11月7日(日)

Dive 1 サメノヒレ

ヌノサラシ<ヌノサラシ>

ヌノサラシはこの辺では、そこそこコンスタントに見かける魚。
ハタの仲間ですが、ヌノサラシ科と言う一線を画するグループを形成し、その面々と言えばキハッソク、アゴハタ、ルリハタ、ヤミスズキ等等とどれをとってもヒトクセありそうな魚ばかり。
ほぼ単独生活好きな奴らばかりで、暗い連中という感じがプンプンしてきます。
実際、出会ってみるといつでも逃げ込めそうな暗い穴のところにいることが多く、動きもあわてず騒がず落ち着き払っていると言った印象。
皮膚に粘膜毒を持つためからくる余裕・・・なのでしょうか?
その毒が普段どれほどの役に立つかどうかは知りませんが、海の生物達にとっては、ちょっと一目おく存在のようである。

ミナミゴンベ<ミナミゴンベ>

たいへん人懐っこく背びれ棘の先端に房飾りをつけたようなゴンベの仲間は、最初は人気の魚であるが、あまりにも人懐っこいと逆効果、次第にどうでも良くなってしまう(言い過ぎ?)存在。
とくにこのミナミゴンベは一番多く見かけると言ってもいい魚、昔、10年ちょっと前(ん、もうちょっとか・・・、)にはヒメゴンベに和名が無く(ピクシーホーク<英名?>なんて言ってたなあ)て、正式に命名されてからは、どこが違うんだ?なんてよく探したもんですが。
ところが探してみると両種とも意外とたくさんいて「な〜〜んだ?」って感じでした。
いまさらですが違いは、ミナミゴンベの尾びれには斑点が無くて透明で、エラブタのところにはっきりとした黒班が有り体側全体の模様が石垣模様な感じですが、ヒメゴンベは尾ひれにも点々が入り、体の模様は体側中央で石垣模様が上下分かれたように見えます。
久しぶりに、探してみては・・・。

Dive 2 グラスワールド

アカツメサンゴヤドカリ<アカツメサンゴヤドカリ>

ヤドカリは前にも書いたとおり無論かわいいとは思うのですが、この手のサンゴヤドカリは大きさが1センチ程度、しかも当然宿である貝殻に隠れて少ししか見えないので、なかなか写す気になれない。
さらに入り組んだ場所にいたり動作が鈍くていらいらさせられたりと、マイナス要素満載である。
最近潜水時間がすごく短く感じるので、なお更なのかもしれない。
だけど最終的には、ポジをじっくり見て「しまったなあ〜、もっと時間を掛けて撮っておけば良かった。」と反省することしきりなのでなんとか気持ちを切り替えたいのですが・・・。
サンゴヤドカリの白い系統の奴はやっぱりキレイ、そんなに珍しいものでも無い様なので、見てみてくださいね、特に目は不思議なのでいろいろ見比べてみると面白いです。

イラモ<イラモ>

みなさん、イラモは憶えてますか?(誰に対して言っているんだろう?)
私は忘れていました、「なんかキレイかも?」と、これを撮ったときは少なくともわかってませんでした、が、
しばらく眺めて記憶の糸を手繰っていると、ん、なんかこれ知ってるぞ・・たしかイラモって言ったような・・・。
調べてみました、イラモなので当然、海草のところを・・・「ん〜、載ってないなあ〜?ひょっとして違ってたかな〜?」。索引で調べました「あ、あった。」 刺胞動物・・・「あ!思い出した!かぶれる奴!」そうです、たしか講習かなんかで危険な生物にあがっていたような・・・。
図鑑の解説では、”強い刺胞毒を持ち触れるとかなりひどい炎症をおこす。”のだそうです。
忘れちゃ、いけませんね。
エフィラクラゲ科だそうです、エフィラってクラゲの成長過程の中の一つだよなあ、で、念のためクラゲガイドブックも見てみました、なにもみつかりません、この手の生物は、やっぱりなにがなんだかわからん!

Dive 3 アンドノ鼻

ニシキどっこらしょ ネジリンやめてくれ〜 ネジリン ウロウロ

<ネジリンボウとニシキテッポウエビの行動>

ただ今、我々のアンカーのすぐ間近にネジリン&ニシキのペアペアが住んでいるので1ダイブまるまる観察してみた。
しつこく接近してみると途中何を思ったのかニシキ君が近くに転がっていた木の葉を持って巣穴に運び込もうとスルスルと穴の中に・・・と思ったら大きすぎて入り口に引っかかってしまった。(あるいは自分が邪魔で隠れるため穴の入り口をふさいだのかな?などとも思ったがその後も変わらず出入りしていたので関係ないようだ。)
何度かしたから向きを変えようとハサミでつかんで動かしていたがなかなかうまくいかない見張りのネジリンは入り口が狭くて不安なためか口を大きく開けて硬直!「やめてくれ〜!」あるいは「なにすんねん!」と言っている様である。(本当は快感を感じたときのポーズに似ているので下からハサミを動かすエビがたまたまハゼにさわってクリーニング状態のような感じなのかも。)
その後木の葉はほぼ入り口をふさぐ形に・・・、そして、とり残されたネシボリンはしばらくウロウロ・・・。
クロホシハゼの共生ではなんだか嬉しそうに、流れてくる海草を巣の中に運び込む行動をよく見ますが、ネジリンの共生では初めて見る、しかも硬そうな木の葉を運び込もうとするとは・・・、いつたい何にするつもりなんでしょう??

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