夏がやってまいりました。
ステュエーションで音楽を聴くのはあんまり好きじゃないんですけど、
やっぱり夏の暑い日にゴリゴリのジャズってのは、ちょっとねー(笑)。
って訳で、厳選したアルバム紹介と云う感じではなくて、
思いつくまま気軽にセレクトしてみました。
尚、ゲッツ〜ジルベルトとかキャノンボールのボサを入れていないのは、
レコードが実家にあると云う個人的な理由です(笑)。
ジャズ中心ですがブラジル音楽、アフリカ音楽、フラメンコ等も
取り上げて行こうと思います。
コンセプトは「冷房とビールと音楽と」(笑)。
期間限定:7月〜8月と云う事で。1 2
MR.PC | |
THE JAMMAICAN BEAT VOL.2 / JAZZ JAMAICA (EAU RECORD) | |
GARY
CROSBY(B),CLIFTON"BIGGA"MORRISON(KEY), RICO RODRIGUEZ(TB),MICHAEL"BAMMIE"ROSE(SAX,FL), KENRICK ROWE(DS),EDDIE"TANTAN"THORNTON(TP), TONY UTER(PERC),ALAN WEEKS(G), BRIAN EDWARDS(AS) |
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このアルバムのサブタイトルは「PLAYS
BLUE NOTE BLUE BEATS」。 つまりジャズの名曲をジャマイカなビートで演奏してしまおうって企画。 これがなかなか面白い仕上がりになっております。 一番ギャップが楽しかったのがこの"MR.PC"。 なんともまあ能天気な"MR.PC"です事(笑)。 「シーツオヴサウンド?そんなコセコセした事できまっかいな。」 そんな大らかさが心地良いです。 ちなみにこのアルバムの中でもっともしっくり来ているのは、 モンクの"BEMSHA SWING"と"WELL YOU NEEDN'T"でした。 なんとなく納得?(笑) |
DESCARGA A LA HINDEMITH | |
CHAMALONGO / JANE BUNNETT (BLUE NOTE) | |
JANE BUNNETT(FL),CARLITOS DEL
PUERTO(B), TATA GUINES(CONGA),,LARRY CRAMER(TP), FRANK EMILIO(PF),RAULITO HERNANDEZ(TIMBALES) |
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このジェーンバネットって云うお姉ちゃんは、 他に「RENDEZ-VOUS BRAZIL CUBA / (JUSTIN TIME)」 なんてアルバムも出しています。 どうやらこの手のリズムが好きなんでしょうね。 ジャケットには、にこやかに笑ってる姿が写ってますけど、 結構演る音楽はエグイ(笑)。 変拍子・転調だらけの小難しい曲を演ってみたり、 民族色の強いコーラス&パーカッションを加えてみたり‥‥。 ここでもジェレミースタイグばりのノイジーなフルートを 聴かせてくれます。 |
TRAVEL SOUTH | |
AROUND / KARL BERGER (BLACK SAINT) | |
KARL BERGER(VIB),SANTI
DEBRIANO(B), LEROY WILLIAMS(DS),PAUL KOJI SHIGIHARA(G) |
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このヴァイブ奏者がどんな人なのか良く知りません。 ブラックセイントレーベルと云う事で敬遠する向きもあるかと 思いますけど、知的な抑制の効いた素晴らしい演奏です。 アルバム全体としては、決して夏向きって感じじゃないですが (ジャケットはこんななのにね・・・(^^ゞ)、 この演奏の爽やかな疾走感は、ホント気持ちいいです。 |
BLUELLESPIE | |
ISLAND STORIES / THE CARIBBEAN JAZZ PROJECT (HEADS UP) | |
PAQUITO D'RIVERA(CL),DAVE
SAMUELS(MARIMBA), ANDY NARELL(STEEL PANS),DARIO ESKENAZI(PF), OSCAR STAGNARO(B),MARK WALKER(DS), PERNELL SATURNINO(PERC) |
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パキートデリベラのこのユニット、二枚目のアルバムです。 そのオープニングテューンがこれ。 ジャズファンなら思わず笑ってしまうブルースです。 いろんな曲のメロディをパッチワークの様に繋げてあって、 「あ。これなんだったっけ?あ。これも。また変わった。」 って感じのめまぐるしい12小節なんです(笑)。 キューバンなリズムに乗って、抜けるようなパキートのクラが 実に気持ち良いっ! 最後の最後にもあんな曲を引用してたりしてー(内緒)。 いやー、アルバム全体、楽しさのかたまり状態です。 眉に皺を寄せて聴くばっかりがジャズじゃないって事で 一作目と併せてオススメ致します。 ムード歌謡スレスレの泣きのアルトも聴けます(笑)。 |
ISANUSI | |
SOLO PIANO / CHUCHO VALDES (BLUE NOTE) | |
CHUCHO VALDES(PF) | |
パキートとくれば、次はチューチョヴァルデスでしょう。 イラケレのアルバムもゴージャスで凄いのですが、 ピアニストとしての彼を聴くには、このソロアルバムも絶品です。 とにかくこの強靭なタッチ。特に左手! ゴリゴリと弾きまくる野生的な即興演奏に、ピアノ全体が唸る! 夏の暑い日は、カレーを食べる如し。 って、訳の分からない喩えだなー(笑)。 |
PRESIDENTE | |
GIRALDILLA / GONZALO RUBALCABA (MESSIDOR) | |
GONZALO RUBALCABA(PF,SYNTH,ETC.), FELIPE CABRERA(B),REYNALDO MELIAN(TP), HORACIO HERNANDEZ(DS),ROBERTO VIZCAINO(PERC), MARIO GARCIA(G,SYNTH,ETC.) |
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キューバ出身のピアニストゴンサロルバルカバが、 モントルージャズフェスで全世界の脚光を浴びる少し前に 録音された壮絶なアルバム。(1989年) 実際演奏された音とプログラムされた音が入り交じり、 彼の目指す音楽がトータルで襲い掛かってきます。 1997年に前作から4年の歳月を経て発表された 「ANTIGUO / (SOMETHIN'ELSE)」は、正にこの頃への回帰だと 私は思っています。 |
LA PRIMAVERA | |
POTRO DE RABIA Y MIEL / CAMARON (PHILIPS) | |
CAMARON(VO),PACO DE LUCIA(G), CARLOS BENAVENT(BAJO),ANTONIO CARMONA(PERC), MANUEL SOLER(PERC),RAMON EL PORTUGUES(PERC), GUADIANA(PERC),ANTONIO HUMANES(VO), ESPERANZA FERNANDEZ(VO) ※バックでエレベやシンセサイザーが鳴っていますが、 パーソネルに記述がありません。 (あるかもしれないんですが、スペイン語なのでわかりません(^^ゞ) |
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カマロンとパコデルシアと云う最強の顔合わせによる演奏。 ここでのフラメンコは、伝統的なスタイルから一歩抜け出した パコの目指す新たな方向性に基づいています。 こういったスタイルで演奏する様になったのは、 1970年代の最後の頃からで、自己名義のアルバムでは、 「道」や「カストロマリン」、そして「ONE SUMMER NIGHT」 あたりで聴く事ができます。 1991年のこの作品は、パコとカマロンの久々の共演であり、 同時にカマロンの遺作でもあります。 |
YHO! YHO! | |
CROSSROADS / WINSTON MANKUNKU (NKOMO MUSIC) | |
WINSTON MANKUNKU(TS),MIKE PERRY(PF), MIKE CAMPBELL(B),RICHARD PICKETT(DS) |
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この人、南アフリカでは有名なテナーサックス奏者なのだそうです。 豪快にブロウするタイプではありませんけど、 大らかにゆったりとしたフレーズを吹くスタイルは、 いかにもアフリカ的な感じを与えます。 概してアフリカのプレイヤーは、メカニカルなスケール等に 陥る事が少なくて、個性的な人が多い様に思います。 |
BAYI LAM | |
MANTRA MODE / ABDULLAH IBRAHIM (ENJA) | |
ABDULLAH
IBRAHIM(P),BASIL"MANNENBERG"COETZEE(TS), ROBBIE JANSEN(AS,BS,FL),JOHNNY MEKOA(TP), MONTY WEBER(DS),SPENCER MBADU(B), ERROL DYERS(G) |
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アフリカの民族音楽って簡単なリフの反復が多いですが、 正にそのスタイルを範にしてジャズに昇華しているのが アブドゥーライブラヒムことダラーブラントですね。 ソロから大編成まで様々な演奏スタイルがあり、 更には、自身もピアノ、サックス、ドラム、ヴォーカルを 多才にこなして、自分の音楽を表現しています。 初期のアルバムを除けば、飛びぬけたモノがないのですけど、 どれを聴いてもやっぱりダラーブラントの匂いが充満してるんですよね。 |
MOLIENDO CAFE | |
MOLIENDO CAFE / JERRY GONZALEZ & THE FORT APACHE BAND (ALFA JAZZ) | |
JERRY GONZALEZ(TP),CARTER
JEFFERSON(TS), JOE FORD(AS,SS),LARRY WILLIS(B), ANDY GONZALEZ(B),STEVE BERRIOS(DS,PERC) |
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ちょっとキャッチーに"コーヒールンバ"なんてのを セレクトしてみました(笑)。 |
VACATION IN LOVE | |
VACATION IN LOVE / 澄淳子 (NINETY-ONE) | |
澄淳子(VO),DON ALIAS(DS,PERC), GENE PERLA(B),MITCH STEIN(G) |
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更にキャッチーに"恋のバカンス"なんてのを セレクトしてみました(笑)。 澄淳子のこの路線は「ジャズ色・歌謡浪漫 / (NINETY-ONE)」に続き 二作目だと思います。 ここでは、ドンアライアスの参加が大きいです。 英語の歌詞でさらりと唄われると古い歌謡曲が スタンダードに聴こえてしまうから不思議です。 しかも最後に少しだけ日本語の歌詞を交えるところなんかが 憎い演出です。 |
FISHBONE | |
SANGENA / SOUTH AFRICAN FRIENDS (ADDA) | |
PINISE SAUL(VO),MIKE ROSE(AS), ROLAND PERRIN(PF),LUCKY RANKU(G), PHIL SCRAGG(B),VICTOR STARKEY(DS) |
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誰の名義なのかも良く分からないアルバムです(笑)。 衝動買いもいいところなんですが、このジャケットで どんな衝動が起こったのか?>その頃の自分(笑)。 黒人のおばちゃんっぽい大らかなヴォーカルと あんまり練習してなさそうなサックスのフガフガなソロ。 でもなんだかノホホンとしてて、夏になると必ず聴きたくなるんです。 |
AMAQHAWE | |
LIVE AT THE MONTREUX JAZZ FESTIVAL / THE AFRICAN JAZZ PIONEERS (GMP) | |
STOMPIE MANANA(TP),SAM TSHABANGU(TP), JASPER COOK(TB),JENNIFER KLOT(AS), SHEP NTSAMAI(AS),NTEMI PILISO(TS), ALBERT"NKAKA"KHUMATO(G),MADODA GXABEKA(PF), CANTRIDGE TAU(B),MPHO MATHABE(DS), GIANT MOLOKOMME(VO) |
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アフリカの古きスター達によるユニットなのだそうです。 但し、アルトのジェニファーだけが若くて可愛いお姉ちゃん。 AJPのアルバムは何枚か出ていますが、このライヴ盤が一番好き。 ジャズっていわばアフリカに起源を持つ音楽なんでしょうけど、 こんなにも違う形で進化(変形?)してしまったのだなぁと、 浮図思ってしまいます。 明るく楽しいジャズ本来の姿も良いもんですねー。 |