総本山第68世日如上人猊下御代替慶祝登山について
Domestic and Oversea Celebration Tozan for Inauguration of the 68th High Priest, Nichinyo Shonin Geika


冨士門家中見聞(日目伝)抜粋

釈日目俗姓は新田なり。新田は地名、奥州三迫の内に在るなり。父、此の地を領する故に新田と号するなり。父が先は下野国小野寺十郎道房が子、太郎重房始めて此の地を領す。是より来(このか)た新田と称するなり。重房が子五郎重綱が五男なり。伊豆国に居寓する南条入道行増の息女を妻と為し、師を懐胎する事十二月、文応元年庚申師を生む。稚名は虎王丸と号す。(中略)

健治二丙子年十一月二十四日身延山に詣でて大聖人に値い奉る。十七歳なり。是れより侍者として七年の間、常随給仕し、其の間御説法を聴聞せざることなし。之に依て習学せざることも亦能く暁了したまへり。(中略)亦法華経の御講釈を聴聞すること二度なり。亦、巧於難問答に達せり。此の故に問答勝ち手五箇条を相伝したもう。答亦五箇条あり。合わせて十箇条の問答なり。世間に早勝と云うは此伝写本なり。此の故に伊勢法印と問答したもう時、一両句にて閉口致さすも此の相伝の故なり。

其の頃御牙歯脱け落つ。聖人此の歯を以って日目に授けて曰わく、「我に似(あやか)り問答能くせよ」とてたまわりける御肉付の御歯と申すは是なり。此の御歯当山霊宝随一なり。広宣流布の日には光を放ちたもうべしと云えり。亦大聖人一紙の血脈を以って日目に下さる。其の文に云く、「一、日興に物かヽせ日目に問答させて又弟子ほしやと思わず。小日蓮小日蓮」と。

日蓮正宗聖典652ページ


御代替奉告法要並びに慶祝登山について

このたび、総本山第68世日如上人猊下の御代替奉告法要が、4月6・7日の2日間にわたり、御霊宝虫払大法会と共に奉修されることとなった。また、引き続き御代替慶祝登山が、翌8日から14日までの7日間にわたって執り行われる。


御代替奉告法要

御代替奉告法要は、御法主上人猊下の御代替に当たって、御隠尊猊下より御当代御法主上人猊下に、大石寺の重宝(宗祖大聖人御真筆御本尊・御生骨・御灰骨・最初仏・御書・御消息・二祖日興上人以下御歴代御本尊・各種法宝等)を引き渡されるため、改めてその一切を点検し相違ないことを確かめるという、授与の儀式を兼ねて行われるために、古来のしきたりにより御霊宝虫払大法会の佳節に合わせて奉修されている。

4月6日午後1時半からの御代替奉告法要は、古来の伝統に則り、生身の御仏がおわします御影堂において厳粛に執り行われる。このため、御影堂に入場できる信徒数は制限されるが、今回、客殿において大型スクリーンで同時放映を行ってくださり、御霊宝虫払大法会の参列者全員が御代替奉告法要の様子をつぶさに拝することができる。また、本年の御霊宝虫払大法会の登山者数は、例年よりも多く受け入れられるように計画している。

御代替奉告法要は、宗祖日蓮大聖人以来、正しく流れ伝えられてきた御歴代御法主上人猊下の血脈相承の上に執り行われる重大行事であり、私たちがこの御法要並びに慶祝登山に参列できるのは、得難い果報である。

また、第2日目には御生骨内拝が特別に許される。これは御代替の砌と50年に1度の宗祖日蓮大聖人御遠忌法要以外には開封されることはない。この法要に参列した者のみ内拝を許された秘宝である。御開扉に引き続いて奉安堂で行われる内拝は、奉安堂内の正面中央に御生骨が安置され、読経・唱題に続いて御生骨説法を賜る。その後、唱題の中、全参列者が順に席を立ち御生骨の前まで進み、歩きながら拝することとなる。


御代替慶祝登山

大勢の信徒がこの盛儀に臨めるようにとの御宗門の御計らいによって、御代替奉告法要のほかに、御代替慶祝登山として8日から14日までの7日間(9回)にわたってその機会を設けていただいた。この御内拝に臨む我らは、清浄なる心持ちで、信心の上から謹んで拝すべきである。

私たちは、3月に行われる春季総登山会の3万名結集を成し遂げ、続く4月に迎える御代替の盛儀に巡り合える因縁を自らが自覚し、また縁ある人に伝え、支部を挙げて大勢で慶祝の御登山に臨もう。

大白法 平成18年2月16日号1面


慶祝登山の日程発表される

今般宗務院より、総本山第68世日如上人猊下御代替奉告法要・総本山御霊宝虫払大法会、並びに御代替慶祝登山の日程が発表された。なお、詳細については追って通達される。日程は以下の通り。

大白法 平成18年1月16日号7面 (The Daibyakuho Paper, Jan. 16)


当該期間の一般添書登山は取り止め

御代替慶祝登山が行われることにより、4月の添書登山日程のうち、8日(土)、9日(日)、10日(月)、11日(火)、15日(土)、16日(日)は添書登山と支部総登山は取り止めることになった旨、内事部より通達がありました。

Because of the celebration tozan, the office canceled personal tozan scheduled on the following six days: April 8, 9, 10, 11, 15, 16.

大白法 平成18年1月16日号7面 (The Daibyakuho Paper, Jan. 16)


参考資料

総本山第67世日顕上人御代替式並霊宝虫払大法会

大白法 昭和55年5月16日号