若妻くすぐり痴獄 1/5
<1> 若妻
暑い真夏の朝。
その日は朝から日の当たりが厳しかった。
「いってらっしゃい。」
由美子は、作り笑顔で主人を玄関先で見送った。
「ああ、行って来る。」
夫、政夫が彼女の言葉に素っ気なく応える。
「今日も遅くなるの?」
由美子がドアから出ようとしている政夫に声をかける。
「ああ、今日も遅くなる。」
そう言うと、政夫は玄関から出ていった。
彼女の名前は川崎由美子。
今年で25歳になる若妻である。
端整な顔立ちをした、色っぽい美人である。
黒く艶やかで、サラサラと流れるような長い髪。
彼女は白いブラウスと赤いスカートの上から、
白いエプロンをつけていた。
その白いエプロンを、彼女の豊満な胸が、乳房の形に押し上げている。
そのエプロンの上からでも、胸の膨らみの豊満さがよく分かる。
思わず手を伸ばして、思いっきり掴んで揉みしだきたくなるような、
豊満な乳房であった。
後ろから見れば、彼女が赤いスカートをはち切れんばかりの、
豊満な尻をしていることがよく分かる。
男なら思わず後ろから突き入れたくなるような、魅力的な尻である。
こんな彼女だが、最近は夜の営みはかなり少なくなっていた。
新婚当時は、2日に1度は身体を合わせていたが、
1年・2年と夫婦生活が長くなるに従って、次第に回数が少なくなり、
3年目の現在では、1ヶ月に一度あるかないかまでに減っていた。
その原因は、夫・政夫にあった。
彼は実は「ロリータ・コンプレックス」、つまり「ロリコン」だったのである。
結婚当初、由美子は夫がロリコンだとは全く知らなかった。
しかし、時が経つにつれ、何かがおかしいと感じ始めた。
そんな矢先、夫の通勤用の鞄を整理しているときに、
偶然この種のビデオを発見してしまったのである。
そのことを夫は知らない。
それからというもの、由美子は夫に対して嫌悪感を抱き始めていた。
夫を送り出すと、由美子はキッチンにある椅子に座り、コーヒーを飲み始めた。
ふと、今の生活のことを考えてみる。
今の生活に、不満はなかった。
夫の給料は良く、生活も安定している。
しかし、由美子は今の生活に不満を感じていた。
それは実生活ではなく、夜の営みのことである。
ここのところ、数週間も夫と身体を合わせていない。
仕方なく、由美子は自分で自分の身体を慰めていた。
夫の方はと言うと、何故かすっきりした顔をしている。
多分、外に愛人でもいるのだろうと由美子は思った。
そう言えば、近所の奥さんとの井戸端会議で、
夫が女子高生とホテルに入っていたというのを聞いたことがあった。
しかし、その噂を由美子は笑って否定した。
近所の奥さん達も、由美子の悩ましげな身体を見て、
それは何かの間違いだろうということになった。
こんな身体の奥さんを、旦那さんが放っておかないだろうと言うのである。
由美子はその時、曖昧な微笑でその場を上手くごまかした。
しかし、現実は違った。
現に由美子はかなりの性的欲求不満状態であった。
一層のこと、テレクラで男でも漁ってみようとも思ったが、
貞操観念が人一倍強い由美子は、それが出来なかった。
それとは裏腹に、身体は男を求めて疼き、熱く燃えてくる。
何もしないでいると、勝手に手が乳房や敏感な小さな豆に伸びてしまう。
(いけないいけない・・・このままだとまたオナニーしちゃうわ・・・)
思わず乳房と敏感な小さな豆に手を伸ばしかけ、由美子はため息をついた。
(何かいい気分転換はないかしら・・・)
そう思い、新聞を広げてみる。
パラパラと興味のないところを読み飛ばし、
趣味や園芸の募集欄に目を通す。
(何か面白そうな物があると良いのだけれど・・・)
募集欄を見て行くうちに、一つの募集が由美子の目を止めた。
それは、「油絵教室・体験者募集」というものであった。
油絵が好きな由美子は、たちまち眼を輝かせた。
(これは面白そうね。)
早速、由美子は電話を手に取ると、
その募集欄に載っている電話番号をダイヤルし始めた。
▼ 次章、「油絵教室」
戻る