◎床材
  床材とはケージの下に敷くもので、専用の製品や土などあります。
  一見何でもいいような気がしますが、どれも一長一短があり、まだこれだと
いうものがありません。
  乾燥好きのリクガメには「乾燥している」事が条件で、更に野生でも
土を食べる習性があるようなので、食べる事を考えないといけません。
したがって、「食べても安心」なもの。更にホルスは掘るのが好きなので
「掘れる」もの。また、新聞紙などは歩行障害が出る可能性が
指摘されています。
  今まで、私が使った事のある床材は以下のようなものがあります。
  A)爬虫類マット(日本動物薬品。専用製品)長期使用
  B)リザードリッター(ESU。専用製品)長期使用
  C)デザートブレンド(ESU。専用製品)短期使用
  D)鹿沼土(園芸用)短期使用
  E)ヤシ殻土(園芸用)短期使用
  F)新聞紙

  A)爬虫類マット
  杉の木のチップの加工品です。パルプを2cm位の黒い粒に固めたような製品です。
乾いていて、吸水性もあります。湿度もある程吸収してくれるような気がします。
体積もあるので、割安感があります。燃えるゴミにも出せます。
  亀吉飼育、当初からこれで、私は非常に気にいってたのですが、金属片や
ガラス片などの異物が混入しているという話を聞き使用を止めました。
もちろんそんな異物を食べてもまずいですし、濡れたり、掘ったりして粒が
崩れると異物が出るかも知れません。
  しかし私自身はそうした異物は見た事がありません。

  B)リザードリッター
  爬虫類マットの代わりに使いました。バルサのような白くて軽い気のチップです。
吸水性などが不満で、白いので汚れも目立ちます。濡れると餌などにくっつきます。
梅雨時には何とキノコまで生え、すっかり嫌になりました。

  C)デザートブレンド
  リザードリッターの代わりに使いました。現時点では使い初めです。
茶色の砂のようなものです。吸水性はありませんが、乾きやすいので
乾燥感は良いです。濡れると餌などにくっつくのはリザードリッターと同じです。
  しかしこれには大問題が。細かい粒子が出て、ホシガメはくしゃみをしています。
これはちょっといただけません。使い初めですが、もう止めようかな...。

  D)鹿沼土
  園芸店ではおなじみの土ですが、これは埃っぽいです。ホルスしか
飼ってませんが、すぐに粉で黄色っぽくなります。ホシガメならくしゃみ
ものですね。亀吉は食べたらしく糞の中から出てきました。
  粒の大きさも重要ですね。食べられないほどにするか、食べても出て来るほどの
大きさでないと腸に詰まるようです。
  また鹿沼土は酸性が強いのでやめた方がいいというご意見もありました。
  その方によればこの手の土を使うなら、赤玉土の粒の小さなものを
振るいかけして、埃を切って使うのが良いとのご意見でした。

  E)ヤシ殻土
  ヤシガラを圧縮乾燥したもので水で戻した後、半日以上日に当てて
乾かします。100円ショップなどにもありますし、60cm水槽なら1個で
足りるので、非常に安価です。
  使うのに手間なのと湿り気が残るのが気になりますが、カメたちには
評判よかったみたいです。一番、土らしいですし。
  長期に使用してないので、長期的に良いかは分りませんが、
使っている人から手間がかかる以外の欠点を聞いた事はないです。

  F)新聞紙
  日光浴の時などには使っていますが、基本的には使わない方が良いと
いう意見が主流でしょう。
  長期に使用すると歩行障害が出るようです。原因はつるつる滑るからで、
現象は2つ聞きました。まず、ギリシャなどでは滑る事を利用し、
足で甲羅を持ち上げずにお腹をするようにして移動する言わば怠け癖が
付くとの事です。確かにホルスなどは餌が少し届かないような時はお腹を
持ち上げず前に出たりするので、これは起こると思います。もう1つは
滑るために足が開くというものです。人間でもつるつる滑る氷の上では
脚を開いて安定しようとします。これと同じで、リクガメも自然に脚が
開き気味になり、長く続けると開いた脚になるというものです。
  この他インクが身体に悪いなどの批判もあります。
  反対に使用しても大丈夫という意見として、4-5cmくらい厚く敷いて
ホワホワにすれば、良いとの意見も聞いた事があります。

  この他、犬や猫の紙砂なども安く大量にあり魅力的ですが、
使った事はありません。


前へ 次へ 戻る