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第9回(平成10年 2月13日)
本気でびっくり(オリンピック女子モーグル)
 2/13 1998.

まず、前回のコラムを読んでない人はそこから読みましょう。
>上村愛子より順位が上なのにゴーグルを外した映像を全く流してもらえない
>モーグルの人の立場はどうなる?

いや、まさかあの後金メダル取っちゃうとは。すると一転しての大フィーバー。ゴーグルを外した顔(別にルックス的に問題ないじゃん)どころか、ばあちゃんだとか大学の学長まで動員しての過熱報道ぶり。各種メディアの動きは、「手のひらを返したように」という言葉の意味を非常に分かりやすく教えてくれた。

しかし、里谷多英(←ちゃんと名前も浸透しました)の滑りにはちょっと感動さえしたね。いや、金メダルにというんじゃなく、ここまで来る過程というか、世間を見返したそのパワーに。ま、里谷に見返してやろうとかいう意志は無かったかもしれないが、結果的にそうなったという点にシビれた。実力次第ですべてをひっくり返すことができる、これもスポーツの醍醐味のひとつというか。橋本聖子との相対的地位を覆した、アトランタの十文字を思いだしたよ。

ただ、結局里谷の滑りにではなく、金メダルという価値にみんなが群がっているだけという構図を思うと空しさも残る。結局はメダルキ〇ガイ(くどいようだが、by千葉すず)大暴走ってだけだもんなあ。それじゃかわいそうだろう、里谷が。私はスキー音痴なのだが、その筋に詳しいファンの皆さんには、どうかモーグル的観点から里谷を讃えてあげてほしい。どう讃えるんだろう。膝の動きとかを誉めるのか? いや、そんな地に足のついた話じゃなく、モーグル史に燦然と輝く神話を演出してやってくれ。

それにしても、2つめのエアーは素人目にもカッコよかったね。



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