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当時の弦について
日時: 2011/08/26 10:48
名前: バード

1930〜1940年代の0、00、000のスモールサイズ・マーティンの弦についての素朴な疑問です。
最近は性能の良いギター弦が各社より発売されて選択肢があたくさんあります。
弦の性能によりギターが鳴る、鳴らないが左右されギター本体ではなく弦に頼っている感もあります。
しかし当時の弦は高性能でゲージの種類も豊富ではなかったと思います。
例えば0サイズでもヘビー、ミデイアムゲージを平気で張っていたのでしょうか?
どの位のゲージが標準だったのかとても気になります。
そしてマーテインはそんな弦たちに対応して素晴らしい音を奏でていたのでしょうか?
メンテ

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Re: 当時の弦について ( No.1 )
日時: 2011/08/26 15:09
名前: ちあき

過去の掲示板に参考となる話題があります。

http://www2s.biglobe.ne.jp/~somemura/bbs1/597746850996376.html

スレ主さん当時のカタログや資料をお持ちだったと染村さんから伺った記憶があります。

ご質問の年代とは外れますが、1917年カタログの4ページ下段には
「全てのモデルはガット弦ですが、鉄弦の注文があれば張力過多で壊れる心配なく対応できます」
という趣旨の記載があります。
http://digital.lib.lehigh.edu/cdm4/beyond_viewer.php?DMTHUMB=1&searchworks=cat22&ptr=014094
(リンク先のサムネイルをクリックすると下段が表示されます)

音が素晴らしかったかどうかの資料は見つかりませんでした。
メンテ
Re: 当時の弦について ( No.2 )
日時: 2011/08/26 16:37
名前: バード

ちあきさん
ありがとうございます。
参考になりました。
60年代中期にライトゲージが誕生ですので
多分、当時のミディアムゲージは今のゲージと
あまり変わっていないと類推されますね。
メンテ
Re: 当時の弦について ( No.3 )
日時: 2012/10/07 19:38
名前: むかし田無でいま名無し

弦の材質についてご存じの方がいらっしゃったらご教授願いたいのですが。

今日ギターマガジンを見ましたら、ブロンズ弦のブロンズは銅とスズの割合が80:20で・・・
という記事があったのですが、54歳の私の認識では
ギター弦は銅と亜鉛の合金で実際は真鍮(ブラス)だが黄色い弦を銀弦(ニッケル巻)と区別するため
ある社がブラスでは安っぽいのでブロンズ・ギター弦と表示して売り出し、その後その呼称が一般的となり・・・
という話を70年代に聞いたり読んだりしていたのです。

でも現在はブロンズ弦は銅とスズの合金という認識が日本国内ではほとんどのようですし、
Martin社のHPでも
>Phosphor bronze has a copper/tin alloy, making them sound brighter.
>リン光体青銅弦は銅/スズ合金弦より張りのある音です。とでも訳せばいいんでしょうか。
たしかに銅とスズの合金と書いてあります。

一方Webで米国の記事を見ると銅/亜鉛の合金と書いてある所も多々見受けられます。
実際のところブロンズ弦はブロンズで作られているんでしょうか、ブラスなのでしょうか?

また70年代には「同じMartin製でもDarco弦がMartin弦より安いのはDarco弦は真鍮だから」
という話を楽器屋で聞いた事もあります。Martin弦のブロンズは昔から本当にブロンズだったのか?
私自身は感覚として80年頃からMartin弦が同じゲージでも材質が固くなったという記憶があります。
またライト・ゲージも.012ー.052だったのが.012ー.054に変わったのは何時頃からだったでしょうか?
70年代には.012ライト・ゲージ・セットでもD'angelicoが.054、Martinが.052、Gibsonが.048でした。
メンテ
Re: 当時の弦について ( No.4 )
日時: 2012/10/08 01:49
名前: YAMAGUCHI
参照: http://www.jazz-musician.jp/yamaguchi/

これは今まで全く考えたこともありませんでした。
GHS のサイトを見ると

Vintage Bronze™
85/15 Copper Zinc

Bright Bronze™
80/20 Copper Zinc

Phospohor Bronze™
Copper-Tin-Phosphor Alloy

だそうです。
メンテ
Re: 当時の弦について ( No.5 )
日時: 2012/10/08 02:01
名前: YAMAGUCHI
参照: http://www.jazz-musician.jp/yamaguchi/

D'addario は

80/20 Bronze – Composed of 80% copper and 20% zinc, commonly referred to as brass,

Phosphor Bronze – 92% copper and 8% tin with phosphorous,

結局

ブロンズ弦は銅+亜鉛、
フォスファー弦は銅+スズ+リン 

ということなのでしょうか?

フォスファー弦は単にリンが混じってるだけでなく、合金の成分がかなり違うのですね。
メンテ
Re: 当時の弦について ( No.6 )
日時: 2012/10/08 10:11
名前: ビンゴ

みなさん、こんにちは。お久しぶりです。

YAMAGUCHIさんの情報によれば、GHSとダダリオの「ブロンズ弦」は
「青銅」ではなく、「黄銅(真鍮・ブラス)」ということになりますね。
そして両社とも「フォスファーブロンズ弦」が「青銅+リン」ということ
であり、この両社に限って言えば、むかし田無でいま名無しさんのおっしゃる
「ギター弦は銅と亜鉛の合金で実際は真鍮(ブラス)だが黄色い弦を銀弦(ニッケル巻)と区別するため
ある社がブラスでは安っぽいのでブロンズ・ギター弦と表示して売り出し、その後その呼称が一般的となり・・・
という話を70年代に聞いたり読んだりしていた」
というお話を裏付けているように思います。

勉強になりました。
メンテ
Re: 当時の弦について ( No.7 )
日時: 2012/10/12 22:38
名前: むかし田無でいま名無し

>YAMAGUCHI さん
>ビンゴ さん

ご意見ありがとうございました。

製造業者からの情報ではブロンズ弦は実際はブラス(真鍮・黄銅)でありブロンズ(青銅)ではないが、
一般的な認識ではブロンズと表示してあるからブロンズ(青銅)で製造されているだろうという思い込み
というのが現在の状況なのでしょうか。間違った情報が一般に認知されるというのは残念ですね。

私自身はフォスファーブロンズ弦についてもリン添加のブロンズ弦(実はブラス)と思っていましたので、
YAMAGUCHIさんの書かれたD'addario社の
>Phosphor Bronze – 92% copper and 8% tin with phosphorous,
も銅だけでは硬度が低いと思い”92% copper”は話半分として
”92% copper and zinc”+”8% tin with phosphorous,”くらいに考えていました。

しかし色々調べてみるとリン青銅"95% copper and 5% tin with phosphorous,”という金属が
かなり昔から対海水腐食に強いという事で帆船のマストとか海岸近くの建造物とかに使われていた
というような記事も見つけました。亜鉛よりスズが高価なため金属としての単価は高いようです。
結構硬度も高くなるようで、それがギター弦に使われるようになったのかも知れません。
また会社によって弦の色合い(赤み)も結構違いがあるので成分も各々違うのかとも考えています。

また現在では毒性が強いため(?)使用を制限される事の多い鉛も加工性が良好になるという理由で
無表示でも70年代まで色々な金属に添加されていたようです。鉛含有が昔のヘビーな音の条件かも^^)

ギターの話から外れますがTAMA DRUMのスネアに一時期使われたベルブラス・フープが
成分表示では銅+亜鉛のブラスではなく銅+スズのブロンズだそうです。
鐘青銅と呼ばれ鐘に使われる金属はあっても鐘黄銅というのは実際には無いようです。
シンバルなどの打楽器、古くは銅鐸の昔から音響的にはブロンズが好まれていたのに
アコースティック・ギター弦だけはブラスというのが当時は体裁悪かったのかも知れませんね。
メンテ

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