JAZZはマイブームでいいんです。

1枚のアルバムの出逢いから様々な方向に
興味が広がっていく様子を順三氏の例で見てまいりました。
こんなに上手く行く訳ないと思われる部分もありますが、
それぞれのお話の中に私なりに様々な聴き方のヒントを
盛りこんだつもりです。
少し話が長くなってしまいましたが、暇な時にでも
是非ゲーム感覚で楽しんで見てください。
全部でエンディングは12、バッドエンディングが2、
その他隠しエンディングが幾つかあります。
一応、エクセルファイルで攻略ガイドを作りました。
ネタばれになりますが、行き詰まったらどうぞ。→ココ

ストーリーをかっ飛ばして来た方も多いと思いますので
最後に要点をまとめてみました。
全然当たり前の事しか書いてませんけど…(^^ゞ


興味の広がりについて

プレイヤーにこだわってみる。
気に入ったプレイヤーを見つけたら
その人のアルバムを追いかけて見ては如何でしょう。
ミュージシャンによっては時代を経て大きくスタイルを
変えて行く人もいますし、ずっと変わらない人もいます。
ジャズは好きなミュージシャンが多ければ多いほど
興味の幅も広がっていくと思います。
   
楽器にこだわってみる。
ジャズで頻繁に用いられる楽器と云うのは限られています。
サックス、トランペット、トロンボーン、フルート、
ピアノ、オルガン、ギター、ヴィブラフォン、
ベース、ドラム、パーカッション…、そしてヴォーカル。
とまあ、大まかにはこんなところです。
楽器の好き嫌いも人様々だと思います。
逆に同じ楽器でもプレイヤーによる癖が出てきますので
その辺の違いを聴く比べて見るのも面白いですね。
   
曲にこだわってみる。
好きな曲が見つかったらその曲を演ってる他のアルバムを
探して見るのも一興です。
POPSでカヴァーと云われる様な事がジャズに於いては
日常茶飯事です。この聞き比べはとても面白い。
同じプレイヤーでもテイクが違うと全然違ったり、
長年演奏しているうちに変化していったりします。
他の人が取り上げる場合などは、独自の解釈によって
曲の料理の仕方も実に大胆だったりします。
昔は曲名からアルバムを探すのはとても難しかったですが
今はインターネットのサイトを利用して簡単にできます。
私が個人的に良く利用するのはCD-nowです。
    
スタンダードを憶える。
上と良く似ていますがスタンダードソングを沢山知っていると
格段に面白みが増すと思います。
スタンダードは取り上げられる頻度が実に高く、
大抵のアルバムに何曲かは入っています。
コード進行の面白さから取り上げられる曲もありますが、
やっぱり曲が良いから歌い継がれてきた訳です。
ヴォーカルで聴いて歌詞の意味まで理解していると、
プレイヤーの感情移入が伝わってきます。
特にバラッドプレイはその効果が顕著です。
スタンダードソングは20世紀初頭に華やかだった
ミュージカルの中から生まれてきた音楽が多く
沢山の曲を残した作曲家も沢山います。
ジョージガーシュインやコールポーターなどがその代表ですね。
それらのコンポーザーにこだわって見るのも面白いですね。
    
時代にこだわってみる。
モダンジャズの歴史はおよそ60年あります。
当然その間にスタイルが変化してきています。
学問ではない訳ですから、昔から順を追って聴く必要など
全くないと思います。
自分に合った時代を掘り下げて行くと
きっと良いアルバムに出逢える確率も高いと思います。
   
レーベルにこだわってみる。
レーベルの個性も明らかに存在します。
プロデューサーの趣味や経営方針、
そして契約ミュージシャンの関係でカラーが出てきます。
自分の気に入ったCDのレーベルを覚えておくと
色々な面で役に立つと思います。
   
情報源を見つける。
月刊誌や季刊誌、その他の書籍も大事な情報源です。
最近はインターネットのHPなどで色々な情報が流れてます。
ただ個人的な感想ですが、
訳のわからない事を書いてる本やサイトも沢山ありますので
幅広い人の意見を参考にした方が良いかも。
回りに良いジャズ仲間が入ればそれは幸せの極みです。
ただ「あれは駄目だね。」とか「これにとどめをさすね。」と
否定する内容の方が多い人、きめつける人と話してると、
楽しくなくなってしまう事もありますので気をつけましょう。
最近はめっきり減りましたがジャズ喫茶などは、
実際に音に触れられる場ですので探してみては?
そこで入手困難な廃盤と出逢って、
中古屋さんを必死に探したりしたりするもの楽しみのうち。
    
生音に触れる。
やはり音楽は生で聴くのに勝るものはありません。
ビッグネームのミュージシャンのライヴも良いですが、
あまり大きな会場だとPAを通した音になってしまいます。
ステージと客席の距離が近いこじんまりとした店で
生音に触れるのも良いモンですよ。
   
CD屋に足を運ぶ。
目的をもってCDを買いに行くだけでなく、
何かを探しに行くつもりでブラブラしてみるのも
新しい発見に繋がります。
店内でかかってる音楽、試聴コーナー、POPなどにつられて
衝動買いして見るのも手です(笑)。
   
楽器を経験して見る。
聴き手の立場からプレイヤーの立場になる事で
ジャズの見方は全然変わってきます。
モノになればしめたものですが、
ならなくても、経験することは貴重です。
プレイヤーを見る目は間違いなく肥えます。
曲を作って見る。
聴き手の立場からコンポーザーの立場になる事で
ジャズの見方は全然変わってきます。
音楽はちゃんとした理論の上に構築されていますが
最終的にはセンスの問題です。
私自身あんまり理論的な事はわかっていませんが、
曲を作っています(笑)。
今はパソコンを使って楽器ができなくても
自分の音楽を作ることができますから、
表現手段の一つとして試行錯誤を繰り返しながら
曲を作ってみるのも一興かと思います。
   

それでは次回は
「ものおじしない程度にジャズの知識を持とう」です(笑)。

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