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![]() 6億円を夢見て並ぶ人々 2007.5.19 Copy right(C)2007:Kazuhide Yano All right reserved |
6億円効果で、totoに行列。 (2007.5.19) 駅の改札から出たところに宝くじ売り場がある。 時々数人がくじを買い求めているのが、いつもの風景なのだが 今日は雰囲気が違っていた。totoの売り場に長蛇の行列が できていた。 サッカーくじtotoの売上が低迷する中、当たりがでやすい「mini-toto」 や「toto-GOAL3」、コンビニ販売、ネット銀行と提携したネット販売など、ここ数年 あの手この手で努力を続けている独立行政法人日本スポーツ振興センター。 しかし、一度冷め切ってしまったマーケットに客は戻ってこなかった。 サッカーくじの存続自体が危ぶまれる状況になりつつあった。 そんな中、捨て身の勝負に挑むため打ち出した新商品が「BIG」。 なんと当選金が最高6億円という、宝くじにも勝る金額を設定した。 そもそもtotoは、射幸心をいたずらに煽らないことを配慮する ことがスタート時点でのポリシーであったはずなのだが、ここに 来て背に腹は変えられず、ついに「禁じ手」を出してきた。 そして先週から、キャリオーバーの金額が積算され、当選金6億円が 出る可能性がでできたことから、急激に販売が伸びた。 普段たいして売れないところに、どっとお客が殺到したため システムがパンクし一旦販売を中止にする始末。仕事がお粗末と非難を浴びた。 しかし皮肉なことに、これが絶好の宣伝効果を生んだ。 NHKをはじめ各局のニュースでとりあげられたことで 普段サッカーはおろかサッカーくじにも興味のなかった 人までが購入しようと列をつくったようだ。 「6億円」「買いたくても変えない」「マスコミで話題」 これらのキーワードが多くの人の心をとらえたようだが、 果たして今後の販売につなぎとめられるか。 BIGの当選に匹敵する千載一遇のこのチャンスを逃せば、 まちがいなくサッカーくじに未来はないだろう。 トップページに戻る |
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