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人は一生のうちに何回も交通事故に遭遇はしない。だからいざ事故を起こしてしまったときに、どうして良いか分からない。そのような万が一のときに少しでも知識があれば、慌てなくてすむ。ここでは交通事故の時起こるであろうさまざまなトラブルを物語り風にしてみた。

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人身事故の補償内容

(1999年1月26日更新)

今マスコミで話題になっている「格付け」の説明

(11月29日更新.12月13日手直し)

万一、交通事故を起こしたら(11月/14更新)

ぼんちゃんの交通事故てんまつ記

交通事故処理・保険金請求に関して、無料相談実施中!

うれしいメール

(1998年2月25日更新)

以前からこのホームページを見たのがきっかけで、事故相談にのっていた大阪のMさんから今日メールが来た。原付同士の交差点での出会い頭事故で相手には任意保険も自賠責保険もないケース。相手に誠意がなく話が難航していたのだが、小額訴訟で、修理代金を払ってもらう判決を得たとのこと。本人の粘り強い交渉と訴訟にまで持ち込んだ努力が効を奏したとは言え、多少なりともお役に立てたかとうれしく思います。

ぼんちゃんの交通事故てんまつ記

 ある夜の出来事

 夜10時ごろ電話が鳴った。

「もしもし、お宅の保険屋さんおかしいんじゃない?どうして私が悪いのよ?昨日の事故はあなたが悪いのだからこちらの修理代40万円払って頂戴。出さないんだったら、出るところへ出るわよ。」

とこちらの話もろくに聞かないで、一方的に怒鳴りまくっている。しばらくして、昨日の事故の相手だと分かったが、なんでいきなり怒鳴られなければいけないのか。気を取り直し、

「良く事情が分からないのですが、どうされたのですか。」と聞く。

「どうもこうもないわよ。私がどうしてあなたの修理代を出さなきゃいけないのよ。私は被害者ですからね。こちらの修理代を払って頂戴。」と相手

「あなたにこちらの修理代を払うように、こちらの保険会社の人が言ったのですか。」

「そうよ。こちらにも責任があるとか過失割合があるとか言って、私にも修理代を出せって、冗談じゃないわよ。あなた修理代全部払ってくださいね。もし払ってくれないのなら、裁判しますからね。」

 と言うと一方的に電話を切ってしまった。困ってしまったぼんちゃんは、保険屋さんの自宅の電話番号を探し出し、電話で事情を話した。

「そうですか。それは大変でしたね。でも心配しないで下さい。今から電話してみます。私と保険会社の担当者で話はしますから。今度電話があったら、『すべて保険会社に任せたから、そちらに電話して下さい。』とだけ伝えて下さい。」

 と同情はしてくれるのだが、少し頼りない話、また電話があったらどうしようかと思う。

しばらくして保険屋さんから電話があった。

「今電話しました。どうも誤解があるみたいで、自分には責任がないとおっしゃるばかりで、話にも何もなりませんでした。訴訟もやりたければどうぞと話しておきましたから、こういうのは慣れていますから心配しないで下さい。大丈夫です。こちらにすべてお任せ下さい。」

 ますます不安になってきた。訴訟をおやり下さい???慣れているから大丈夫???この保険屋さんはいったい何を言っているのだろうか。」

その翌日9時過ぎにまた電話があった。

「もしもし、こちらは悪くないのだから、保険会社が払わないのだったら、あなたが払ってよ。こちらは弁護士だって知っているから払ってくれなきゃ裁判するわよ。」とまたすごい剣幕で怒鳴っている。次にだんなと言う人が出てきて、

「保険会社は保険会社、あんたはあんたなのだから、ごちゃごちゃ言ってないで早く払え、裁判するぞ。」

と半ば脅しになってきた。何とか保険屋さんに任せてあることと、保険屋さんから連絡をさせることを伝え、震える手を押さえながら、電話を切ると保険屋さんに電話した。

「分かりました。じゃあまた電話してみます。」

軽く引き受けてくれるのだが何か頼りない。しばらくして電話があった。

「裁判をやっても払えないものは払えない。と言っておきましたから、それからもし今後恐怖を感じるようでしたら、何か対策を考えます。」

と言う返事だった。また電話がないことを祈りつつ、その日は床に就いた。

 

事故を起こしてしまった。

そもそもの発端はこうだった。

ある日、ぼんちゃんは仕事帰りの疲れた日に、一時停止のある交差点で減速はしたが、ついうっかり一時停止をしないで、交差点に進入してしまった。

普段は交通量の少ない交差点だったのだが、その時は運悪く、右から1台の乗用車が進入してきた。急ブレーキをかけたが間に合わず、相手車左後ろのフェンダーのあたりに正面から、衝突してしまった。

「やっちゃった!」

ほんの2,3秒ではあったが、どうして良いか分からずにただ呆然としてしまった。

 気を取り直し、車から降りると、相手を確認しに行った。

「大丈夫ですか?」

 こんな時にはしゃれた台詞はなかなか言えるものではない。何が大丈夫なのか。突っ込まれたら返事に困るだろう。気持ちの片隅では、“ケガはないですか?”と言う気持ちを込めているつもりなのだが、相手がどう出てくるか分からないので、取り敢えず無難な言葉になる。相手は女性だった。

「あんたどこ見てんのよ。」

相手はぶつけられたつもりなので強気の言葉が出てくるのだろう。

“確かに一時停止しなかった自分は悪いのだろうが…”

「とにかく警察を呼びましょう。」

出来るだけ冷静に見せるためと、相手の勢いを何とかかわそうと言ってみた。

 持っていた携帯電話で、警察に電話すると来てくれるという。警察がくる間も相手の女性は、こちらが悪いのだから修理代を払えとか、代車代はどうとか、その言葉に少し閉口気味である。待っている間に保険屋さんに電話をしなければと思い出し、ダッシュボードにあった保険証券の写しを出し、保険の代理店に電話をする。アドバイスは、

@相手の住所、氏名、電話番号を免許証で確認する。

A相手の自動車登録番号を(ナンバー)をメモする。

Bその場では、素人判断で自分が悪いと話さない。示談をしない。

C警察に届ける。

 以上の点に気をつけて相手と話した上、自宅に帰ったらまた電話してくれと言うことだった。

しばらくしてパトカーが来た。

 警察は双方の自動車が、動くことを確認すると調書をとり、写真を撮るから本署まで来てくれと言う。仕方なく本署まで行き事故の状況を話した。相手とは連絡先などをお互い交換し自宅に帰った。

 自宅に帰ってから保険屋さんに電話をする。

事故日時・修理先・詳しい状況などを話した。後は事故処理をやってくれると言う。

そんなことで良いのかなと考えるが、プロの言うことなので仰せに従う。

翌朝、言われた通りにいつもの自動車ディーラーに電話をし、修理を依頼し、自動車を持っていく。見積もりは43万円ぐらいだとのたまう。

相手の保険会社と称する人から電話が掛かってきた。

こちらが、一時停止をしないで交差点に進入したので、こちらに責任があると言う。

 保険屋さんに示談はするなといわれているので、相手の言い分だけ聞き、そのことを自分の加入している保険代理店に伝えると言って、電話を切った。自分の保険屋さんに電話し事情を話す。

こちらの保険屋さんは、交差点での出会い頭事故なので双方に過失があり、当方の修理代と相手の修理代の見積もりを出し、過失相殺をしてお互いの保険から保険金を出し合うのだと教えてくれた。???

どういうことなのか良く分からない。

示談内容

事故の話し合いは10日ほど続いたようである。

半月ほどしてから保険屋さんが家に来た。

「話はつきましたから、この示談書と保険金請求書類に印鑑を押してください。これで解決です。」その間の事情を聞くとこうだった。

事故の状況は双方とも一致している。一時停止のある交差点での出会い頭事故であった。

相手はこちらに一時停止の標識があり一時停止をしなかったこと。相手の左後ろにこちらが正面から当たったことを理由に一方的にこちらに責任があると思い込んでいた。

 しかしこの事故の場合、過失割合はこちらが8割、相手は2割の責任であると判例にあり、それ以上は動かしがたいこと。相手がどんなに頑張っても、相手の加入している保険会社と代理店にこちらの一方的責任というのは通るものではない。仮に裁判を起こしても勝てない。負けるけんかは出来ないと周りから説得されたようだ。このまま示談に応じなければ、いつまでも賠償金を受け取れないことを知らされ、納得はいかないがしぶしぶ示談に応じたこと。などが保険屋さんから説明があった。

 そしてもし相手が示談に応じなくても幸いぼんちゃんは車両保険に加入しているので、取り敢えずぼんちゃんの修理代金はこちらの保険会社から支払われ、車両保険に加入していない相手は、示談が成立するまで待たなければならない。

 保険屋さんがこちらの心配にも関わらず、終始落ち着いていた様子だったのは、はじめからこのストーリーが頭の中に出来ていたからで、相手が示談に応じなくても車両保険に加入していればまったく心配がなかったからだ。ただ、相手が電話をこちらにするのは止められないので、ぼんちゃんが弱気になって相手の言い分を認めてしまうのが心配された。と後から聞かされた。

 最終的には、相手はぼんちゃんの修理代金50万円の2割10万円を対物保険で支払い、自分の車両修理代金40万円の割8万円が自己負担になった。

 ぼんちゃんは、相手車両修理代金40万円の割32万円を対物保険で支払い。自分の車両修理代金50万円の40万円は車両保険で支払われるので、すべて保険で支払われた訳である。

 この事故の経験から素人には良く分からないことも、プロなら落ち着いて対処できるものだと理解できた。そして車両付きの自動車保険なら、対物事故でも示談交渉をしてくれること。一切の修理代は相手と自分の保険会社から支払われることを知り改めて保険のありがたさを痛感した。

 その後ぼんちゃんの運転はより慎重になったことは言うまでもない。

相手と車両の確認

相手が、飲酒運転であったり、無免許であったりした場合は逃げてしまうかも知れない。警察に行く前に免許証で住所・氏名を、そしてナンバーをしっかり確認してメモするとよい。

その場で示談はしない。

 その場で自分が悪いと思っても「修理代を払います。」と言ってしまったら、示談としては有効になり、賠償金を払わなければいけない。支払う旨一筆書かなければ、「言った、言わない。」の話になるが、それでもトラブルの元だ。一方保険会社はこの場合双方に責任があると判断する。もし払うと言ってしまったら、払わなければならない賠償金と保険会社からの保険金に差が出来、それは本人の自己負担になる。だからその場では「どちらに責任があるとか、こちらが払います。」とは絶対に言わない。相手と話すのは、一時停止を十分したか、スピードは何キロくらい出ていたかなど、事故状況についての事実関係の確認だけにする。

過失相殺

事故の状況による過失割合つまり過失の責任に応じて、支払う賠償金と回収する金額を相殺して賠償金を支払うこと。

過失割合

事故の責任は一方的である場合は少ない。双方に責任が生じる場合が多い。責任の割合は事故の状況によって判断される。その責任の割合。

過失割合の認定は、道幅、スピード、一時停止の有無、ウィンカーを出したかどうか、などの状況の状況によって判断される。話がこじれた場合は最終的には裁判で決める。

「民事交通訴訟における過失相殺等の認定基準〔平成9・全訂3版〕別冊凡例タイムズ第15号」東京地裁民事27部(交通部)編 参照

電話を止める対策

早朝から深夜におよぶしつこい電話、高圧的な電話は恐怖を感じるようであれば恐喝になる。その場合は警察に相談すると良い。そこまでではないが、失礼であったり、脅迫まがいのときは受話器を置けばその時点で話を打ち切ることが出来る訳で、切る勇気を持つことも時には大切。しかしそれもなかなか難しいので、NTTに申し込めば次のようないくつか方法がある。

相手の電話番号を表示するタイプの電話に交換し、相手の電話番号のときは出ない。

留守番電話にする。声を確認する。

特定の電話から掛からなくなるようにする。

すべての電話を掛からなくする。

詳しくはNTTの窓口に相談すると良い。

しげちゃんより

 この物語はあくまでもフィクションです。しかし実際の事故処理の経験をもとに、直面するであろうトラブルを想定してストーリーを書きました。

 事故処理は交渉ごとであり争いごとです。弱気にならないで、時には訴訟も辞さないといった毅然とした態度で、きっちり対応していくことが重要です。ほうっておいたり、相手の言うことをそのまま承諾していしまうのが、トラブルをより深刻にする原因です。プロのアドバイスを聞き的確に対応してください。

トラブルの原因は今回の物語意外にもさまざまな形態があります。次の機会には人身事故の実際を例に、ストーリーを書きたいと考えています。

人身事故の補償内容

(1999年1月26日更新)

不幸にしてあなたが人身事故に遭ってしまったとき。加害者になったとしたら、相手に対して、どのような損害賠償金を支払えば良いのでしょうか。(基本的には被害者になった場合でもほぼ同じです。)ここでは自動車損害賠償責任保険(いわゆる強制保険)の説明を書いた、「自賠責保険のしおり」から保険金のお支払いの項目を説明します。

保険金のお支払いは

  1. 保険金のお支払いが受けられる場合は
  2. 自動車の運行によって他人を傷つけたり、死亡させたりしたために、被保険者(保険の補償を受けられる方、具体的には保有者または運転者)が損害賠償責任を負担した場合の損害について保険金のお支払いが受けられます。(人身事故に限ります。)

    ()保有者には、レンタカーを借りて使用する人、友人の車を借りて使用する人、陸送業者なども含まれます。

  3. 保険金のお支払いが受けられない場合は

つぎのような場合には、保険金のお支払いが受けられませんのでご注意下さい。

  1. 電柱に衝突したりして、被保険者自身が負傷したようないわゆる自事故損場合
  2. 保有者が次の3つの条件をすべて立証できる場合
    1. 自己および運転者が自動車の運行について注意を怠らなかったこと
    2. 被保険者または運転者以外の第三者に故意・過失があったこと

ハ.自動車に構造上の欠陥または機能の障害がなかったこと

B保険契約者または被保険者の悪意によって、損害が生じた場合

C一台の自動車に重複して自賠責保険の契約がついているときは、締結したときがもっとも早い契約で保険金が支払われ、他の契約からは重複して支払われません。

()お支払いの内容は

お支払い額は、次の表の基準により損害額を調査のうえ、お支払い限度額の範囲で決定されます。

 ●保険金お支払いの内容( 1997101日以降に発生の事故)

 

お支払い限度額

お支払いする内容

傷害の場合

傷害による損害

被害者1人につき最高120万円

救助捜索費

治療関係費……応急手当費、診察料、入院料、投薬料、手術料、処置料、通院費、看護料、諸雑費、柔道整復等の費用、義肢等の費用、診断書等の費用など

原則として実費とし、治療・療養に必要かつ妥当な額をお支払いします。

休業損害……1日つき5,500円をお支払いします。ただし、立証書類等により1日につき5,500円を超えることが明らかな場合は、1日につき19,000円を限度として実額をお支払いいたします。

休業損害の対象日数は実休業日を基準とし被害者の傷害の態様、実治療日数その他を考慮して、治療期間の範囲内で決められます。

慰謝料……1に地につき4,100円をお支払いいたします。

慰謝料の対象日数は被害者の傷害の態様、実治療日数その他を考慮して、治療期間の範囲内で決められます。

後遺障害による損害

障害の程度(14等級あります。)により被害者1人につき第1級…最高3000万円

14級…最高75万円まで

逸失利益(後遺障害がなければ得られたはずの収入)

慰謝料など……障害の程度により第11,050万円〜第1432万円

ただし、第1級、第2級、第3級該当者で被扶養者がある時は、第11,250万円、第21,088万円、第3941万円とします。

 

死亡の場合

死亡による損害

被害者1人につき最高3,000万円まで

葬儀費……60万円

逸失利益(生きていれば得られたはずの収入)

死亡本人の慰謝料……350万円

遺族の慰謝料……遺族の人数により500700万円

なお、被害者に被扶養者があるときは、この金額に200万円加算します。

死亡するまでの傷害による損害

被害者1人つき最高120万円まで

傷害による損害の場合と同じです。

 

 

(注)次のような場合には保険金を減額してお支払いします。

  1. 被害者に重大な過失があるとき。2.受傷と死亡の間および受傷と後遺障害の間の因果関係の認否が困難なとき。

減額

上記は自動車損害賠償責任保険での損害賠償の基準です。これは被害者救済の意味合いが強く、被害者に60%程度までの過失があっても減額しません。重大な過失がある場合には減額になります。

任意保険

任意保険とは、上記の自賠責保険に上乗せで掛ける保険です。人身事故の場合自賠責では足りない分、また人身事故だけではなく物損に対しても賠償金をお支払いします。(対物賠償加入時)その他にも、搭乗者傷害保険、車両保険に加入していれば、ご自身の損害も補償できます。それに、自家用自動車保険など多くの自動車保険は人身事故示談交渉付ですので、加害者になった場合の交渉は保険会社に任せれば良いでしょう。

 格付けとは(1998年11月 29日更新、12月13日手直し)

最近、山一証券が経営破綻になった時、ムーディーズ(Moody's)の格付けが下がり、資金調達がこれ以上出来なくなったので、廃業したと伝えられました。それから、格付けという言葉がテレビ、新聞紙上等マスコミで、注目されています。これはその会社に対する評価らしいということは分かるのですが、では格付けとはいったいどのような意味を持つものなのでしょうか。

今まで私が、得られた情報を説明してみたいと思います。多くは、私の前任担当者が出向している。JCRの資料を参考にしました。

Thanks to Itokan

☆格付けの意味(定義)

「格付け」とは、格付けの対象となる債権(社債・コマーシャルペーパーなど)が約定どおりに元本および利息の支払われる確実性の程度を、利害関係のない第三者が判断(評価)し、その結果を簡潔な記号で表示し、投資家あてに提供される情報です。

JCR格付け記号の定義

「債権格付記号」の定義(中長期の格付け)

AAA 元利金の支払いの確実性がもっとも高い

AA      元利金の支払いの確実性は非常に高いが、AAAの債権より劣る要素      がある。

     元利金の支払いの確実性は高いが、経済的・政治的情勢等環境の悪化による影響を被りやすい面を持っている。

BBB   元利金の支払いの確実性は認められるが、上位等級に比べて、将来、元利金の支払の確実性が低下する可能性を含んでいる。

BB    元利金の支払いの確実性は当面問題ないが、将来、安全であるとは言えない。

元利金の支払いの確実性に乏しく、将来性に懸念がある。

CCC 元利金の支払に付いて、現在においても不安な要素があり、債務不履行に陥る危険性がある。

CC 上位等級に比べて、なお不安な要素が大きい。

債務不履行に陥る危険性がもっとも高いもの

債務不履行に陥っており、元本・利息の一方または両方が、不払いとなっている。

()AA からBまでの格付け記号には同一等級の相対的な位置を示すものとしてプラス(+)もしくはマイナス(−)の符号による区分があります。

CP格付記号」の定義(短期の格付け)

J-1   支払の確実性がもっとも高い。「J-1」の中でも極めて支払の確実性の高いものについては「J−1+」で表す。

J-2   支払の確実性は高いが、J-1より若干劣る。

J-3   支払の確実性は認められるが、環境の悪化による影響を被りやすい。

NJ     J各(上位等級)のどの等級にも含まれていない。

(注)J-1についてはプラス(+)の符号による区分があります。

☆クレジットモニター

戦争、大きな事故、合併、訴訟、行政措置、大幅な業況の変化など格付け変更の可能性があると判断した場合には、クレジット・モニターの対象とし格付けの見直し作業に入ると共に、その旨を「クレジット・モニターの対象にした」と公表します。 (一般には格下げ方向での見直しがほとんど)

性格

格付けは債権に対する格付け

同一の発行体の債権でも格付けが異なることがあります。

格付けは、信用リスク(デフォルトリスク)の判断に、社債契約の内容に基づいて、元利の回収に際し社債権者の地位がどの程度守られているかの判断を補完的に付加したものです。

☆格付けは格付け機関の意見

債権の償還能力は、発行体の将来の収益力や財務構成の健全性などに大きく依存し、これらについて第三者(格付け機関)が評価することから、同じ債権でも格付け機関によって格付けが異なることがあります。

格付け取得者の取得目的

債券発行(CPを含む)による資金調達をする

財務戦略、財務診断に利用する

インベスターズ・リレーション(IR

☆格付評価のポイント

主として将来の企業収益に基づくキャッシュフローによる確実性を評価

規模がただ大きいだけでなく、業歴の古さ、高シェア製品の有無、業務の多角化等を、また市場性が高く容易に処分可能な資産を保有しているときには、債権の償還能力を補強する要因として評価

社債契約に関する事項の評価(債権の要素)

検討する具体的ポイントとして

企業収益力

所属産業の特性

業界における地位と競争力

企業の特性

経営指標

企業規模と資産価値

企業規模

資産価値

社債契約条項

社債のステイタス(無担保債の優先・劣後性)

財務上の特約

社債管理会社の有無

担保付債権

保証付き債権とキープ・ウェル契約付債権

格付記号の序列(長期)

JCR

NIS

JBRI

S&P

Moody's

AAA

AA+

AA

AA

A+

A

A

BBB+

BBB

BBB

AAA

AA+

AA

AA

A+

A

A

BBB+

BBB

BBB

AAA

AA+

AA

AA

A+

A

A

BBB+

BBB

BBB

AAA

AA+

AA

AA

A+

A

A

BBB+

BBB

BBB

Aaa

Aa1

Aa2

Aa3

A1

A2

A3

Baa1

Baa2

Baa3

投資適格債権

 

BB+

BB

BB

B+

B

B

 

CCC

 

CC

C

D

BB+

BB

BB

B+

B

B

 

CCC

 

CC

C

D

BB+

BB

BB

B+

B

B

 

CCC

 

CC

C

 

BB+

BB

BB

B+

B

B

CCC+

CCC

CCC

CC

C

D

Ba1

Ba2

Ba3

B1

B2

B3

 

Caa

 

Ca

C

 

投資不適格債権

 

格付けについてのQ&Aby Itokan

 Qムーディーズ、S&Pなどの会社があるが、格付け会社はどんな会社がある?どこが信用できる?

 A現在日本国内で正式に格付け機関として認められているのは下記の5社です。

a.鞄本格付け研究所(JCR)

主な出資者は生保、損保、信託銀行、地方銀行、一部の都市銀行など。

b.鞄本インべスターズサービス(NIS)

主な出資者は都市銀行、証券会社など。

c.鞄本公社債研究所(JBRI

日本経済新聞社100%出資の子会社.

d.ムーディーズ(Moody's

e.スタンダード・アンド・プアーズ(S&P

いずれもアメリカ系の格付け会社

 なお、NISJBRIは平成10年4月1日付で合併予定。

格付けの方針については一般には国内系3社に比べ米系2社の方が厳しめの格付けをするという傾向となっているようです。格付けは各々の格付機関の意見であり、どこが正しいとか正しくないということはありませんが、マスコミなどへの影響力は米系2社の方が大きいのが現状です。

Q格付けをしてもらう会社のメリットは?企業が、ランクが落ちないように、格付け会社に財務体質、改善策を説明すると言った事が報道されている。そこから、格付けのランクが落ちるのはデメリットがあると推察できる。今回の山一証券のケースを見ていると、ランクが下がったので、資金繰りが出来なくなり、解散に追込まれたようだが、企業にとって格付けとはどのような意味を持つのか?また格付けの目的は?

A.企業は社債を発行する際に、その信用度をアピールするために格付け機関に依頼をして、格付けを取得します。企業としては高い格付けになればなるほどより安い利率で社債を取得できます。ですから、少しでも高い格付けを取れるようにするために財務体質の強化を図るわけです。

それに加えて、最近は格付けの高低が銀行からの貸付金利に影響したり、金融機関では預金者や契約者の預け入れ姿勢に影響したりしています(「格付けが高い=倒産しにくい」という判断がベースにあるからと思われます。)

さらに格付け記号には「BBB-(ムーディーズではBaa3)」以上が投資適格(投資しても安全)、「BB+(Ba1)」以下が投資不適各(投資の安全性は保証できない)という境目があるため、投資不適各に落ちると株価が急落したり、資金の借り受けが難しくなったりするようになっています。山一証券の場合は「Baa3」から「Ba3」へと格下げになったため、資金繰りが立ち行かなくなり自主廃業に追込まれたわけです。

Qランクのある会社、ない会社があるがなぜか?企業側の希望で格付けを出すのか? 

A.企業が格付けを取得するには、基本的に企業が社債を発行するときです。よって、その企業が社債を発行していない場合は格付けを取得する必要はありませんから、その企業には一般には格付けがありません。

ただし、社債を発行してしていないから格付けを取ってはいけないというわけではありませんから、企業の側で世間に信用度を公表したいという場合に格付け機関に格付け取得の申し込みをすることもあります。(この場合はもし社債を発行したらどの程度の返済能力があるのかを評価しています。)

また、保険会社の場合は保険金支払能力の格付けを取得したり、銀行の場合は債務保証能力(子会社などの借金や債務についてもしその会社が払えなくなったばあいに肩代わりをするという保証の能力)の格付けを取得したりする場合もあります。

さらに、重要な企業についてはその企業からの格付けの申し込みがなくても格付機関の独自の判断で、公開情報に基づいた格付けを行って発表することもあります。(これは「勝手格付け」と呼ばれ、格付け記号の特別な印をつけてかって格付けであることを明示することとなっています)。

 Q一般消費者、投資家の格付けの見方?利用の仕方は?

A.格付けはあくまで格付け機関の意見ですので、格付けも一つの判断材料として最終的には自己判断で投資・契約するのが原則と思われます。

投資家については、安全性を最重視するのであれば、一定以上格付けの企業への投資に限定する事が、無難かも知れません。しかし、ハイリスクでもハイリターンを期待するのであれば別の使い方もあると思われます。

預金者については、銀行が破綻しても預金保険機構によって預金者は基本的に保護される事になっているので、特に慌てて、預け替えをする必要はないと思われます。(これも最終的には預金者の自己判断となりますが………)。

問題は、保険会社の選択ということになると思われますが、保険には現在預金保険機構のような完全に保険金の支払を保証するシステムが完備されているわけではありませんから、保険会社が破綻した場合、保険金や解約金の切り下げはあるかも知れません。しかし、それを理由に解約して、他の保険会社に付け替えるのが、ベストな選択とはいい切れません。契約時に比べて予定利率はさがっている事が大半であり、また、再加入時の診査ではじかれる可能性もあるからです。日産生命の破綻もあって、悩む部分も多いと思いますが、この場合も格付けは判断材料の一つとして、最終的には自己判断で決定することが肝要と思われます。

万一、交通事故が起きたら(11月14日更新)

次のことを実行してください。

@被害者の救護

・負傷の程度を確認する

・救急車を呼ぶ

(連絡内容は、事故発生場所・事故の内容・負傷者の数と程度・車内に閉じ込められた人の有無など)

・まわりの人に応援を頼む

・応急手当てをする

A事故現場の保存と続発事故の防止

続発事故の恐れがないとき

・事故現場の保存

・停止表示器材等で続発事故防止措置をとる

続発事故の恐れがあるとき

・事故現場の状況を確認する

・安全な場所へ移動する

・停止表示器材等で続発事故防止措置をとる

B相手方の確認

・相手の氏名・年齢

・住所・電話番号(相手の免許証を見て確認してください。)

・勤務先・電話番号

・運転免許証番号

・相手車のナンバー(警察に届ける前にメモをしてください)

・保険会社(任意・自賠責とも)

・保険証券番号等

C目撃者の確認

・目撃者の氏名

・住所・電話番号

・勤務先・電話番号

・名刺の交換

D警察への通報

・事故発生日時と場所

・負傷者数と負傷の程度

・損壊した物と損壊の程度

・事故現場でとった措置

E現場での安易な示談は避けること

F事故車を修理工場へ

G保険会社または代理店への連絡

・証券番号

☆契約者名

・保険期間

・保険内容

☆車のナンバー

☆事故発生日時

☆事故発生場所

・事故発生状況

・運転者名

☆相手方氏名

☆相手車のナンバー

・修理工場

・負傷および損傷の程度

最低限星印は確実に押さえてください。

H相手方の過失による場合、相手に賠償請求する。

それでは、少し解説します。

@被害者の救護

道路交通法72条には「交通事故の場合の措置」として、負傷者の救護、道路における危険防止、警察の届け出などを義務付け、これを怠った場合、罰金または懲役に処せられます。

特に人身事故の場合、過失の有無は論外として、負傷者を直ちに救護することが先決問題です。重傷の場合は、直ちに救急車を呼ぶとか軽傷の場合でも必ず病院に連れて行き、良く診てもらう必要があります。単に「大丈夫か」と口で確かめただけで行ってしまうと、ひき逃げとされた例もあります。また最善をつくした負傷者の救護は「誠意のあかし」として後々の示談にも大きく影響します。

A事故現場の保存と続発事故の防止

B相手の確認

相手が無免許であったり、飲酒運転であった場合には逃げてしまうかも知れません。特に双方の車が動くような軽い事故で一緒に警察に行く場合、免許証で相手を確認し、ナンバーをメモしてから行ってください。

C目撃者の確認・目撃者の住所氏名

救護義務をつくしたら、事故現場に応じた棄権防止の措置を取ると共に出来るだけ現場保存に努め、目撃者にも現場を確認してもらい、目撃者の住所・氏名を聞いておく必要があります。現場保存と目撃者の証言は後日の示談交渉の際、どちらにどの程度の責任があるかの(過失割合といいます)認定の上で大きな要素になります。

D警察への届出

上記の措置を終えてから、もよりの警察署(派出所、駐在所を含む)に報告します。迅速な警察への届出がないと、事故の事実関係があいまいになったり、保険金請求に必要な交通事故証明書が発行してもらえません。また人身事故のときは、人身扱いの届出をしてください。

E現場での安易な示談は避けること

事故を起こした場合、救護措置などに最善を尽くすのは勿論ですが、事故当日は事実関係がはっきりしていないので、その場での示談解決は避けるべきです。自動車事故の多くはお互いに過失があります。安易に自分の非を認めた場合、公正妥当な賠償額と示談額が相違することになり、その差額について保険金がの支払がされないことになってしまいます。事故当時は、事故状況などの事実関係についてのみはっきりさせておき、後日保険会社が積算する示談額によって示談することをアドバイスします。

H相手方の過失には賠償請求

また事故の状況から明らかに相手方に過失がある場合、損害の賠償を請求することは当然ですが、そのためには、相手方の運転免許証と自動車損害賠償責任保険証明書を見せてもらい、住所・氏名・その車の保有者、証明書番号などを確認しておく必要があります。

しげちゃんのプロフィール

大学卒業後保険会社で研修

プロ代理店として独立

この道一筋約20数年

現在 社団法人 日本損害保険代理業協会 広報委員

愛知県代協 教育委員 広報委員

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