月斗筆跡集
その十
松本正氣宛て句葉書集 その六
(昭和21年承前)
蟹の子の此処にも遊ぶ湯殿かな 月斗
旅暑し難行苦行打重ね 月斗
川行水山に夕つつ光りけり 月斗
太閤の余憤とばかり残炎に 月斗
横になれば眠ってしまふ蟲遠音 月斗
藷掘て麦の用意や片山家 月斗
あるじ塗りし壁とよ冬の趣に 月斗
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