所在地:栃木県下都賀郡野木町
竣 工:明治22年
設 計:
1858年、ドイツの技師ホフマンは、煉瓦製造における窯詰−余熱−焼成−冷却−窯出の全ての行程を休まず連続して行える輪窯を発明しました。
明治20年、中央官庁集中計画のために日本煉瓦会社が設立されましたが、同じ年に下野(しもつけ)煉化製造会社も設立されました。明治22年には東西に2基のホフマン式輪窯が建てられ、煉瓦の大量生産が始まりました。以来、80年以上も稼働していましたが、昭和46年に休止され、保存された東窯は昭和54年に国の重要文化財に指定されました。
この写真を撮った当時は乗馬クラブの敷地内にあったので、見学は簡単でした。念願のホフマン式輪窯が快晴の日に見られてラッキーでした(^^)。
かなりの補修がされていて、使われている煉瓦は新旧入り乱れです(^^;)。歪み具合をレーザー測長しているようで、ポインタが随所に貼られています。
残念ながらシモレンは2001年10月に倒産し、このホフマン窯がある敷地は破産管財人の管理下に置かれ、自由に見ることは出来なくなりました。また、修復途中で放置されているため老朽化が進んでいます。
野木町の財政ではこの施設の再生は難しいようで、栃木県に支援を要請しているようですが、結果は見えて来ていません。
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