立山黒部アルペンルート

立山黒部アルペンルートは長野県大町市と富山県立山市を縦貫する世界有数の山岳観光ルートで1971年全線開通した。
3000m級の峰々が連なる立山連峰と後立山連峰の狭間に山と水の相対する自然の妙を一つに貫き、
四季折々の変化に富んだ雄大な自然が人々を魅了します。
電気で走るトロリーバスや全線トンネルのケーブルカー、支柱が一本もないロープウエー等、日本でここだけにしかない珍しい乗物がいっぱいあります。

今回は扇沢から立山に抜ける通過型コースを選びました。ちなみにアルペンルートの扇沢←→立山間はマイカー乗り入れ禁止です。

長野県側からの立山黒部アルペンルートの玄関口「扇沢駅」

関電トロリーバス

扇沢駅から黒部ダム駅までの全長6.1kmを結ぶ関電トンネルトロリーバス。
二本のポールで架線から電気を得て走る無公害車で、車だけど実は電車の仲間なのです!

平均10度、最大13度の急勾配で長野県と富山県の県境を越えます。トンネル内は夏でも気温は10度前後という涼しさです。
トンネルの途中には「世紀の大工事」と言われ苦闘の末に突破した「大破砕帯」を見ることができます。

バス車内

連絡通路

案内表示

黒部ダムと黒部湖

標高1,500mに建設された黒部ダム。186mという日本一の高さを誇るこのアーチ式ダムは、その圧倒的な迫力で多くの観光客を魅了しています。
また、豊かな水をたたえエメラルドグリーンに輝く黒部湖には、日本最高所を航行する遊覧船が運航し、
間近に北アルプスを望みながら黒部の大自然を満喫することができます。

黒部ダム駅から220段の階段を登ると標高1,508mの展望台があり、立山連峰をはじめ、北アルプスの大パノラマが楽しめます。
眼下に見える黒部ダムの観光放水は10月15日迄でしたので残念ながら見られなかった。

北アルプス

展望台

立山連峰

黒部ダム

展望台

紅葉

昨夜の雪で薄化粧

黒部ダム

黒部ダム

黒部湖

ダム堰堤と赤沢岳

紅葉

黒部ケーブルカー

日本でもここだけにしかない「全線地下式」のケーブルカー。
自然景観保護と豪雪による被害防止のため地下式が採用され、黒部ダムから黒部平までの標高差400mを上ります。

黒部平・立山ロープウエー・大観峰

黒部平駅

標高1828mの黒部平駅は、日本一標高が高い場所にあるケーブルカーの駅である。
又、立山トンネルバスのトロリーバス化により室堂駅が鉄道駅となるまでは日本一高い場所にある鉄のレールで走る鉄道駅でもあった。

駅舎は黒部平庭園と呼ばれる優れた景観を持っ庭園の中にあり、2階建ての立派なもので、土産品店やレストランも併設されている。

立山は富山県南東部にある立山町東部にあり、北アルプス北部を占める。
一般に立山というときは、最高峰の大汝山(3,015m)と雄山(2,992m)を指すが、これに南側の浄土山(2,887m)と北側の別山(2,882m)とを加えた立山三山を指す場合がある。

展望は黒部湖方面が見下ろしにくく大観峰には及ばない。

立山ロープウエー・大観峰駅

立山ロープウエーの山上駅・大観峰駅(標高2,316m)は、立山東壁の断崖絶壁にせり出すようにして建っているので屋上以外、外へ出ることはできない。
眼下に黒部湖を、その背後に後立山連峰を望む大パノラマは、アルペンルート屈指の美しさです。

大観峰駅と黒部平を約7分で結ぶ、延長 1,700m、標高差500mのロープウェイは途中の支柱が一本もないワンスパンロープウエーで日本一の長さがあります。
ゴンドラから見る黒部湖や後立山連峰の眺めは素晴らしく、まさに動く展望台といわれています。

気温は零下

大観峰駅舎

眼下に黒部湖

大観峰から見た後立山連峰

後立山という名称は富山県側から見て立山の後ろにあることによる。
最高峰の白馬岳から南に五竜岳、鹿島槍ヶ岳を経て針ノ木岳までを指すことが多いが朝日岳を北限とすることもある。

黒部平駅から大観峰を見上げる

ロープウエー索道

ゴンドラと黒部湖を俯瞰

室堂平

大観峰からトロリーバスに乗り、主峰・雄山の直下を東西に貫通する全長3.7kmの立山トンネルを走ること 10 分で、
立山西側斜面の標高 2,450m に位置する室堂ターミナルに到着。

室堂平は富山県東南部、中新川郡立山町にある溶岩台地で、立山の直下、標高 2,450m前後にあり、古立山火山の第3期に流失した玉殿溶岩で造られた。
地獄谷、みくりが池、みどりが池など自然景観に富み、古くから立山登拝の拠点だった。玉殿岩屋、虚空蔵岩屋などの古い立山信仰の遺跡がある。
1715年、加賀藩が立山禅定者の宿所として室堂を造ったが、今の室堂は1752年、奥山回りの小屋として藩費で再興したものである。

現在高原バスと黒4ダムに通じる立山ルートの起点として各種施設があり、立山登山の一大拠点となっている。

黒部平発室堂行き立山トンネルトロリーバス改札口

1996年、ディーゼルからトロリーバス化された

室堂平は立山黒部アルペンルートの中心地で、観光の拠点でもある。
立山三山をはじめ、3,000m 級の雄大な山々が眼前に迫る素晴らしい景観。周りは昨夜の雪で一面の銀世界。

立山本峰【左から富士の折立(2999m)、大汝山(3015m)、雄山(3003m)】

3000m級の雄大な山々

室堂山荘

山荘への道は一面の銀世界

中部山岳国立公園立山

頂上の雄山神社と雄山社務所

立山玉殿の湧水

立山玉殿の湧水

中部山岳国立公園立山連峰の雄山(2,992m)の直下から湧出する地下水で、立山開山の故事に見られる「玉殿の岩屋」がある室堂一帯に潤いをもたらしてきたが、
1968年、立山トンネルの開通により、その一部が湧出したものである。  
   その水量は、毎分約 15m3 にのぼり、水温も 2〜5度と極めて冷たく、霊峰立山の清水として多くの登山者に愛飲されている。
1985年3 月、環境省の「名水百選」に選ばれた。  
  * 玉殿の岩屋伝説では、熊と白鷹に導かれた佐伯有頼が、 この岩屋で熊から変身した阿弥陀如来とそこに現れた慈朝上人に立山を 開くように告げられたという。
江戸時代までは、修行者の聖地であり、 のちには登拝者の宿泊所にもなっていた。

立山高原バス

「雪の大谷」で有名な室堂から美女平の、標高差1,500mの高原を走ります。
全員着席制なので快適に車窓見学を楽しむことが出来ます。車内では見どころ解説のビデオが流れています。車窓から立山山麓の高原など、のどかな風景が見られます。

立山高原バス

立山ケーブルカー

立山黒部貫光鋼索線(立山ケーブルカー)

富山県中新川郡立山町芦峅寺字ブナ坂にある立山駅から、室堂への連絡バスの発着する美女平駅までを結ぶ立山黒部貫光のケーブルカー路線。通称は立山ケーブルカー。
美女平と立山駅までの標高差500m、最大29度の急斜面を2台の車両がつるべ式に昇降しています。
もと立山開発鉄道の路線だったが、2005 年に立山黒部貫光と合併し、同社の路線となった。
立山黒部アルペンルートの一部を構成し、車窓からは柱状節理の岩肌を見ることができ、自動放送のアナウンスでも案内される。

日本海の落日(北陸自動車道 「親知らず」付近)

1泊2日の旅も終わり立山駅から北陸自動車道、上信越自動車道経由で上田駅に向かいます。
上田駅からは上越新幹線を利用して帰路につきます。