アヴィニョン/プチ・パレ美術館

 アヴィニョンの法王庁の隣にある美術館で、シエナ派やアヴィニヨン派の絵画が多くあります。技法的にはテンペラによる板絵が多く、なかなかの粒ぞろいであり、保存もいいものです。ところで、多くある聖母子像のマリアの表情が、時と共に世俗化し、聖母としてのそれから女としての魅力をふりまくような目に変化ししてくるのが良く解るのも興味深いものです。ところで、フラ・アンジェリコやボッティチェルリといった高名な画家の他に、クリベルリの作品が大小7点もあるのですが、いつ見ても妙な画家だと思います。他にも、この時代にこんな絵を描いている人が居たのかと思うような作品があります。色彩が妙に現代的だったり、デフォルメが今の画家のそれに似ていたり。

フラ・アンジェリコ
ボッティチェルリ
クリベルリ

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