とりあえずこのコーナーの始まりにあたって、宣伝をしておく。別冊宝島から競輪読本の第2弾「競輪打鐘読本」が発売中である。この本だけ力を入れて宣伝するのはプレゼントコーナーに商品を提供してくれている他の会社に悪い気もするが、なにせ須田鷹雄が企画段階にも深く関わった本だし、力を入れざるを得ん。ついでにもう一冊宣伝するが、同じく別冊宝島の「ぎゃんぶる旅打ち読本」、これも是非読んでくれ。この本、なんかあんまり売れてないらしいが、読んだ人からの反応は驚くほど良い。私の今までしてきた仕事の中でも、最も反響の良かった部類に入る。競馬オンリーのファンに敬遠されているのかもしれないが、ここを読んでるあなたは他の公営競技にも興味があるはず。いますぐパソコンの電源を切って本屋へ走れ。
さて、とりあえず今回はオールスター競輪の回顧だが、私は決勝当日は栗東取材と重なって行けず、ビデオ観戦となった。古舘伊知郎がどのくらい本気でやってくれるのか、正直言って心配でもあったのだが、ビデオを見た限りではまずまずやる気があるようではある。知識が追いつかず、それゆえぎこちなさが残るのは契約後の期間を考えるとやむを得ないところ。派手なこと好きの(笑)中野浩一氏がレクチャーし続ければ、いつの日か名実況も生まれることだろう。いや、古舘さんがちゃんとやってくれれば、ちょっとくらい高いギャラを払う価値はあるよ。一番てっとり早いのは古舘さん自身が競輪にハマっちゃうことだと思うけど。今度は競輪祭だそうだが、どのくらいレベルアップしてくるか楽しみにしよう。
逆に、「ゲスト・加賀まり子」は痛いほどに失敗(笑)だったね。競輪知らない(そして知る意志もない)のは仕方ないにしても、大御所で扱いが難しいとあってはメリット皆無だ。それなら若くて可愛いお飾りの女の子の方が、気使わずに済むというか粗末に扱っても大丈夫という点からベターだろう。本当は初心者なりに面白いことを言わせるべく、きちんと台本書くのがスジだと思うが。
なんだかオールスター競輪回顧というよりはオールスター決勝中継回顧になってしまったが、ま、レースの方は神山が強かったということで良かったんじゃないでしょうか。それ以上に、高谷雅と太田真に若さが復活してきた感じも嬉しい。
実際に観戦した3日目と4日目で印象に残ったのは、これはちょっと寂しいシーンでもあるのだが、4日目の二次予選、井上茂が鈴木守に競り負けたレース。そもそも番手勝負に来られたことが……。いくら地元でも、ねえ。井上茂は憎らしいほど強くあってほしいと思うのだが。まあ、年齢考えると恐ろしいほど強いんだけど。
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