えるに当たり、御法主上人猊下の御慈悲を賜り、御宝前の仏具の塗り直しと御厨子などを新調していただき、より荘厳になりました。皆様方の多大なるご協力に対し、パナマ信徒を代表して心より感謝申し上げます。

 私たちはこれより御法主上人猊下の御指南を根本として、舟橋御住職と共に僧俗和合・異体同心し、このすばらしい大廣寺で多くの信徒が勤行・唱題に励み、折伏を実践してまいります。御法主日如上人猊下、まことにありがとうございました。

 以上、経過報告とさせていただきます。


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